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アカノクロノ  作者: ばてぃ〜
ⅩⅦ章【セカイノオワリノタイドウ】
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アカノの捕縛と捕獲


「悪いが・・・1撃だ。」


そう言って一気に距離を詰めていく

父さんとの戦いを忘れて無謀にも突き進んだ訳では無い

相手の行いそうな事を予測し、対策し、実行する・・・

その結果、正道でもあり、王道でもある相手に立ち向かうという行動をとった


私の素早さが予想以上だったのだろうか?

ロザンワは驚いた表情を浮かべたまま動かない

私は剣の柄を彼女の腹部へ押し当てて気絶させようと試みた


「っ?!!!」


私の柄での攻撃が彼女の腹部にめり込んだ様に見えるが・・・手応えがない

その瞬間、地面から複数の光が浮かび上がる


「アースランスッッ!!!」「くっ!!!」


私が飛び上がるとほぼ同時に複数の棘が地中から突きあがって来る

間一髪ではあるが回避に成功するが、飛び上がった私に対して風の刃は襲い掛かって来る


「・・・この程度っ!!!」


風の刃を迎撃しながらも、足場に使えそうなモノを見定め一気に距離を開ける


「そこかっ!!!」


風の刃が攻撃してきた位置を見定めて『飛炎斬』を繰り出すが・・・


「ウォーターウォール。」


突如現れた水の壁によって、私の攻撃はほぼ無力化されてしまった

するとロザンワが何処からともなく景色のベールを脱いだかの様に現れて来た


「・・・初めて見る魔法ね。」


「えぇ、必死になって創りましたから。」


どうやら先程のロザンワは偽物で、今目の前に居る彼女こそが本物なのだろう・・・

私は魔法に詳しくない為に複雑な事は理解出来ないが、彼女が以前より強くなったという事だけは理解できる


「・・・強くなったわね。」


「えぇ・・・ある御方達のお陰で地獄を見ましたから。」


そう言いながらロザンワは空間に複数の黒い穴を創造させる

どんな手段を講じて来るかは分からないが・・・安易な攻撃でない事位は理解できる


「これはその御方の1人のスキルを真似た魔法です。・・・【影ノ手】。」


魔法を唱えるが否や、複数の黒い穴から紫色の手が一斉に襲い掛かって来る


「っ!!『サークルエンド』ッッ!!!」


襲い掛かって来る手を斬り落としていくも、生命体ではないソレは霧散しても直ぐに穴から新たな手が襲い掛かって来る


「どうですか?彼ほどの再生力は無いですし喰らうという事に特化させる事は出来ませんでしたが・・・捕縛するにはうってつけの魔法だとは思いませんか?」


「まさかっ?!!」


複数の手、再生力、喰らうという単語・・・

それから連想出来る存在は1人しか知らない


「ロザンワッ!!貴女まさか【魔神】にっ?!!」


「・・・えぇそうです。【魔神】と【真祖】様、彼らに鍛えられて私は此処まで強くなりました。」


「っ!!人族の敵である【魔神】が何の「貴女が言うなっっっ!!!!!」」


彼女への非難を口にしようとした瞬間、ロザンワの叫び声が私にかぶさる

そしてそう叫んだ彼女の瞳は・・・微かに濡れている

それを見て、私は彼女に次の句を伝える事が出来ない


「・・・貴女が言わないで下さい。人族、魔族だけでは無く・・・この世界全てを滅茶苦茶にしようとする組織に属する貴女に私達の行いを非難される云われは有りません。」


「・・・・・・。」


そう言われてしまえばそれ以上私には何かを言う事は出来ない

何故なら彼女の言う全ては・・・真実なのだから


「・・・それに私とカラミトルはちゃんと許可を得てあの御方方の下に出向きました。貴女の様に誰にも許可も得ず、誰にも言わず突っ走り・・・いつの間にかそんな所に居る貴女とは違いますっっ!!!」


「・・・・・・。」


何も言えなくなったその瞬間、紫色の手が私の脚を掴む


「しまっ!!!」


その手を斬り落とそうとすると今度は左手を掴まれ、瞬時に四肢を掴まれてしまう

こうなれば彼女の魔法の良い的だ

だが・・・ロザンワはそこから追撃を行う気配が無い


「・・・ねぇ、アカノさん。」


絶好の機会だと言うのに俯いて何かを言おうとする彼女の真意を探るべく、私は彼女の言葉に耳を傾けた


いつも有難う御座います!!

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