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アカノクロノ  作者: ばてぃ〜
Ⅵ章【クロノショウドウ】
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クロノの侵攻と迅行


(圧巻だな・・・)

僕は思わず感嘆の念を抱いてしまう


先週にクロノスとトリクトリロの連名で書状を【死国ブーザル】に送り付けた

内容としては属国となるか否か

1週間の回答期限を待ったが残念ながら回答が無かった

ならばと越境し相手国の首都まで歩いて行ったがそれまでに襲撃らしい襲撃が無く何の問題も無く到着した


到着はしたが・・・首都の入口には夥しい数の魔族魔族魔族

上空から見ている訳では無い為にはっきりとは言えないが少なく見積もっても数千はいる様だった


『ガッハッハッハッ!!!偵察隊からの連絡を受けた時は訝しんだがまさか本当に1人で来るとはな!!』


王城らしき建物の上から声が響き渡る

恐らくルーシャが使用した【宝珠】と一緒だな


『ようこそ!!【黒家クロノス】の【魔王】よ!!いや元【魔王】か?!大方国民の反対にでもあって追い出されたとう所だろ?!私は【死国ブーザル】の【魔王】、ブーザル=ドファンニ様である!!』


こちらが1人でやって来たので勝利を確信しているらしい

まぁ確かに常識的に考えればそうなんだろうけど・・・僕は自分がそこらの【魔王】よりも強いという自覚はある

ましてやロキフェルが雑魚呼ばわりする声の主に負ける事は無いだろう


『お前がさっさと降伏するが良い!!その身柄を以ってこちらからクロノスを侵攻してやるわ!!物理攻撃しかない獣人など物理攻撃が効かない我が兵の敵ではない!!』

成程・・・物理攻撃は効かないという事は魔法攻撃は効くという事だな

もしどちらも効かないのであれば、この国はとっくに覇権を取っている筈だ


『我が兵の総数は約6千よ!!貴様1人ではどうしようもなく絶望する数字だろ?!さっさと投降するが良い!!』


ご丁寧に兵の数まで教えてくれる

敵が馬鹿で助かる


(意外と少ないな・・・)

そう考えたがこれは人族で換算すると少ないが魔族で言うならば多いのかもしれない

人族は集団で個を賄っているが、魔族はその逆だとブロウドさんは言っていたからな



僕は徐に【宝珠】を懐から取り出す

『・・・我は、【黒家クロノス】、【魔王】、クロノ=エンドロール也。其も其の兵も、我も前では、塵芥に過ぎぬ。』


『な、なにぃ?!』


『我は、慈悲深い故、再度問おう・・・其等は降伏せず、我に蹂躙、されるのだな?』

そう言いながら魔力を込める


「!!!!」

前線に配置されているレイスはその魔力に身が固まったり、震えたりしているが流石に王城まで魔力は届かなかったらしい


『馬鹿が!!誰がのこのこと1人で来た獲物に降伏するものか!!もういい!お前ら!!殺せーー!!』

ブーザルがそう発破をかけると同時に震える様な状態でこちらに突進してくる


『其等が、我に、対峙せずば、見逃す事を、此処に明言す・・・』

【宝珠】を使用し、最後通牒を投げかけるがこちらへの進軍が止まる気配はなかった


(仕方ないか・・・)

魔族にとって自国の【魔王】は絶対の存在・・・

本来魔族とはその様に生きている彼らからすると寝返るという選択肢がそもそも存在しない

可能であれば皆殺しという様な事態は避けたいがこちらを害しようとする存在をそこまで守ろうとする道理はない


「では、今この時より、始めよう・・・開戦也。」

両手に魔力を込めて【暴喰ノ口】を発動させる


『なっ?!ま、魔法だと?!』

どうやら相手は僕が獣人だと思っていてらしい


(失笑ものだな・・・)

確かに情報を可能な限り規制はしているが、情報収集を行う術は無数にある

それを怠っている時点で対抗策や隠し玉は無いと考えても良いだろう

まぁ、動揺している演技なのも考えられるが兵士を一極集中型に配置している時点で可能性はかなり低い


そんな事を思案している間も【暴喰ノ口】は実体がない筈のレイスを捕縛しては喰っていく

触手自体数百はあり、自動的に捕喰する為、やはり対多数戦で真価を発揮するなぁ・・・


進軍が止まり、距離を取り出すレイスを眺めてほくそ笑む

(前哨戦は御終いかな・・・?)


そう考え、次の行動へ僕は移行した










いつも有難う御座います!!

「面白い&期待している」という方は★&ブックマークを是非とも宜しくお願い致します!!

ご感想やレビューも心よりお待ちしております!!

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