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アカノクロノ  作者: ばてぃ〜
ⅩⅧ章【ボクトアナタトワタシトキミト】
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カラミトルの打開と破戒


「お前さんの所為だぜ?こっからは俺も・・・本気だ。」


「おじちゃん・・・私はおじちゃんと戦いたい訳じゃないよ。何でおじちゃんがアソコに居るのかを知りたいだけなの。」


「・・・聞いてどうする?知ってどうする?言ってどうなるっ?!!・・・どんな場所であろうが俺が選んだのがアソコだ。お前さんの言う平和な場所へ俺を誘うなっ!!」


そう言っておじちゃんは斧を振り、竜巻を3つ創り出す

決して大きくは無いけれど、あまり広くないこの場所では回避できる場所が少ない


「如何にお前さんが素早く、防御力が高く、攻撃力が高かろうが・・・こんな場所にしたら十全には実力を発揮出来ねぇだろ?」


「・・・・・・」


あの竜巻を突っ切っておじちゃんの場所へ行く事は可能だ

だけどどうしたって速度はかなり鈍るし、僅かながらダメージを受ける

しかも攻撃のタイミングもかなり読まれやすくなっている為に突っ切って行くのは良い選択とは言えない


「ボーっと突っ立っても何も変わらねぇ・・・ぞっ!!!」


そう言ってアースニードルを私に向かって飛ばしてくる

先程と打って変わり私の頭も幾分か冷静になった

竜巻に当たらない様に注意しながらアースニードルを回避する


「ーーーーーっっ?!!!!」


その瞬間、胸部に衝撃が走って私は吹き飛ばされた

何をされたのか理解出来ず、少しクラクラする頭を抑えながら立ち上がった


「・・・ちっ!!あれでも大したダメージを与える事が出来ないのかよ。」


口からは血の雫は滴り落ち、今までの攻撃とは異なる密度の攻撃である事を理解する

だがその攻撃力の強さ云々では無く、違う視点で私は思わず冷や汗をかく


(攻撃が見えなかった・・・)


死角からの攻撃だったからかもしれない

回避に専念し過ぎたからかもしれない

けれども全く感知する事が出来ずに攻撃を受けるとは思わなかった

甚大なダメージは受けていないものの結果は直撃・・・

無意識の内に身体が強張るのを自覚する


(おじちゃんと戦いたい訳じゃない・・・でもおじちゃんとお話するにはおじちゃんと戦わなければダメなんだ。)


目の前で対峙しても殺気をこめなかった

どう考えても悪い人には思えないからこそ・・・私と話をして欲しい

私はベベの翼を広げて上空に飛ぶ


「いくよぉ・・・【龍ノ咆哮】っ!!!」


ベベのスキルを発動して炎を一気に吐き出していく

炎が突撃する瞬間、竜巻は消失しておじちゃんは炎と真っ向から対峙する


「こりゃまた・・・物騒な炎を吐きやがる。・・・ぬうぅぅーーーんっっ!!!」


そう言いながら大斧に魔力を纏わせていき、私の吐いた炎に向けて大斧を振り回した


(そんなので回避できないよっ?!!)


心中で驚嘆の念を抱きながらそう呟く私を余所に、私の吐いた炎はおじちゃんの大斧と突撃する


「・・・ぬうぅぅーーーん!!!!」


「うそっ?!!」


暫し衝突の邂逅が起きた後、激しい轟音が鳴り響くと同時に私が吐いた炎がそのまま私に向かって襲い掛かって来る

ハッと我に返り、間一髪で回避した後に一気に距離を詰めようと動き出そうとする


「がっ!!!」


腹部を中心に強烈な痛みが駆け巡ると同時にまた吹き飛ばされる

先程と同様、致命的なダメージは受けていない

けれど・・・かすり傷程度の軽いダメージでも決して無い


「どうだ小娘?火力が足りないならそれを補う手数で圧倒すれば良いってだけだ。」


(このままおじちゃんのペースで戦うのは、不味い・・・)


何がどうして私の【龍ノ咆哮】を防ぐ・・・いや反射させたのか理解出来ない

私は今までほとんど経験した事のない打開策を講じるという事に頭を悩ませるのだった・・・






いつも有難う御座います!!

「面白い&期待している」という方は★&ブックマークを是非ともお願い致します!!

ご感想やレビューも心よりお待ちしております!!

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