#71 真の王への反逆
「はっ!」
「ふんっ!」
全速力で突撃して来た龍魔王の宙飛ぶ三段法騎戦艦レッドドラゴンを。
黒客魔ゴエティックデモンズロードと配下が纏うエネルギー体は、いつかのバビロンザグレートよろしくそのレッドドラゴンと取っ組み合う。
「さあ、どうしたのかしらレッドドラゴン陛下! どう私たちに勝てるというの!?」
「さあどうしようかしらね……あなたたちには!」
互いに操縦席より、二人は軽口を叩き合う。
「hccps://emeth.goeticdemon.sfbt/pemphredo/edrn/fs/stheno.fs?eyes_booting=true――セレクト ブーティング "目"!」
「セレクト グライアイズアイ!」
「セレクト グライアイズファング!」
「……セレクト、デパーチャー オブ 誘導銀弾 エグゼキュート!!!」
「あら! くっ、至近距離で弾幕を!」
が、法機グライアイから変化したゴエティックデモンより。
弾幕が、三段法騎戦艦が纏うエネルギー体へと放たれる。
「ええ、いいわ皆! でもまだ足りない……さあ、もっともっと! 世界共通の敵であるレッドドラゴンに、裁きの鉄槌を下すのよ!」
「hccps://emeth.goeticdemon.sfbt/MorganLeFay/、セレクト! 楽園への道! エグゼキュート!」
「セレクト! 死鎌爪 エグゼキュート!」
「セレクト! 九尾――殺生石 エグゼキュート!」
「セレクト! 髑髏剣 エグゼキュート!」
「セレクト 流星弾 エグゼキュート!」
「hccps://emeth.goeticdemon.sfbt/eingana/! Select, 虹の彼方 Execute! hccps://emeth.goeticdemon.sfbt/GrimoreMark/、Select 虹の前兆 Execute!!!」
「Select 取り替え子論争! Execute!」
「くっ……ぐっ!」
ペイルは、更に36機のゴエティックデモン全てに呼びかけ。
それにより黒客魔ゴエティックデモンズロード配下のゴエティックデモンたちより、攻撃が放たれる。
「ほほほ、どうかしら! 我らが世界の怒りは!」
「ええ、想像以上に激しいわね……hccps://reddragon.sfbs/GrimoreMark、セレクト 怨念業火柘榴弾! エグゼキュート!」
「む!? ふん……真の王に対してこの無礼とは! つくづくあなたは世界共通の敵にお誂え向きですね!」
が、青夢もやられっぱなしではなく。
三段法騎戦艦全砲門を開き、分裂する火球を多数ゴエティックデモンズロード・ゴエティックデモンたちを守るエネルギー体めがけて打ち込み。
それにより二つのエネルギー体間に、まだらな爆発が描かれる。
「これはこれは、本当に面白いですねえ!」
「ええ、面白いですわ……さあ、真の王陛下! 世界の敵に、更なる制裁を!」
ソロモンは、この様を見て歓喜し。
ペイルはそれを受け、更なる攻撃をゴエティックデモンたちに命じる。
「くっ、ぐっ! 更に攻撃が、強くなっていくわ……」
青夢は、手ごたえが強くなる様を感じる。
「hccps://diana.wac/、セレクト 月の弓矢! hccps://diana.wac/GrimoreMark、セレクト 月の誘導火矢 エグゼキュート!」
「hccps://aradia.wac/、セレクト 叛逆の魔術!」
「くっ!? これは……まさか!」
「あら……これは法機ディアナ・アラディアの!」
が、その時だった。
突如として、凸凹飛行隊座乗の空宙装甲列車砲門から攻撃が放たれエネルギー体間の爆発が相殺された。
それは法機ディアナ・アラディアの力であり。
「青夢……ごめん! 私たち」
「あんたをあの時は、止められなかった! だから……ここではあんたを必ず止める!」
空宙装甲列車内には真白と黒日の姿があった。
先ほど彼女たちが盟次に嘆願し、その法機パンドラによる瞬間移動能力により二人の自機ごと空宙装甲列車内に移動させていたのだ。
◆◇
「真白、黒日……」
「ふん、また性懲りもなく恥を晒されるおつもりですか? 新たな――いいえ、今や古い遺物となり果てし女王陛下!」
青夢もペイルも、その空宙装甲列車を見つめる。
「ええ、パール……いえ、ペイル・ブルーメ!」
「そうね……私たちも青夢も利用した借りは返さないと!」
真白と黒日は、車内で決意を新たにする。
「ああ、魔導香に井使魔! お前たちの本気をぶつけてやれ……hccps://crowley.srow/、セレクト アトランダムデッキ! 戦車――戦車砲火上の将! エグゼキュート!」
「あら……またもエネルギー体の三体目が出てくるなんて!」
その空宙装甲列車同乗の剣人は、法騎クロウリーの力を発動させ。
同列車を、自騎を象ったエネルギー体で包む。
「なるほど……いまや古き女王に凸凹飛行隊! あなたたち自分が何をしたか分かっているの? 私たちの戦いを邪魔するということは、真の王への反逆に当たるのよ?」
「新たな女王に反逆したあんたに言われたくないわ!」
「そうよ、ならあんたも反逆されてみればいい!」
「ああ、まったくその通りだ!」
ペイルは警告を発するが、真白たちは聞く耳を持たない。
「あら、そう……ならいいわ! 真の王陛下、並びに全世界の皆さん! こいつらは敵です、レッドドラゴンと共に倒さなければ!」
「応!!」
ペイルは、ソロモンや世界に呼びかける。
「真白、黒日……」
「ああ、やれるものならやって見ろ! ……hccps://crowley.srow/GrimoreMark、セレクト 戦車砲火! エグゼキュート!」
「hccps://diana.wac/GrimoreMark、セレクト 月の誘導火矢 エグゼキュート!」
「hccps://aradia.wac/、セレクト 叛逆の魔術!」
青夢は尚も戸惑っているが。
エネルギー体纏う空宙装甲列車からは、尚も砲火がゴエティックデモンたちに浴びせられる。
「ふん……真の王陛下に歯向かうとは、何と馬鹿な人たち! ここは、仕方ないわね」
「hccps://pandora.wac/、セレクト 匣封印! hccps://pandora.wac/GrimoreMark、セレクト! 匣の穴! hccps://hel.wac/、セレクト 地獄誘い! エグゼキュート!」
「む!?」
「!? な……あれは!」
そんな空宙装甲列車を煩わしく思うペイルだが。
そのゴエティックデモンズロードたちを覆うエネルギー体に、更なる攻撃が浴びせられる。
それは。
「い、飯綱法の……亜空間からの攻撃!?」
法機パンドラにより、こじ開けられた亜空間から発射されていた。
それは攻撃が放たれた直後、すぐ閉じたかに思えば。
「さあ野郎共、攻撃続行だ! hccps://pandora.wac/GrimoreMark、セレクト! 匣の穴 エグゼキュート!」
「わたくしは野郎ではなくってよ!hccps://camilla.wac/……セレクト サッキング ブラッド!」
「……hccps://crowley.wac/…… セレクト アトランダムデッキ! 太陽――日光による青空!」
「……hccps://rusalka.wac/…… セレクト 儚き泡!」
「hccps://rusalka.wac/GrimoreMark/、セレクト 泡沫暴風雨 エグゼキュート!」
またも別の場所に亜空間の穴を開き、そこから攻撃を浴びせる。
「む……まさか! 亜空間を動き回りながら攻撃を?」
ペイルはそこで勘付く。
そう、盟次が開いた亜空間内を。
「ミリア……またあなたと一緒に戦えるなんて!」
「ふ、ふん! いいからあんたは前見てなさい!」
法使夏とミリア、二人の法機が合体したルサールカ・メーデイアにより生成された大きな水流――宇宙では分解されてしまうが亜空間では別だ――が突き進み。
その水流内には。
「hccps://pandora.wac/GrimoreMark、セレクト! 匣の穴 エグゼキュート!」
「hccps://martha.wac/ セレクト! 子飼いの帯 エグゼキュート!」
「hccps://circe.wac/!」
「hccps://medeia.wac/!」
「edrn/fs/gogmagog.fs?arts=TwinStreamーーセレクト !! ツインストリーム エグゼキュート!!」
「hccps://redserpent.mna/edrn/fs/samael.fs?demon_freezing=true――セレクト、魔王の氷獄! 聖母の悲哀 ! hccps://redserpent.mna/GrimoreMark、氷柱剣! エグゼキュート!」
法機パンドラや元女男など他の法機群も格納され、それぞれに開いた亜空間の穴より攻撃を放つ。
さながら次元潜航艇である。
「さあ本気を見せていただく以外にはなくってよ……魔導香さんに井使魔さん!」
「ええ、マリアナ様!」
マリアナは真白と黒日に呼びかける。
――お願い魔法塔華院さん! 私たちも青夢を今度こそ助けたい、だから囮としてでいいから使って!
真白と黒日が、マリアナに懇願した内容である。
今空宙装甲列車に乗っているのは、二人と剣人のみであり。
その列車は、囮役である。
「皆……」
「ふん……しかし! それでうまくいくと思ったら大間違いよ……ゴエティックデモンたち!」
それに対して感嘆する、青夢だが。
ペイルは、ゴエティックデモンたちに命じる。
すると。
「hccps://emeth.goeticdemon.sfbt/pemphredo/、セレクト グライアイズアイ!」
「セレクト グライアイズファング!」
「……セレクト、デパーチャー オブ 誘導銀弾、爆雷霆! エグゼキュート!!!」
「hccps://emeth.goeticdemon.sfbt/juno/、セレクト ! 嫉妬監視 エグゼキュート! さあ見えました敵機が、尹乃様! 華妖、亜魔導!」
「ええ、ありがとう……hccps://emeth.goeticdemon.sfbt/hekate/WildHunt.fs?assault=true――セレクト、王神の槍 エグゼキュート!」
「セレクト 電霊統率 エグゼキュート!」
「セレクト 黒き十字架 エグゼキュート!」
照準系能力を持ったグライアイ・ジュノー由来のゴエティックデモンと、その配下の法機たちの能力により開く亜空間の穴が特定され。
それらのゴエティックデモンやギリシアンスフィンクス艦、ヘロディアス艦隊より弾幕が放たれる。
「/GrimoreMark、セレクト! 匣の穴 エグゼキュート! ……ぐあっ!」
「くっ、爆雷霆か! でも大丈夫だよ…… hccps://redserpent.mna/edrn/fs/samael.fs?demon_freezing=true――セレクト、魔王の氷獄!」
「くっ! いやダメや、矢魔道はん! 受け止め切れへん!」
それにより亜空間内の法機群は、混乱させられる。
「さあて、空宙装甲列車も! ゴエティックデモンたち、あしらっておきなさい!」
「はっ! hccps://emeth.goeticdemon.sfbt/……」
「ぐっ!」
「きゃああ!」
ペイルはそうして、他のゴエティックデモンにも命じ。
そのゴエティックデモンたちから放たれた攻撃は、空宙装甲列車を駆逐していく。
「そうね……元々、皆はもう私と関係ないし!」
「ええ……さあ、改めて踊りましょう!」
そうして。
レッドドラゴンとゴエティックデモンズロードは、再び睨み合う。




