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アカノクロノ  作者: ばてぃ〜
ⅩⅥ章【タトエセカイガオワッテモ】
457/640

クロノの選出と戦力


「じゃあ次にいくよ・・・【魔ノ王】ファーニャ=S=イスフォンダル。」


「フフフ・・・はい。」


場が沈静化してから彼女の名を告げるが・・・まぁファーニャも順当と言えるだろう

【魔王】である事に加えてアンギスでも圧倒的な攻撃により四武を圧倒し、【魔王同盟】との戦いでも魔法により蹂躙したらしい彼女の実力を疑う者は居ない

というか・・・僕自身、彼女がファスミーヤさん以外に苦戦した所を見た事が無い

因みに【魔ノ王】とは先日の元ブーザル領での蹂躙により付けられた字名だ


「それから・・・【瞬殺者】マリトナ。」


「・・・はい。」


彼女がロキフェルの側近である事から反対意見が出るかもしれないが・・・僕個人としては彼女を信頼している

厳密にいえばロキフェルの事も何らかの事情があると今も思っている為、彼を裏切ったとは考えていないけれど・・・

それを抜きにしても彼女の実力は決して侮れない

【魔王】でも無いのに【勇者】を単身で圧倒した実力に加え、ブロウドさんの修行を受けた際もかなり実力が上がっていると【真祖】から太鼓判を貰っているのだ

因みに【瞬殺者】とはファーニャと同じく先日の元ブーザル領で敵兵士と戦った際に友軍たちから付けられた字名らしい


(これで僕等を含めて5名か・・・。)


正直、今までの3人は僕の中では迷いは無かった

仮に反対意見が出たとしても押し通そうかと思ってもいる

けれど残り3人に関しては迷っているといっても過言ではない


「じゃあ次ね・・・【真祖】ファスミーヤ=S=イスフォンダル。」


「「「おぉぉぉぉぉぉぉーーーー!!!」」」


「・・・・・・。」


周りは【真祖】の名を挙げた瞬間、喜びの表情を浮かべるが・・・彼女自身は無表情だ


(それはそうだろうなぁ・・・)


彼女自身は僕の部下でも無ければ客分でも無い

ファーニャに連れて来られただけの【真祖】だ

彼女自身が僕ら側につく理由もハッキリ言ってしまえば・・・無いと言える

戦力としては申し分ないが・・・


そして僕が次の名前を呼ぼうとした瞬間、ルナエラに渡された【宝珠】が光り出す


(こんな日の高い時間に連絡を入れて来るなんて・・・どんな緊急な用事だ?)


僕は皆に「ちょっとごめん。」と断りを入れて【宝珠】を起動させた


『クロノッ!!!人族領に魔族を越境させる許可を得たぞっ!!!』


そう言ったルナエラの声が会議室中に響き渡った

その声を聞き皆は何事だと言う表情を浮かべ・・・僕は内心(あ~~・・・)と思ってしまう

そうなのだ・・・僕はサイクスが来る前日、彼女に僕らが人族領に入る許可を申請していた

というのも奴らは人族領魔族領の区別なく襲撃を行って来る可能性があったり、【聖女】が先日と同じ動きをした場合にそれを止める者が存在しないというのが大きな理由だったからだ

彼女からすればかなり苦労して許可を得てきたのだろうが・・・サイクスに招かれた以上必要が無い

僕はバツが悪い表情を浮かべながら口を開く


「あぁ・・・マリトナごめん。その必要は無くなったみたいなんだ・・・。」


『はああぁぁぁぁぁぁぁぁ~~?!!!!』


うんまぁ・・・当然そうなるよね?

僕は再度謝罪しながらも事のあらましをルナエラに説明するのだった



『・・・話は分かった。』


「本当にごめん・・・。」


一通りの説明を行うと彼女は納得したのだろうか?

思ったより怒った様な表情はしていない


『だがなクロノ、それだとやはり許可は必要だったな。お主招待先が何処にあるのか知らぬ訳ではあるまい?』


「・・・あ。」


そうだサイクスからの招待先である【終末の亡国】と言われる場所は丁度人族領と魔族領に接した土地だ

だから僕は魔族領から直接行けば良いと考えていたが・・・厳密にいえばあの場所は人族領となる

たまたまであるがルナエラに頼んで良かったと安堵した


いつも有難う御座います!!

「面白い&期待している」という方は★&ブックマークを是非ともお願い致します!!

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