3話
3話
獄乃坂演出「隅田監督におかれましては、お足元の悪いなか、わざわざ御足労いただき、誠にありがとうございやす…魔女っ子腐凛刺巣プリンちゃん第4話のシノギ(演出)、謹んで受けさせていただきやす」
隅田監督「あー…よろしくお願いしますねー…」
監督演出打ち合わせ。通称、演打ち。
コンテを元に、監督が演出にその話数の意図や狙いを伝える場である。
監督、演出、制作進行、設定制作、制作デスク、プロデューサー、などが立ち合う。
獄乃坂演出「隅田さん、どうしてこのカットで腐凛刺巣プリンちゃんは泣いとるんですかね…やはり、敵の鉄砲玉に親友のミレンちゃんのタマ取られて悔し泣きしとるんですかね…」
隅田監督「獄乃坂さん、うん…顔近いね…圧すごいからもうちょっと離れてね…いや、ここではまだ恐怖で怯えて泣いてるだけだね…これを克服して親友のために泣くのはもうちょっとあとだね…」
キャラクターの心情、動作、目線、立ち位置、場所、光の方向、色味など、コンテに書き込まれていない情報があれば、それも伝えていく。
コンテに書かれている内容をそのまま読み上げる監督は基本無能と呼ばれる。