表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

71/362

戦の準備

 翌日、朝食後皆を訓練場に集める。皆、何が起こるんだろうと少し騒めいている。だが、前のように俺を見下すような視線は一つもない。これがこの数か月で勝ち取ったもの最も価値のあるものだろう。


「なんの話だろうなあ」


「さあな。良いニュースならいいんだがな」


 兵士達はのんびりと構えていた。

 俺はその前に堂々と姿を現す。俺の真剣な顔に気付いたのか、兵士達が皆真剣な顔色に変わる。


「皆、朝からすまないな。だが、大事な話がある」


 俺は、落ち着いて、だが、良く通るような声を出すように努める。


「今から十五日後。襲撃がある。だが、今までのような軽い襲撃ではない。俺がこの砦に来て、一番の戦になるだろう。数は千体。そしてその魔物達を率いるのはハイオーガ、B級魔物だ」


 その言葉を聞いて、兵士達が騒ぎ始める。


「千だって!? こっちは二百人しか居ないんだぞ!? 戦いになるわけがない!」


「いくら隊長が凄くたって……そんな戦力差があったら……」


 今までの勝利で、兵士達の士気は高いはずだった。だが、千という数、そして単体で町をも滅ぼせるB級魔物の存在を聞き、ざわめき始める。


「俺は負ける戦は絶対にしない。俺のスキルにより敵の戦力、時期も全て把握している! 俺達なら! 勝てる! 俺が天才軍師である俺が保証しよう! 我らは千体のスタンピードも乗り越え、ここは名実共に難攻不落の砦として生まれ変わる! 皆、自分を信じられないのなら、俺を信じろ。不敗の俺を! 必ずお前達に勝利を捧げる!」


 俺は叫ぶと右腕を天に挙げる。


「僕はシビルを信じる!」


 ダイヤが叫ぶ。


「どうせ行くところなど私達にはないんだ。私も、シビルを信じよう」


 シャロンが良く通る綺麗な声で言う。それを聞いた兵士達の目に闘志が宿る。

 戦える、兵士達の目を見て確信した。


「「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおお!」」」」」」


 兵士達の雄たけびが響く。

 魔物達と俺達の生存競争が今始まったのだ。




 ダイヤは汗をかきながら、魔力が尽きる寸前まで壁の強化に当たって貰っている。既に敵がどういう戦力で来るかは確認している。

 正門である森に面した南門に三百だ。東、西門には二百五十体ずつ。そして北門に二百体だ。


 奴等の主戦力であるオーガ達とハイオーガは勿論南門から襲ってくるらしい。

 兵士達に配置を伝えた後、その守備位置に来るであろう魔物達を伝える。


「そんなに来るのかよ……」


「その大量の魔物を仕留めるための仕掛けを今から仕込む。安心しろ、いつものように狩りをする。人間の怖さを教えてやる」


 俺は不敵に笑う。それを見て、兵士達が息を呑む。


「隊長、指示が板についてきたな」


「当り前だろう? どれだけ皆と戦ったと思っているんだ」


「ちげえねえ」


 兵士がそう言って笑った。

 上は不安を顔に出したら、駄目なんだよ……お前達が俺を信じて戦ってもらうにはな!


 内心は不安で死にそうであったが、努めて飄々とした態度でいるようにした。

お読みいただき、ありがとうございました!


少しでも面白い! 続きが読みたい! と思っていただけたら、


『ブックマーク』と広告下の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にしていただけると嬉しいです!


評価ボタンはモチベーションに繋がりますので、何卒応援よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  『復讐を誓う転生陰陽師』第2巻2月10日発売予定!
    ★画像タップで購入ページへ飛びます★
html>
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ