表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アカノクロノ  作者: ばてぃ〜
Ⅳ章【クロイクニノセイタン】
62/640

クロノの挑発と触発


「面白い!!クロノは面白いね!!」

ロキフェルはそう言いながら笑い出す


心の中で安堵しつつも、ルーシャが以前に言っていた事を思い出す

『【遊戯国トリクトリロ】の【魔王】は面白い事が大好きだ』と…

彼は面白ければ何でも許すという【魔王】らしい


国内の政治も戦争もなんだったら反乱だって面白いと感じたら許される

彼の『面白い』を満たすために家臣や国民は躍起になっているそうだ


そんな【魔王】であるからこそ他国は敬遠する

その打開策として、いつ戦争が起こっても困らない様に自給自足を促した結果、農業関係が非常に充実した

他国への入国拒否が想定され、自国内に遊戯施設や娯楽関係が充実した


今回の侵攻もそうらしい…

他国が躍起になって攻めているのを、横から掠め取ったら『面白い』との考えで攻めてきた節があるとの事だった…


「愉悦を味わったか…?」

頭を切り替えてロキフェルに話しかけると笑いながら頷く


「うん!今回の【魔王】は面白いね!!これは僕的には期待度は高いかな~?」

そう言いながらニコニコしている


「【クロノス】と【トリクトリロ】の同盟「あ、僕はそんな小難しい事はパス!!」」

いざ同盟の件を話し合おうとすると言葉を遮られる


「僕は自分は面白いと思えば何でもいいんだ!!小難しい事はマリトナや他の家臣に任せているからね。僕が決めるのはただ1つだけ、君たちとの同盟を受けるか受けないか?だけさ。」


「……其は同盟を受諾せず、と?」

僕がそう尋ねると片手を振って否定してくる


「そんな事はないよ?クロノはどちらかと言えば面白い【魔王】だからね。同盟を受け入れたい気持ちでいるよ!!ただそれは性格の話だからね。今度は僕の遊び相手が務まるかって話さ!!」

そう言われて彼が何を求めているか気付いた


「我と其で、戦うと…?」

そう尋ねると楽しそうに頷いて肯定する


「うん、そうだよ!!同盟したは良いけど嫌な用事が増えるのは面白くないからね!!さっきも大口叩いたんだから僕自身を楽しませてくれるよね?」

そう言いながら魔力を増幅させてくる


「クロノ様!!」

「ロキフェル様!!」

それを見た両国の家臣たちが互いの【魔王】を守ろうと動き出す


「あれれれ~?あれだけ大口叩いたのに家臣たちに守ってもらうの~?あ、お前たち、邪魔だから僕の前に出て来ないでね。」

事もなげに家臣たちを下がらせて尚も挑発してくる


「制約はどの様にす?」

誤解とは言え、変換のお陰で同盟締結の一歩手前まで近づいている為、ルーシャたちを下がらせて確認すると、ロキフェルは嬉しそうな表情で返答してくる


「制約?ルールの事かな?じゃぁ今から3分間、僕の遊び相手になってよ。その間はお互いの国境は不干渉という事で。クロノが3分経過しても五体満足だったら同盟を締結しても良いよ!!もし部位欠損していたら同盟は無しね!」

そう言いながら後ろに下がった家臣をより遠ざけるジェスチャーをする


「3分経過し、其が五体満足で、同盟締結、部位欠損で臣下となると?」

ルーシャたちはさらに下がらせながら、敢えて挑発する

始めて出逢った【魔王】を臣下にするつもりは無いが、冷静さを少しでも削れれば儲けものだ


僕がそう告げると頭髪に乗ってくれたのか、目の奥から獰猛な火が灯る

「あはははぁ~今のは面白くないなぁ…僕って角しかないから見た目人族っぽいでしょ?でもねぇ…悪魔族なんだ~…知らないかもしれないけど、悪魔族って他種族と比べて残虐的だからね?」


そう言ったロキフェルは、先程よりも魔力を増幅させる

それと同時に背中に魔力で翼を形成させていき、上空へ飛んでいく

両手に魔力を込めている様だった


僕は片手に魔力を込め黒い球体を顕現させて相手の出方を窺う


「じゃあ、今から3分ね…ヨーイドン!!!!」

そう言うと同時に魔力を込めた魔法弾を放ってきた
















いつも有難う御座います!!

ロキフェルの見かけはゴージャズなショタという様な感じです

「面白い&期待している」という方は★&ブックマークををお願い致します!!

ご感想やレビューも心よりお待ちしております!!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ