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18話 【セージ視点】終わりを告げる足音


「はぁ!はぁ!」


セージは何処をどう走ったかなんて覚えてない。

必死に何かから逃げるように走っていた。


「ぐわっ!」


何かに躓いてこける。

そちらを見ると


「ぱ、パール?」


パールの所有物が転がっていた。

地面には血の跡がこびり付いていた。


それを見るとここで何が起きたかなど想像は簡単だった。


「ひ、ひぃぃぃぃ……」


尻もちをついた状態で後ずさるセージは何かにぶつかった。


「大丈夫ですかな?」


そちらを見ると白髪の男が立っていた。


「何かに怯えているように見えますが」

「た、助けてください!し、死んでしまいそうなのです!」

「そうですか」


男はそう短く答えて自分の馬車を指さした。


「乗りなさいこの辺りは野犬が出て危ない」

「あ、ありがとうございます!」


セージは何処に連れていかれるかなど微塵も考えていなかった。

この恐怖を振り切るように乗り込んだ。


その瞬間


「がっ!」


男にセージは取り押さえられた。

その男は腐った死体だった。


「そのまま取り押さえていなさい。貴重なザクロ様のサンプルだ」

「ざ、ザクロだって?」


セージは男の顔を見た。

その男は


「申し遅れました。私宮廷ネクロマンサーの者です。ザクロ様のファンの者です」


そう言って不気味な笑顔を作る。


「あのお方は素晴らしい方です。こんなにも素晴らしい死体の状態を維持したのですから。しかも何年もの間」

「ひ、ひぃぃぃぃ!!!!!!」


じたばた暴れるセージに死神のような顔で告げるネクロマンサー。


「王城に戻ったらじっくり体の隅々まで見せてもらいますよ。一体どれだけの修練を積めばここまでの技術が身につくのか。教えてくださいよ。あなた達の体はそれを知っているでしょう?」


狂ったように笑うネクロマンサー。


この日セージは地獄の底の底へ叩き落とされたのだった。


そして確かに彼の人生は終わりを告げた。

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