他愛のない日常譚1
これは同じ物語を描き続けられない私の練習として気軽に脚色しながら日常を書き続けるものです。過度な期待はしないでください。
フライヤーの片付けが終わりふと自身の手についている腕時計に目をやる。
若葉 「0時か」
いつの間にかに時計の針は深夜12時を指していた。
前のバイトから今のコンビニバイトにかわり、数ヶ月たった今、人間関係を一から築き上げる気にもなれずまだ業務連絡以外話したことのない年齢不詳のおじいさんと2人シフトだ。
今日もいつもと変わりなくただ坦々と時間が飽和していく。
それを私は待つだけ。
秋津「んんっ」
そう考えているとレジの方からやけにわざとらしい咳払いが聞こえてきた。
まずいまたやってしまった。
一旦思考に耽ると周りのことに気づけなくなってしまう私の悪い癖だ。
咄嗟に振り返るとそこにいたのは機嫌の悪そうな客でなくそれと対照的な笑顔で顔馴染みのある三人だった。
秋津・夏川・冬木「「「やっほー」」」
若葉「来てくれたんだ」
この三人は秋津、夏川、冬木だった。前のバイト先でできた友達だ。
秋津「この前、こっちに顔出しに来てくれたじゃん?その後言ってなくね?って話になってね。ちょうど三人シフト被ったから寄ろうって。」
冬木「んー。ちゃんと仕事してるー?してないみたいだねー笑」
若葉「いや、めっちゃしてるわ!」
秋津「今日は夏川の奢りなんだよなー。なに買ってもらおうかなー?」
夏川「200円までだからなー」
若葉「なんで奢りなの?」
冬木「いやー、チンチロでかけやったら激アツ展開で夏川が負けてさー。」
秋津「ルールで一二三一発飛びにしてたら残機3個持ってる夏川が一二三だしてククク」
秋津「私残機一個目無しでマジピンチだったわ。
あの時の夏川の顔もう思い出したら笑いが止まらん」
冬木「今時のネームプレートってイニシャルなの?」
冬木「W.Wってかっこよ!」
若葉「今は個人尊重社会なので!えっへん!」
夏川「うちらの方でも採用しないかなー」
秋津「ねえみて!花火置いてあるよ!」
若葉「もうそんな時期かー」
秋津「これ買ってよ!」
夏川「げっ!たかっ!2500円くらいするんだけど?!」
冬木「花火してー」
冬木「花火大会いつだっけ?」
若葉「8月初めとか?」
冬木「じゃあ一緒にいこー」
若葉・夏川・秋津「「「いいよー」」」
夏川「これ安くね?」
秋津「いくらー?」
夏川「一リットル約100円の炭酸ジュース。」
秋津「やすい!」
冬木「一番くじある!これ夏川好きなやつじゃね?」
夏川「え、まじ?本当だ!」
若葉「底引きやれば?」
秋津「それありじゃね?」
夏川「底引きって?」
冬木「ガチャでいう天井までってこと。」
夏川「あーね。」
夏川「一番くじも高いなー。くじも物価高ですかやれやれ」
秋津「200円ぴったりをいきたい!」
秋津「これにしね?もんすたー二つで50円引き!」
冬木「確かにそれにしよ。」
夏川「いやいや、二つで税込460で五十円引きでも200円オーバーですがな」
秋津「じゅうえんくらいいいじゃーん!?」
夏川「まあいいけど。」
冬木「夏川どれにすんの?」
夏川「あたしはさっきのちっさいやつ。」
秋津「おっきい方がおとくじゃね?」
夏川「いやそんな飲まんって気づいた」
冬木「たしかにー」
夏川「若葉かいけいよろー」
夏川「あとなーチキ揚げたてで」
若葉「もうフライヤー閉めましたー」
夏川「くそっ」
冬木「けっきょく夏川一番くじ買うんだ笑」
夏川「一個だけならいいかなって」
若葉「1359円ね」
秋津「うはーたか」
夏川「A賞のフィギアあたりますよーに」
夏川「E賞だった、まあいいか」
冬木「やべっ!後ろ並んでるっ」
秋津「ほんとだ」
若葉「あそこの棚からE賞とってね」
夏川「オッケー」
若葉「いらっしゃいませー」
ああ、時間をとても長く感じていたが現実に引き戻され終わってみるとたった十分にも満たない身近な時間でだったな。
じゃあねくらい言えたらな。
ただ目の前のお客さんを恨んでも仕方がない。
ふと視線をドアに向かう三人に視線を向ける。
その瞬間、まるで台本で打ち合わせをしたからように三人も振り返った。
三人の音のないセリフが唇の動きで伝わってくる。
―またね―
そんな三人に私は少し頷き左手を振る。
シフト終了時間まで約1時間40分か。
さあ頑張ろ。
いつもの日常に少しの変化があるだけで世界はいつもより少しだけ鮮やかに見えた。
※ここはすきに書きます。
前回別の作品あげてましたけど4か月たってますよ?
あっあれー
知らない知らない
ちょっと私生活が忙しくて色々あったんですよ。私生活がままならない人にかけるわけがない!
ちょっと忙しいフリをしてました。暇でした。やる気がないだけでした。すんません。続きを書きます。でもとりあえず練習でこの物語を日常を文字に起こして練習するので待ってください。その作品読んだことないしまってない人も待ってください。
あなたの他愛のない日常の一幕となれたら光栄です。