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アカノクロノ  作者: ばてぃ〜
ⅩⅦ章【セカイノオワリノタイドウ】
470/640

ゴーガンの驚愕と驚落


「そっか・・・おじちゃん、それでも私はおじちゃんと戦うよ。」


「・・・まぁそりゃそうだろうなぁ。」


正直勘弁して欲しいが、いつ動き出すか分からん俺を信用は出来ないだろうよ

【獣消】を構えて相手の出方を窺う

すると小娘は背中に携えた羽で上空に飛んだと同時に魔力を練り上げる


「おいおいおい・・・おっさん1人にヤルかね?」


1人でそうボヤキながら片手で【宝珠】を漁る


「『龍ノ咆哮』!!!!」


それと同時に絶大な魔力が小娘から俺に向かって一直線に襲い掛かって来る


「ちぃっっ!!!!」





ーーーードゴオォォォォォォォーーーーンーーーー





激しい魔力砲が俺に襲い掛かり辺り一面に砂煙がたちこめる


(コイツが無ければ一発だったな・・・)


そう言いながら【宝珠】から取り出した大盾を見て安堵する

俺の自信作でもある【守盾(しゅしゅん)】、裏銘は【主循】に感謝しながらも大盾にヒビが入ったのを確認し・・・背筋がゾクゾクとしてくる

この感じからすればあと二撃も喰らえば木っ端微塵になるだろう


「おじちゃん凄いねぇ~!!今のは私の最大攻撃の1つだよっ!!」


「おう、小娘の攻撃なんざどうとでもなる。」


そう嘯きながらも次の手に頭を切り替える

恐らく小娘は従魔して後方支援をするタイプではないだろう

【狂信】の結界を殴ろうとした事だったり、先程のスキルからも帯同して戦うタイプである事は理解している


(となると・・・少なく見積もっても1+1+1=3ってか。)


神獣の強さを1とするならばそれを従わせる【勇者】がそれより低いって事は無いだろう

最悪、神獣の何倍も強い可能性だってある


「あ~ぁ・・・老体の身になっても中々上手い様にはいかねぇな。」


そう言って【獣消】を【宝珠】へ収納し、大斧を取り出す


「おじちゃん何でも持ってるんだねぇ!!」


「・・・応よ。小娘相手に大仰だが、万が一でも敗北する訳にゃいかねぇからな。」


「・・・だったら私たちも本気だすよぉ!!!」


暫し思案した後に小娘はそう発言する

・・・は?

神獣2匹を従え、あの威力のスキルを発動させて於いて本気じゃなかったってのか?!

そう心の中で誰に言うでもなく愚痴る

そんな事を考えていると小娘の魔力が先程よりも膨大に練り上げられる


「ん~~・・・【心技一体】!!!!」


スキルを発動させた瞬間、神獣達にも小娘の魔力が纏わりつき激しい光が閃光の様に駆け巡られる


「・・・マジか。」


光が収まると同時に小娘を見ると・・・容姿は勿論、魔力も先程とは桁違いに膨大に、そして濃密になっている事を感じる


龍の羽を背中に生やし、黒い脛当てと胸当てが純黒の様に光り輝いている

反して純白である拳冑もこれでもかと言う程の魔力を携えていた


「・・・マジか。」


先程と同じ感想が口から漏れ出る

あれほどの武具を創造するには俺でも力不足だろう

生命という他に替えられないモノを媒体にしているからなのか、俺の創造する武具とは方向性の相違故なのか・・・アレを創るという己をイメージできない


「じゃあおじちゃん・・・行くよっ!!!」


放心した俺を他所に小娘は空中から一気に距離を詰めて来る


「くっ!!!」


【宝珠】から大楯を取り出し、間一髪ではあるが小娘の拳を防ぐ事に成功した

だが・・・



ビキ・・・ピキピキ・・・バリィンーーーーーーー!!!



たった一発の拳撃で大楯が粉みじんに粉砕される


(先程のスキルでも2発は防ぐ事が出来ると踏んでいたんだがな・・・小娘の拳の方がスキルよりも強いって事か?)


こうなれば今の俺には小娘の攻撃を防ぐ術は無い

取れる手段とすれば2つ・・・攻撃を食らう前に倒すか、時間を潰していくかだ


(・・・だよなぁ。)


そして俺は迷う事無く、膠着状態に持っていって時間を潰していく事を選択した



いつも有難う御座います!!

「面白い&期待している」という方は★&ブックマークを是非ともお願い致します!!

ご感想やレビューも心よりお待ちしております!!

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