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心当たりが

「なに……剣帝まで奴等は出して来たのか! となると本気で取りに来ているな」


「あの頭のおかしい不死鳥も厄介だぞ……」


 皆が暗い顔になる。


「私とポスカは、その二人を受け持つ予定よ。だから安心しなさい。その分、普段の戦闘は貴方達に頼っちゃうから頼んだわよ」


 自信たっぷりに言うアンジュさん。その頼もしい言葉に皆が落ち着きを取り戻す。


「アンジュ様、他の騎士団の援軍は見込めるのでしょうか?」


 一人の兵が尋ねる。


「それはおそらくないわ。あんた達も知ってるかもしれないけど、北部の大魔境から百を超える飛竜がローデル領を襲っている。それの対応に第一師団が動いているわ。第二師団は帝都の守護任務で動けない。第四師団は西部のアルテミア王国の牽制に派遣されているし、第五師団は帝都全域に散っているからね」


「第一師団が来てくれれば……。勿論、第三師団の援軍は素晴らしいと思っております!」


「いいのよ。第一師団がくれば大分らくになったであろうことは事実だからね」


 随分どこの騎士団も忙しいな。やはり飛竜の北部強襲といい、何か裏で計画されている気がしてならない。

 誰が、何のために……。


 俺は考え始めすぐ、頭を切り替える。

 今そこまで考える余裕はない。


「私も近衛兵五百を連れてきた。是非戦力として考えてくれ。最前列でも構わない」


 と王子が言う。


「王子と近衛兵は最後の切り札ですので……人数の少ない右翼軍に行って頂きたいと思います」


 え? 右翼って俺達ですか? 王子守りながら戦えっていうのかYO!

 俺とリズリーさんは無言で顔を見合わせる。


 断ることはできそうにないが、どうしよう。と顔に書いてある。

 その後も話し合いが進む。


「敵の数五万は少ないわね。この程度では勝ってもぎりぎりで、土地を占領するには心もとない人数な気がする。なにかあるわ。ハルカ宮廷魔術師団は今日出てたかしら?」


 と地図を見ながらアンジュが言う。


「姿は見てないな」


 リズリーが言う。


「本隊に居るのかしら?」


「ありえますね。数百人くらい連れて来ているのでは」


「優れた魔術師は一人で数百人分の活躍をするから厄介ねえ。敵の奥の手が分からないわ」


 皆、考え始める。


「敵の奥の手に心当たりが」


 俺は手を上げる。

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