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アカノクロノ  作者: ばてぃ〜
ⅩⅧ章【ボクトアナタトワタシトキミト】
522/640

ロザンワの万能と感応


「な、何故っ?!!何をしたのです?!!」


目の前の【聖女】が動揺しながらそう叫ぶ

けれど


「そんな事いう訳無いじゃないですか。」


当然ながらその疑問に答える気は一切ない

そもそも魔法が万能だと勘違いしている輩に私の研究の成果をひけらかす程心は広くない


『万能でないが故に万能に近づけなければならない』


それが魔法だけでは無くこの世の全て

それを失念している時点で彼女には理解出来ないだろう

確実なのは彼女が消費した魔力の方が私の消費した魔力よりも多いであろう事だ

同じ土俵に立ちながら挑発する行為は中々心労にくるものがあったが、結果としては上々だろう


「た、偶々ですっ!!神の裁きを受けなさいっ!!!」


そう言って再度光線を照射してくるが、私からすれば願ったりかなったりだ

寸分の狂いなく私に向かって攻撃してくる光線を水の盾で乱反射させてほぼ無効化する


(まぁ実際水の角度調整が必要だから若干は気を張ってしまうけれど・・・コストパフォーマンスとしては高いから問題無いわね。)


魔力消費を抑える代わりに魔力操作に若干の技術は必要だけれどもそれでも得をしているのは私の方だ

彼女は何処かムキになっている様にひたすら光線を撃ち続けていく


(このまま魔力が枯渇するか冷静になるまで待っても良いんだけれど・・・)


危惧するのは魔力枯渇と同時にギブアップされる事だ

それが最もコストパフォーマンスが高い事は充分に承知している

けれど・・・それだと私の気が済まない

左手はウォーターシールドを発動させている為に使用出来ない為、右手に魔力を込めて半狂乱気味の【聖女】に向けて魔法を練り込む


私の大切なお友達(アカノ)を洗脳しただけでなく・・・もう1人のお友達(カラミトル)に大けがさせた報いよっ!!」


そう叫んでアースバレットを連撃で撃ち込んでいく


「っ?!!!」


土の砲弾が【聖女】に向かって撃ち込まれていき、一瞬驚愕の表情を浮かべたものの彼女を守る結界か何かで私の攻撃は全く貫通しない事を確認すると厭らしい笑顔を浮かべる


「私の【神ノ盾(アイギス)】は常時発動型の【聖女】専用の最強防御スキルです。その程度の攻撃では傷1つも与える事は出来ませんよ。」


私はその言葉を無視して()()()()()にアースバレットを撃ち込む


(駄目・・・駄目・・・駄目・・・スルー・・・駄目・・・駄目・・・スルー・・・駄目・・・スルー)


「無駄だと言うのが理解出来ませんか?愚かな駒には私の常葉が理解出来ないのでしょうか?」


再度挑発を繰り返してくるが、私にとっては的外れ甚だしい為に何も答えずに撃ち込み続ける

それに彼女の光線も挑発してくる今も撃ち込まれ続けている為に説得力も何もない

一通り把握した私はアースバレットを放つのを止め思考する


(【神ノ盾(アイギス)】は【聖女】を中心に約10mに囲まれている半円型の結界ね・・・だったら地中には半円の結界が敷かれていると考えた方が自然よね。)


ただ決めつけは良くない

もしかすると半円型ではなく半球型だった場合、行う対策も変わって来る

私は素早さは余りない為に回り込む余裕がある訳では無いが1つ1つの仮定に対しアプローチし、的確に対策を取る手段を選んだ

そうして相手のプライドをズタズタにしてから勝利しなければ私の気が済まない


『万能でないが故に万能に近づけなければならない』


逆に言えば万能である事象等存在しない

緩慢にして思考をそこで止めてしまえばそれは弱点に成り得るという事だ

得意満面な表情を浮かべる彼女を無視して私は次なるアプローチへ思考を切り替えた

いつも有難う御座います!!

「面白い&期待している」という方は★&ブックマークを是非ともお願い致します!!

ご感想やレビューも心よりお待ちしております!!

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