【間章】???
刻:???
場所:???
「で、【魔造宝珠】の進捗状況はどうなの?」
「比較的順調ですねぇ~。試作品から比較すると約130%程度の上昇が見込まれておりますよぉ~。まぁ精神崩壊速度もはやいですがぁ~。」
「自我とかはさっさとぶっ壊しても良いけど、命令には従順で居続けて貰わないと困るわよ?」
「勿論、そちらは抜かりありませんよぉ。現状、活動限界時間の延長が課題ですかねぇ。」
「確かに短いのは困るわね…今の活動限界時間は?」
「最長記録は34分ですねぇ。」
「…短いわね」
「180分間クールダウンさせれば再度使用可能ですがぁ。」
「コスパとしては良くはないわ…最低60分クールダウンで120分活動する所まで行ってほしいわ。」
「それはぁ、中々難しいですねぇ。」
「これからこの世を面白くするのよ?遊ぶ時間が短いなんて興ざめもいいとこだわ。」
「まぁ、それに関しましてはぁ否定しませんがねぇ。」
「そう言えば魔術士が殺られたみたいね。」
「最近で言えば成功品に近かったんですがねぇ。力の使い過ぎとぉ感情の昂ぶりによる自爆に近い形ですねぇ。」
「自爆ねぇ…あれが冷静に使役できていたら勝てていたかしら?」
「いやぁ…勝てはしなかったでしょうねぇ。相手がぁ【剣聖】アカノ=エンドロールでしたからねぇ。」
「じゃあ存在を認識させただけ?こちらに良い事ないじゃない。」
「いえいえ~。【剣聖】の泣き顔を拝むことが出来ましたよぉ?」
「……それは面白いわね。」
「じゃあその件は不問にしてあげるわ。それより…早くあのゴミ投入できないの?」
「ゴミと申しますとぉ【勇者】ですかぁ?」
「あれ以外にゴミなんていないでしょ?あいつに視線を向けられるのも嫌!!さっさと【剣聖】の所へ投入しなさいよ!!」
「そうは申しましてもぉ、ゴミではありますがぁあれ程の魔力とドロドロとした感情を持つ人族ですのでねぇ~…」
「そんな事は分かってるけど、同じ空気を吸うのも嫌なのよ…」
「ふーむぅ…それでは魔族領に投入するのは如何でしょうかぁ~?」
「…魔族領に?」
「はいぃ。今のゴミを【剣聖】に投入してもぉ、正直勝つ事はぁ出来ません~。」
「あんた…【剣聖】に勝てないなら魔族に勝てる訳がないじゃない。」
「ところがですねぇ~。先日1人の【魔王】が死亡したのですよぉ。そこは今ぁどの国にも属しておらずぅ近隣の国がけん制して獲りに行こうとしてるぅ、所謂無法国の様な状態なんですよぉ~。」
「…そんな事知らないんだけど?」
「お出かけでしたからねぇ。そこにゴミを投入すればぁ~。」
「成程ね。その国が荒れ果てるのを見るのも面白いし、周辺国に何らかの動きが出て来ても面白い。おまけに同じ空気を吸わないで良いのが嬉しいわね。」
「そうですぅ。今ある中で出力は兎も角ぅ、活動限界時間が長い【魔造宝珠】を組み込みますのでぇ。面白くなると思いますよぉ?」
「じゃぁ決定ね。今回は魔族領で…」
「「楽しみましょう」」
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次回からはⅣ章をスタートさせます!!
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