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10話 vsミノタウロス

夜の記憶が無いがアヤメ曰く特に何も無かったとのこと。


「アヤメ。腰の布にちょっと血がついてるが何処か負傷したのか?」

「あー?これ?別に何でもないよ♪」


何故か上機嫌なアヤメ。

よく分からないけどまぁいいか。


そんな俺たちの会話に混ざってくるベアトリス。


「ザクロ。アヤメは昨夜息が荒かったので風邪かもしれませんよ。注意してあげてくださいね」

「か、風邪じゃないから」

「じゃあ、何なんですか?」

「ザクロに教えてもらえばいいよ」


真っ赤な顔で俺を見てくるアヤメ。

俺に振るなよ。


まぁいいや。

そう思ってリゼの方を見ると


「おはようございますザクロ様。私は心を入れ替えました」


そんな事を直立不動で言っていた。

ビシッ!

それどころか敬礼する。


「このリーゼロッテ気持ちだけはザクロ様と同じでありたいと思っております」


誰もそんなキビキビしてないぞ?

最低限真面目にやれという話であって、まぁいっか。


「じゃ行こうか。とりあえず中ボスが誰か確認しようか。扉開けて確認するだけなら大丈夫だろうし」

「はいはーい!私やりまーす!」


ベアトリスがすごいアピールしてきた。


「分かった。任せる」

「任せてくださいね!」


そう言って両開きの扉の右側に立つベアトリス。


「せい!」


何をするかと思って見ていたら扉を蹴り開けた。

それどころか扉は弾丸のようにすっ飛んで行って


「ブモォォォォォォォォ!」


中にいるボスに当たっていた。

その一発で弾け飛ぶ中ボスの左腕。

中ボスはミノタウロスだった。


「中ボスはミノタウロスですねー」


呑気に喋るベアトリス。


「もう1枚行っときましょうか〜」


呑気にもう1枚の方に移動して


「えい!」


扉をまた弾丸のように蹴り飛ばす。


「外れちゃいましたー」


しかしミノタウロスに避けられていた。

ほんとにどんな脚力してるのか教えて欲しい。


「ブモォォォォォォォォ!!!!!!」


流石に突進してくるミノタウロス。

見るだけなら問題ないだろうけど攻撃されたら流石にそうなるよなぁ?!


「行くのです!聖剣!そして戻ってこなくていいです!」


ズドォォォォン!!!!!!

蹴り飛ばす物がなくなって今度は聖剣を蹴り飛ばすベアトリス。


矢のように放たれた聖剣は凄まじい速度で飛んでいき、ザン!

ミノタウロスの体を掠めた。


避けたミノタウロスだったが予想してないんだろう。この後聖剣は戻ってくるのを


ズドォォォォォォン!!!!!!!


ベアのところに帰ってこようとする聖剣の戻りに貫かれていて


「へ?」


それは当然のようにベアの所へ帰ってこようとしていた。

全てを諦めたベアは俺を見てニッコリ微笑んで、グッと右手の親指を立てる。


「後はお任せします。ぐえっ!」


戻ってきた聖剣に吹き飛ばされるベア。

ミノタウロスは最後の力を振り絞って走ってくる。


「やるじゃないか。ベア」


そう呟いて先ずアヤメの特性を引き出す。

一瞬でミノタウロスとの距離を詰める。


「ブ、ブモォォォォォォォォ?!!!!!!!」


いきなりの事にモンスターのくせに驚いているミノタウロス。

咄嗟のことに防御行動を初め全ての行動が間に合っていない。

その顔面に


「うちの勇者の蹴りは効くぞ?」


ガン!!!!!!

俺はアヤメの速度にベアの力を載せて右足を振り抜く。


「ブモォォォォォォォォ!!!!!!!!!」


吹っ飛ぶミノタウロス。

頭から壁に突っ込んで刺さる。


それを見ながらベアトリスの筋力に驚く。

あの体の何処にこんな力があるんだよほんと。


着地して深呼吸。


「づっ!」


足が痛い。


「はぁ……はぁ……」


これが俺の制限。

俺はネクロマンサーだ。

いくら仲間のぶっ飛んだ能力を引き出せるとはいえ体が付いてこない場面がどうしても出てくる。


「きゃーーー。流石ザクローーーー♡」


駆け寄ってくるアヤメ。


「戦闘面もこんなにこなせるんだね♡私見とれちゃったー♡」


そう言うが直ぐに俺の異変に気付いたらしい。


「え?何これ」


俺の足は血だらけになっていた。

ズボンの上からでも分かる。

無理な能力の重ねがけに体がついてきていない。


「ご、ごめん。私が始めから前に出てれば……どうしよう。こんな血、私もあのバカトリスもヒール出来ないよ」

「心配するな。丁度自分の能力を試したかったところだし」


俺はリゼに目をやった。

彼女がヒールを使えるのは聞いてる。


「リゼ。頼めるか?」

「はい。ザクロ様。お任せを」


そう言ってリゼはヒールをしてくれる。

治っていく俺の足。


「どうでしたか?私のヒールは」


立ち上がってみる。

うん。大丈夫だ。

飛び跳ねたりしてみるけど怪我をする前と遜色ない。


「助かったよ」

「いえいえ、これはザクロ様と歩むための最初の試練ですよ」


訳の分からないことを言うリゼ。


「神が囁きました。私にザクロ様の専属サポーターになれと。決めました私このパーティに正式加入したいと思います」


そう口にするリゼ。


「え?」

「私はこのダンジョン攻略で私の有用さを証明してみせますわ。ご期待くださいませザクロ様」


そう彼女が宣言した時だった。


「いけませんなぁ。リーゼロッテ様」


後ろから男が声をかけてきた。

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