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アカノクロノ  作者: ばてぃ〜
ⅩⅥ章【タトエセカイガオワッテモ】
452/640

クロノの思考と試行


「ふぅ・・・」


その日の会議は夜も更けた事も有り、中断という形で終了した

それでも僕は色々と精査しなければならない事がある

【神ヘノ冒涜】を表示させてツリーを確認する


「・・・・・・駄目か。」


ツリーを開く事は僕の毎日のルーティンだった

僕が成長すればするほどツリーが光り、より強さが数値化されて実感できる

だけど・・・ブロウドさん達との修行の末にツリーの頂上が()()()()()()()

それは逆に言えば・・・これ以上成長する見込みが無いとも言える


もしかすると新たなツリーは発動したのではないか?とも考えたけれども・・・残念ながらその様な兆候は無い

僕は強くなったとは思う

通常の【魔王】等は最早相手にもならない位には強くなった

けれども【真祖】や神という絶対的高位の存在を相手にすると考えるのならば・・・どう考えても役不足だ

ソテルアスに辛勝したのもある意味嵌め手が成就したからであって、まともに戦った場合は勝負にならない

ブロウドさんの願いを叶える事を念頭に置くのならば今以上の成長は必須だ


「何か無いかな・・・何か・・・」



トゥトゥトゥトゥトゥ・・・・



僕が思考の海に潜ろうとする正にその時【宝珠】が光り、音が鳴る


「・・・ルナエラか。」


この【宝珠】はルナエラに渡された物で、互いに連絡を取る際に使用している

ただ、発動させる側に魔力負荷が掛かる為、彼女からの連絡と言うのは珍しい

詰まり彼女からすれば緊急を要する事が起きたのかもしれない・・・


『ア、アカノが現れたぞっっ!!!』


「っ?!!」


起動させたと同時にルナエラの声が僕の室内に響き渡る

それと同時に姉さんの名を聞いて・・・ドクンと胸が高鳴るのを感じる


「・・・何処で?」


「人族領の【インスラント聖国】じゃっ!!其処に【聖女】と中年の男と3人で現れたらしいっ!!アカノと男は相も変わらず仮面で顔を隠していた様で人相迄は分からんが・・・間違いないとの事じゃ!!!」


「・・・・・・。」


頭の中で状況を整理すると・・・最悪な出来事しか浮かばない

人族を一箇所に集めた聖国

メンバーだと疑っていた聖女と共に居た状況

カラミトルとロザンワが向かった先・・・


「・・・彼女達は?」


「・・・2人共無事じゃ。軽傷は負った負ったものの重傷ではない。じゃが・・・」


「聖国に避難していた人族は死んだ・・・かな?」


「・・・うむ。」


それ自体は正直あまりショックではない

けれどその犯人が姉さんであるという事に対し・・・少し心が痛む


「・・・次はどの様な手で来ると思う。」


「あぁ・・・それは簡単だよ、最早決戦は近いだろうね。」


「っ?!!」


僕はフッと息を吐きながら思考を巡らせる

どの様に思考したとしても結論は変わらない

問題は手段と場所だけだ


「奴らの本来の作戦であれば・・・【聖女】を使って今回の様な事を複数回仕掛けるつもりだった筈だ。人族の王族からすれば、他国とはいえ【聖女】が逃げて来たとなれば受け入れるしかないだろう?」


「・・・うむ。」


「そして袋の中に入った【聖女】は王族に進言し、近隣諸国を集めた後に同じことをするつもりだっただろう。・・・でも」


「【聖女】がアカノ達と共に居る事を人族に見られた・・・か。」


「そう。だからこそこちらとしても対策は立てやすい。変な動きをしている国に向かい一気に仕掛ければいいだけだからね。でも相手もそれは百も承知だろう。」


「・・・となるとどうなる?」


「僕が相手だったら・・・最大の障害である【魔神連合】の戦力を分散し、各個撃破の手段をとる。【狂笑道化団】の個人戦力は脅威だけど人員は多くない。魔族領と人族領を一斉に襲って主要戦力を分散させる手をとるだろうね。そうなると・・・決戦は近いって事さ。」


僕は確信しながらルナエラにそう伝えた

いつも有難う御座います!!

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