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16話 はったり

決闘の時間が来た。

今回決闘は騎士団用の練習場で行うらしい。

レックスが説明していく。


「勝利条件は相手を降参させるか審判が続行不能と判断するまで、とする」


審判は昨日話しかけてきたネクロマンサーが担当するらしい。


「フレッフレッ!ザクロ殿!あなた様の神のごときお力を王に見せましょうぞ!」


お前俺の味方してていいのかよ。

そう思いながら俺はネクロマンサーに準備完了の合図を出すと


「ではスタートですぞ!頑張ってくだされザクロ殿!」


スタートの合図を出されるとふはははと笑い出すレックス。


「ふん。残念だったなザクロ!」


そんな中俺を指さしてくるレックス。


「ベアトリス達は今頃我が配下と楽しくお食事中だ!貴様は奴らの力を使えん!」

「先程から姿が見えないと思ったらそういうことか」

「貴様は俺に勝てん!リーゼロッテの結婚など取り消させてもらう!そして裏切り者の体は解剖させてもらうぞ!!!!!」


そう言って突っ込んでくるレックスだったが、アヤメの能力だけは使える。


「は、速い!」


躱した俺を見てくるレックス。


「ばーか。あんたらの作戦なんて馬鹿なベアトリスにしか通じないよ」


俺の後ろにいるアヤメがそう言っていた。


「ふ、ふん!ベアトリスだけでも引きはがせれば上出来だ!」


そう口にするレックス。

詠唱を始めた。


「次で決めさせてもらうぞ!ザクロ!!!!」


そんなことを言っているレックスの前で先程から、今この場で呼び出せる死体リストを漁っていたのだが面倒くさくなってきた。


「来いよ───────ガイアドラゴン」


次の瞬間ボゴォッ!

地面が割れ、バサァッ!と何かが飛び出して上空を飛び回る。

それは全長10メートル以上は優にある。


「なっ……ど、ドラゴンだと……」


詠唱をやめて見入るレックス。


「かつてこの地にはガイアドラゴンと呼ばれるドラゴンがいた」


俺は語り始める。


「そのドラゴンはこの辺り一体を死の荒野にした」

「ま、待て待て待て待て!!!!!!」


レックスが慌て始める中ドラゴンは口から空気を取り込み始める。


「その技の名は───────」

「や、辞めろ!降参だ!降参!」


手を挙げて武器を捨て戦う気がないと伝えてくるレックス。


「負けたよお前……こんなドラゴンまで出されて国を消し飛ばすつもりかよ……」


俺はドラゴンを土に返して鼻で笑う。


「はったりさ」

「は、はったり?」


ポカーンと口を開けるレックス。


「あんな大技出させるわけないだろう?」


俺が今までした話は全部嘘、と教えてやる。


「勝手に降参してくれてありがとう」


そう言ってやるとネクロマンサーが判定を下す。


「しょ、勝者はザクロ殿!!!!!!!さ、流石ですぞぉぉぉぉ!!!!ザクロ殿!!!!!!」

「やったーーーーー!!!ザクロが勝ったーーーーーー!!!!!」


ぴょんぴょん跳ねているアヤメ。

俺はそんな彼女を見ながら訓練所を降りていくと我に返ったレックスも降りてきた。


「卑怯だなんて言うつもりはねぇよ。お前の気迫に飲まれた俺の負けだ。お前のはったりに気付けなかった俺の力量不足だ。確かにそんな大技撃たせるなんていくらお前でも無理そうだしな」


そう言ってるけど俺は撃たさなかっただけで撃てたんだけどな。

しかしそんな俺の考えなど知らないらしい。

リーゼロッテを頼むと言ってきた。


「その件だが俺は別に何もしてないし結婚したいだなんて思ってないよ」


そう言ってやると


「あ、あんなに可愛いのに手を出してないのか?!お前は!」


何故かそんなことを言ってきた。


「だって、私達付き合ってるもんね♡」


アヤメがそんなことを言いながら抱きついてくる。


「つ、付き合ってる?リーゼロッテを差し置いてか?」

「うん♡」


俺抜きで話が進んでいくのを止める。


「ま、そういうわけで、じゃあね」


そう言ってアヤメを連れていく。

てか俺たち付き合ってたの?

別にアヤメの事は可愛いとは思うけど知らなかったな。

さてリーゼロッテの件もこれで終わりだろうし次はいよいよ、鐘でも届けに行こうかな


「待ってろよティアラ」


そう呟いてレックスから聞いた場所にベアトリスを迎えに行ったら。

向こうから金色の髪の女がベアトリスと歩いてきた。

ベアトリスは俺の横に来るのを確認してから女が口を開いた。


「死体とご飯など最悪の気分だった」


女はそう吐き捨てる。


「?」


ベアトリスが首を傾げる。多分自分が死人であることを普段は忘れてると思う。


「あなたはよく平気な顔してられるわねネクロマンサー」


俺をきっと睨んでくる女。


「私はグローザ。本当に気持ち悪いわ死体とご飯なんて。信じられない。趣味が悪いにも程がある」

「まるで悪口ばかりの自分はいい趣味みたいな言い方だな」


アヤメを抱き寄せる。


「こいつらはあんたみたいに口悪くないしさ。余計なこと言わないよ」

「ザクロー♡しゅきー♡」


俺たちを見てグローザは


「気持ち悪い。さっさと死んでしまいなさいよ」


そう吐き捨てて去っていった。

何なんだアイツ。人の趣味にケチばっかつけて。


まぁネクロマンサーへの感情なんて普通の人間ならこんなもんだろうけど。

気にしていても仕方ない。

少しでも楽しい面白そうと思ってもらえたらブックマークや評価などしていただけると嬉しいです。

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