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アカノクロノ  作者: ばてぃ〜
ⅩⅧ章【ボクトアナタトワタシトキミト】
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ファーニャの攻撃と反撃


「では始めようか。【狂悦ノ道化】VS【魔ノ王】・・・はじめ。」


(先手は譲たないっ!!)


瞬時に魔力を使用してまた補充する

するとあっという間に目の前の男の真上に数十の魔力の棘が浮かび上がる


「如何ですか?幾ら貴方でもこれだけの数を一斉に発射されると被弾してしまうのでは?」


「・・・・・・」


いつ発射されてもおかしくはない魔力の棘を呆然と見上げる男にそう話しかけるも当の本人は何も言わない

まぁ、万一これで戦意を失くされても幾つかは発射させるつもりではあるのだが・・・


「・・・・・・良い。」


「・・・・・・は?」


暫し見上げていた男の一言に思わず聞き返してしまう

だが男には私の声が聞こえているのか聞こえていないのか定かではないが、まるで眼中に無いかの様に一気に捲し立てる


「良いっ!!良いですよぉ!!属性魔法が付与されていない純粋な魔力の集合体っ!!!確かに、確かに妖精霊族しか発動できないコレがありましたかっ?!!!という事は・・・」


男の声を聞くとゾクリと背筋が震える

()()()()()・・・

何故かそれを本能で理解してしまった


「・・・行けっっ!!!!」


私が発動させたその瞬間、全ての魔力の棘が男めがけて一気に襲い掛かる

例え彼の手が幾つかの棘に触れることが出来、消失したとしてもすべての棘を消失させることは不可能だ


「あーーーーー・・・」


そうであるにも拘らず、彼は回避する様な動作を行うでも無く手を地面に添えている


(何を・・・?!)


そう思った瞬間に視覚で回答を得る事になる

突然男を中心とした壁が地面から突然湧き出てドーム型に結合されたのだ


(っ?!!でも所詮は石畳、魔力の棘がこれだけあれば貫通しない訳がないっ!!)




ーーーーガガガガガガガガガガガガガガッガガガガッガガガガッガガガーーーー




そう思った瞬間、魔力の棘は全方位からドーム型の石畳に一斉に襲い掛かる



ーーピキッーー


30程度の棘が当たった所でドーム型の石畳が悲鳴を上げる音がした


(ほらっ!!)


自分の予測通りの光景が近づいてきたことに対し思わず興奮する



ーーーーガガガガガガガガガガガガガガッガガガガッガガガガッガガガーーーー


ーーービキビキビキーーバリィィィンーーー


そしてドーム型の石畳は割れた

だが・・・




ーーーーガガガガガガガガガガガガガガッガガガガッガガガガッガガガーーーー




ドーム型の石畳を破った後に現れたのはあの不快な男・・・ではなくもう1回り小さいドーム型の石畳だった


「・・・器用な真似を」


魔力の棘も残りわずかだ

再度補充をかけて追撃しなければならない

そう思って私は再度一気に魔力を使用しそして補充を行った

いや・・・()()()()()()()












































「こんな器用な真似も出来ますよぉ~?」


「っっ?!!!!!!」


背後から強烈な悪寒を含んだ声が聞こえて思わず振り返る




ーーーーボゴォォォーーーーー




その瞬間に私の腹部に強烈な痛みが走り、それと同時に吹っ飛ばされてしまう

痛みに耐えながら視線を声のした方へ向けてみる

するとそこにはニヤニヤと嫌な笑みを浮かべるあの男と・・・そして石畳で出来ているのであろう拳部分だけが球体である大きな腕が私を見下ろしていた


「・・・貴方は・・・それは・・・?」


「おやおやおやぁ・・・混乱されている様で質問が理解出来ませんねぇ?」


そう言ってニヤニヤと見下した笑みを浮かべる

すぐに反撃へ移行させたかったが・・・幾ら魔力が満タンであろうとも体のダメージには関係ない


「まぁでも、私は質問の意図が理解できましたよぉ。私は称号【錬換師】、モノを消したり結合したり変形させることが出来るだけの弱い弱い称号をもっておりますぅ。そしてこちらの腕はお察しの通り私が創造したモノですねぇ・・・」


依然としてニヤニヤとした笑みを浮かべながらそう勝ち誇ってきた

いつも有難うございます。

「面白い&期待している」という方は★&ブックマークを是非ともお願いいたします

ご感想やレビューも心よりお待ちしております

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