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アカノクロノ  作者: ばてぃ〜
ⅩⅧ章【ボクトアナタトワタシトキミト】
611/640

剣神の憤怒と奮闘


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


目の前の【暴喰神】による攻撃・・・触手が我に対し攻撃を繰り出してくる

我の【月華美刃】は全ての触手を万遍なく撫で斬った

にも拘わらず再生し、再度我に攻撃を繰り出してくる事実が理解できない


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


斬るとは何か?

そんな誰でも知る様な事に疑問を投げかける


剣、刀、刃物を相手に目掛けて振れば斬ると言えるのか?

剣、刀、刃物を相手に目掛けて振り、傷を負わせれば斬ると言えるのか?

それらは間違ってはいないが正解だとも言い難い


斬るとは・・・

剣、刀、刃物を相手に目掛けて振り、傷を負わせた上で一切歯向かわせない事を言うのだ


剣、刀、刃物を相手に目掛けて振るだけでは振ったと言うのだ

剣、刀、刃物を相手に目掛けて振り、傷を負わせても相手が歯向かうのならば傷つけたと言うのだ

剣、刀、刃物を相手に目掛けて振り、傷を負わせた上で殺したにも拘わらず尚も歯向かうのならば殺したというのだ


斬るとは・・・

究極的に言うのならば剣でも刀でも刃物で無く手刀だとしても、相手が生死に関係なく歯向かう気力を欠片も持ちえない様にする事を言うのだ

詰まり、斬る事の前には生死は過程であり結果ではない



ーーギリッーー



そういう意味では我はこの触手どもを斬り損ねたという事だ

それい気づくと同時に思わず歯を喰いしばる


我は全ての触手を万遍なく撫で斬った筈だ

だが行った事は斬ったのではなく、触手を傷つけた・・・ただそれだけ

触手どもは再生し、不敬にも我に再度襲い掛かって来る


「【一死凍刃(いっしとうじん)】」


【月華美刃】と比ぶれば殲滅範囲の狭いスキルではあるが、片っ端から凍死させていけば終わりは見える

そうすれば後は我と同じ格に位置するアレを斬る事が可能だろう


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


そう思っていたのだが・・・

凍っていない触手が再生できない様に氷漬けにした触手どもの氷部分を喰らっていく

そして・・・何も無かったかの様に我に再度襲い掛かって来るではないか


不敬・・・不敬也

我と同格のアレの端っきれ如きが2度ならず3度までも我に牙を剝く

それは【剣神】である我に対するこの上ない不敬である


「wvnrihjwj45w54jajvjopjvpj!!!!」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


囀るな、驕るな、害虫どもよ

殺しても再生するのであれば・・・再生できなくなるまで殺してしまえば良いのだ

我は背後に構える数百の武具を己が周りに集約し、襲い掛かってくる害虫を片っ端から屠っていく


「【明鏡止水】」


「wvnrihjwj45w54jajvjopjvpj!!!!」


全方位から襲い掛かって来る害虫共に対処する為、【明鏡止水】を発動させる

そして我が数百の武具により襲い来る害虫を片っ端から駆除していく


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


我が一振り振るうだけで十数の害虫を殺す

周りに漂う我が武具も十数とは言わずとも複数の害虫を抹殺していく

だが、それなのにと言うべきだろうか?

害虫共の数が少しも減少する様子が無い

それどころか、僅かずつではあるものの害虫の数が増えてきている気がする


「・・・・・・【招理増刀(しょうりぞうとう)】」


我の武具数百では捌く事が難しい

甚だ遺憾ではあるが数百の武具を倍加させ、目の前の害虫共を駆除する

・・・にも拘わらず、目の前の害虫は一向に減る事がなかった






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