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「盗賊達は村の北と南、二方向から同時に狙ってくる予定のようだ。第一部隊は南側を守備し正面から向かい撃ってもらう。第二部隊は北側の守備を行いつつ向かい撃ってもらう。第三、第四部隊は森に潜みつつ、交戦中の敵の背後を狙ってくれ。第三が南、第四が北の敵を狙ってもらう」


 俺はシビル隊全員を集めると、図を書いて説明する。元から俺の部隊に居た者は、俺の言っていることを真実と受け取ってすぐに詳細を練り始める。


「あんたは何を言っているの? そこまで詳細が分かるなんて、やらせ?」


 口出ししたのは、ルイズ。こんな田舎でやらせなんてするか!


「俺のスキルは未来を読める。山賊が俺達をいつ襲うとしているのか、どのように襲おうとしているのかもな。今日の昼二時十分頃、山賊百人がこの村を狙って襲ってくる。そのための作戦だ。ルイズ、お前は第三部隊、森に潜み背後を狙ってもらう」


「そんなスキル聞いたことないんですけど?」


「固有スキルだ。じきに来る。皆、配置につけ」


「「「はっ!」」」


 俺の言葉を聞き、皆一斉に動き始める。ルイズは嫌そうな顔をしつつも、渋々森に向かった。


「シャロンは、第一を率いて正面から向かい合ってもらう。南を頼む」


「任せろ」


 シャロンは大剣を担ぎ、微笑んだ。


 村は田舎のためか、人口の割に広い。全てをカバーすることは難しい。予めくる場所を把握しているためなんとか守られていると言ってもいい。

 北側を守備していると、遂にこちらにやって来る盗賊達の姿を捕捉する。


「お前ら、盗賊達だ! シビル隊の強さを教えてやれ!」


 俺の言葉を聞き、皆が臨戦態勢に入る。


「ひっ! 盗賊達だ! 本当に来たぞ!」


「集会場に隠れろ! 速く!」


 村人達も盗賊達に気付いたのか、叫びながら逃げ出していく。

 俺は弓に矢を番え、引き絞る。


「付与矢・【風】!」


 矢を離すと、風を纏った矢が弾丸のように盗賊達に放たれる。盗賊達はまだ一キロ以上離れているにも関わらず、その矢は敵に命中した。敵は大きく体を仰け反るも、そのまま進んでくる。


「隊長、すげえ!」


「あんな距離で当たるなんて……」


 部下達が興奮する。まさか当たるとは。けどやっぱり威力は落ちるな。


「数を減らそうか」


 俺はどんどん弓を引くと、矢を放つ。

 時々、地面に刺さる時もありつつも敵を減らしていった。

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