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アカノクロノ  作者: ばてぃ〜
ⅩⅧ章【ボクトアナタトワタシトキミト】
612/640

剣神の動揺と鈍揺


なんだ

なんだコレは・・・


目の前の害虫共が一向に減る気配がない

それ所か我が武具を倍加させたにも拘わらず僅かながらも増加している気さえする


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


「「「「「「e5jw0u[-u54q-0qjp5uq-0ui-0!!!!」」」」」」


五月蠅い

黙れ

さっさと斬られロ・・・

【神】にもあるまじき暴言が心に住み着き蝕んでいく

そんな苛立ちを纏いながらも粛々と害虫を殺していく

そんな時だ・・・


「srihp54u9s4upsojhpsojhas・・・我等が同胞(はらから)よ」


先程まで何を言っていたか理解出来なかった同格の存在の言葉が我の脳髄に響き、何を言っているのか理解出来る


「我らが同胞よ。よくぞ此処まで頑張りました」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


何を言っている?

我を何処から見下している?


貴様が我と同格であるという事実は認めてやる

だが・・・我より高見にいるつもりであるという事は断じて許さん


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・【鬼宵天闕(きしょうてんけつ)】」


目の前の害虫共を無視して、あの傲慢な【神】に向けて渾身のスキルを発動させる


「「「「rweihr:uper9uaei]@!!!!」」」」


すると我の斬撃に巻き込まれ害虫どもが金切声を上げながら瞬時に消えていく

一撃で全てを屠る【鬼宵天闕】ではあるが、このスキルの真骨頂は多段式に発動させることが出来るという点にある


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


無言を貫きながら剣を振るう

そうすればその都度鬼宵天闕】は発動し、次々と害虫共を屠っていく

愚かな害虫どもは業火に誘われる羽虫が如く【鬼宵天闕】の近寄っては消えていった


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・フフ」


害虫どもを見下す視線で蔑んでいた我の耳に突如嘲笑うかの様な声が聞こえる


「愚かな同胞・・・あぁ、愚かな同胞よなぁ・・・」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


何とでも言うがいい

そのまま【鬼宵天闕】を喰らい藻屑となるがいい

如何に同格と言えども、【鬼宵天闕】を多段的に喰らえば消滅するほか術はない


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・っっ!!」


そう確信していた我の【鬼宵天闕】が同格の【神】の眼前に向かった時には既にこじんまりとした・・・指一本で消えてしまいそうな脆弱な攻撃と成り果てている


「【鬼宵天闕】・・・まさか吹けば消え果るこの斬撃に対しその様な大仰な銘を名付けた訳ではあるまいに。」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


可笑しそうに笑う同格の【神】に対し、続けざまに【鬼宵天闕】を放ち続ける

だが、我の【鬼宵天闕】のどれもが辛うじて相手に届くものの、見るも無残な姿と成り果て容易に消滅させられる


「ほんに・・・我らが同胞は此処まで愚か同胞よなぁ・・・」


饒舌に囀る同格の【神】に対し、苛立ちが募る

だがそんな苛立ちを相手にぶつける暇などは当然、無い


「【鬼宵天闕】【鬼宵天闕】【鬼宵天闕】【鬼宵天闕】【鬼宵天闕】」


周りの武具が害虫どもを処理している間にあの【傲慢】な【神】を滅さなければならないのだ

そんな我の【鬼宵天闕】のどれもが眼前の【神】には通用しない


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・なぜ」


思わず呟いてしまったその一言を眼前の【神】は見逃しはしない


「何故?なぜとはなんじゃ?何故攻撃が届かないかなのか、何故我が触手は再生し続けるのかなのか、何故、妾の様な存在が存在するのかなのか?それとも・・・何故言葉を通わす事が出来たのかか?主の何故は何が聞きたいのか今一つ理解出来んなぁ~」


そう妖艶に呟く同格の【神】に我は初めて恐れ慄いた・・・

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