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天才軍師らしいっす

 解。お爺ちゃんでした。


「君がシビル君か。よろしくのう」


 凄い穏やかそうなお爺ちゃんである。どう見ても引退後の爺さんだ。俺は司令官に渡すように言われた羊皮紙を手渡す。

 いったい何書いてあるんだろう?


 爺さんは読み終わった後、目を輝かせて俺を見つめる。


 え? 何? そんな凄いこと書いてあったの?


「あ、あのヨルバ様が……ガルーラン砦のために天才軍師を送ってくださるなんて……わしは感動した!」


 と涙を流してこちらを見ている?

 どういうこと? 天才軍師って誰? 他に誰か来るの?


 だが、爺さんの目線の先には俺しか居ない。


「すみません、少し見せて貰っていいですか?」


 爺さんから、紙を奪い確認する。


『ガルーラン砦を救うために、天才軍師を送る。彼を信じて戦うといい。指揮に関して全権を移譲せよ。もし駄目だったら殺しても構わない ヨルバ』


 あの婆さん、何考えてんだああああああああああああ! ハッタリかましすぎだろお!

 だいたい、あんた俺がどれだけ凄い軍師かなんて何も知らないだろ?


 興奮で頭が沸騰しそうになるも、なんとか呼吸を落ち着ける。今更騒いでももう遅い。一つ言えることは、俺は無駄に期待だけ背負ってしまったということだ。


「シビル君凄かったんだねえ。普通にしか見えなかったけど」


 と世話役のクラインが言う。いや、あんたの目利きは間違ってないぞ。


「ヨルバ様はわしの憧れじゃったんじゃ。わしはもうここで死ぬと覚悟を決めておった。儂の指揮で若い者が死ぬのだけが嫌だったんじゃが……あのヨルバ様がいうんじゃ。君にガルーラン砦の命運を任せたい」


 (じじい)、それは早計じゃないか? 俺指揮なんてしたことねえぞ!?

 爺さんは、俺の肩に手を置きながら、顔は涙でぐしゃぐしゃになっていた。


「いや、私はまだ若造ですし……最初は皆さんの指揮を見て勉強したいなあ? って……」


 というか勉強させてくれ。無理だろ。


「何を言ってらっしゃるのか。ヨルバ様の言う天才軍師に教えられることなど……。今日中に砦中に通知を送っておきます。是非、その手腕で私達を救ってくださいませ」


 すっごいプレッシャーだ……。


 司令官である爺さんとの挨拶を終えた後は実際の兵士達との顔合わせだ。

 食堂に兵士達は溜っているようだ。俺は食堂へ向かった。

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