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アカノクロノ  作者: ばてぃ〜
Ⅵ章【クロノショウドウ】
82/640

クロノと機能の起動


ルーシャに仮面とローブを鑑定してもらった次の日、いよいよ国民達の前に出なければいけない・・・


目の前には城に隣接された形で高台が建築されており、家臣の人が前口上を述べている

その話を聞いている国民が数千人くらいだろうか・・・

恐らく首都に住んでいる人達だけだと思うけれども結集して話を聞いている


「ルーシャよ・・・」

横に居るルーシャに仮面越しで話しかけてみる


「民の集いし数は過剰か?少数か?」


「この数は多いですよ。恐らく首都に住んでいる獣人の殆どが集まっているのではないでしょうか?今回は【魔王】様の意向で地方の獣人は余り集まっておりませんから・・・」


そう、今回の宣言に関して地方の村や町には召集をしなかった


理由は2つ

1つ目は騎士団を派遣し村や町の治安強化と他国からの侵略撃退を命じているのに、高々僕の宣言の為にとんぼ返りさせたり、国民と騎士がいない間の侵略リスクを失くす為

財力の出費にもなる為に希望者だけ来ても良いよという形にした


もう1つの理由は単純で余り多すぎると僕が緊張する

いやまぁ、数千人という数で既に多すぎて頭が真っ白になりそうだけど・・・


「では、今からルーシャ姫もとい、ルーシャ宰相からご説明がある!!」

そんな事を考えていると家臣の人の前口上が終わったみたいだ


「では行ってまいりますね。【魔王】様、昨日に打ち合わせした方法でお願いしますね!!」

元々人前に出るのは慣れているのであろう

ルーシャは余り緊張した様子も無く軽口で話しかけてくる


「・・・(はい)。」

僕の嫌そうな雰囲気を感じ取ったのか、彼女は可笑しそうに笑いながら高台へ向かっていった




「皆の者!!本日はめでたき、この瞬間に立ち会える幸運に感謝せよ!!」


「「「うぉぉぉぉーーーーーーーーーー!!!」」」


・・・ルーシャのキャラが違う

何かもっとフワッとした説明か理路整然とした説明をするかと思ったんだけど


「私は数日前にお前たちに言った!!【黒家クロノス】の【魔王】様はお前たちの事を考えていらっしゃると!!それが早くも形となったのだ!!!」


「「「うぉぉぉぉぉーーーーー!!!!」」」


俯瞰的に見ると、踊り子が踊っているのをみて喜んでいる観客たちの図に見えてくる

あんまり興味なかったから分からないけど・・・ライヴだったけ?多分こんな感じなんだろうなぁ~と思ってしまう


「【魔王】様は即位されて数日にして近隣諸国の中でも強大な国である【遊戯国トリクトリロ】と同盟を結び付けた!!しかも、しかもだ!!疲弊していたこの国とトリクトリトの間で対等な同盟をだ!!」


「「「おおおおおおおおおおおお!!!!」」」


「お前たちと気付いているだろう?!同盟締結により近隣諸国の侵攻が無くなった事を!!何故か?!【魔王】様のお力により同盟を結び付けた事実と【魔王】様のお力を恐れたからだ!!!」


「「「おおおおおおおおおおおおお!!!」


・・・うん、凄く盛り上がっているね


「お前たちは知らないかもしれないが、【魔王】様は今!我が国の騎士団を地方に派遣されている!それにより他の町や村の安寧を願っていらっしゃるのだ!!それを聞いた懸命なお前たちは思うだろう!!首都は大丈夫か?と・・・大丈夫だ!!【魔王】様がこちらにいらっしゃる限り憂いは何一つない!!」


「「「うぉぉぉおぉぉぉぉぉぉーーーーー!!!」」」


途中から「魔王様ーーー!!」という黄色い声も聞こえだした

これはあれだな・・・熱狂させながら説明しないと強さを是とする獣人がきかないからなんだろうな

うん、絶対そうだ・・・そうだと信じたい・・・


「そんな偉業を僅か数日で確立させた御方こそ、我らが【魔王】様だ!!お前たち、頭を垂れろ!!【魔王】様のご登壇だーーーー!!!」


若干現実逃避気味だったが、ルーシャからお呼びがかかった

昨晩ルーシャに鑑定してもらって判明した機能を起動させる


するとその瞬間足元が地面にのめり込み僕が地面の中に消えていく


それから前以って指定していた高台の位置へ転移され頭から徐々の地面から飛び出ていった


「我が、【黒家クロノス】、【魔王】也・・・」


取り敢えず僕はそう宣言した


皆様!メリークリスマスイヴ!!!

いつも有難う御座います!!

「面白い&期待している」という方は★&ブックマークを是非とも宜しくお願い致します!!

ご感想やレビューも心よりお待ちしております!!




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