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アカノクロノ  作者: ばてぃ〜
ⅩⅧ章【ボクトアナタトワタシトキミト】
588/640

狂乱の狂感と狂歓


「クックックックッ・・・」


「何が可笑しい・・・遂に気でも狂ったのか?」


突如笑い出す我に対し、若干戸惑ったかの表情を浮かべてそう宣う

まぁ、奴からすればその言葉に逆上して我が飛び掛かっていく事が理想的ではあるのだろう

あるのだろうが・・・・


「【魔神】クロノ=エンドロール・・・貴様は一体何をそんなに焦っておるのだぁ?」


「っっ?!!」


そう、奴は確実に焦っている

では何に焦っているのか・・・答えは簡単だ

今の状態を()()()()()()()()()()()()()事だ

持続し続けなければ我に勝つ事はできない

だからこそさっさと仕留めたいという感情が見え隠れしている


「【暴喰ノ口】っっ!!!!」


我が察した事に気が付いたのか、勝負を急いた様に【暴喰ノ口】を発動させて来る

だが・・・気づいた我はそのまま正面から迎撃する事はせず、回避に徹する


「っっ?!!悪足掻きをっ!!!」


「クックックックッ・・・不思議だったのよ。その様な我を圧倒する能力を有しているのならばさっさと発動し、我を倒すのが通常だ。だが貴様はギリギリまで使用する事を選択しなかった。何故かっ?!!持続出来ないからだろうっっ?!!!」


我がそう言った瞬間、背後から殺気を感じる

本能に従い、背後からの攻撃があるものと考え不自然に回避する

するとそこには【魔神】クロノ=エンドロールが憎々しげに睨みつけていた


「貴様が得た【大罪スキル】は【暴喰】だっ!!【強欲ノ手】を得る事は出来たがどうやら完全に適性があった訳では無さそうだなっ?!!」


「【怠惰ナ脚】っっ!!!」


「っっ?!!!ガアァァァァァァァァーーーーーーーーー!!!」


ホンの僅かに脚が重くなり一瞬だけそちらに気を取られる

その一瞬を狙って【魔神】は我に攻撃を仕掛けてくる


「【暴喰王ノ口】っっ!!!!」


「クックッ、必至だなぁ~~?!!!」


我が攻撃を喰らうと同時にスキルを発動させ、我が立ち上がると同時に【暴喰王ノ口】が顕現される


「nesioh waeriog jbpwjqjne poj poemqeool」


残念ながら【暴喰王ノ口】の顕現を邪魔する事は出来なかったが・・・

【魔神】の焦りがタイムリミットまでそう遠くない事を示唆している

仮にあと数時間の猶予があるのであればここまで焦る必要はない

何故なら・・・現時点では【魔神】の方が強者なのだから、だ


「どうしたどうしたっ?!!制限時間はあとどの位だ?!!30分かっ?!!15分かっ?!!もっと短いのかっ?!!!」


【暴喰王ノ口】から生えている触手を回避しながらそう軽口を叩く

焦れば焦る程、冷静に物事を見る事が難しいのは我自身が身をもって実感している


「~~~っ・・・【暴喰王ノ口】ぃぃぃぃーーーーーーーーーーーー!!!!!」


「aje porqg qek gjp@]ej@eqjr @qej qo@]j:wm@rk@」


「weningqpemnrgjerawekp@kdtpjwtopja]:raj」


「drimwpermropqeqw]krq@ @kptkp@tkq2tkqokqtqojqwporjq」


すると一気に勝負を決めに来たのか、【暴喰王ノ口】を一気に3体顕現してきた


(これは・・・時間との勝負、か。)


【魔神】の表情を見るに、保有した我の力を使用すると魔力の消費が尋常ではないのだろう事が理解できる

あれだけの力が何のロスも無く使用し続ける事が出来る訳がない事くらいは容易に想像できる

そしてあの一瞬の躊躇いから想像するに後数分程度で魔力が枯渇するであろう事が想定できる


「となると・・・後数分間、目の前の触手を回避し続けねばならない、が・・・・」


圧倒的な数の触手が我を覆う様に攻撃してくるが・・・果たして後数分間それを回避し続けることが出来るのだろうか?と考え、少しばかり背筋が寒くなってきた






いつも有難うございます。

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