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アカノクロノ  作者: ばてぃ〜
ⅩⅥ章【タトエセカイガオワッテモ】
432/640

クロノと複数の遭遇


僕を怒りの形相で睨みつけながら2人は立ち上がる

其処には侮辱された己の弱さを拭い去り、見返したいという魂胆が見え見えだ


「誤解の無い様に言っておくけれど、僕は君たちを侮ったりはしない。飽くまで【大罪スキル】を使用しないという制限を設けただけだから勘違いしないでね。」


さっきまでの戦いだと自分の実力を把握出来ないまま勝利を掴んでしまう

・・・【魔王】なんかじゃない、【真祖】や【狂笑道化団】と戦うのならば自分自身の強さを把握していないのは致命的だ


「愚か者が・・・それを・・・それを侮っていると言うのだっ!!!」


そう言うと同時にロゼテルは動き出す

そしてそれと同時にドラクロスは再度霧化しだした


(ロゼテルの攻撃を捌いている隙にドラクロスが死角に回る作戦かな?・・・だけどそれも愚策と言わざるを得ないなぁ。)


相手が自分と同じ、若しくは多少格上という程度であれば有効な策ではある

でも相手が圧倒的に格上ならば、相手の足を止める事すら難しい


「?!!」


そう思いながらロゼテルを迎え撃とうとした瞬間、ロゼテルが複数出現してきた


「「「「愚か者めっ!!このスキルで滅するが良いっ!!!」」」」


そう言いながら3人が僕に襲い掛かり、3人が魔法を詠唱し、残り2人が短剣を僕に向かって投擲してきた


(単純計算で【魔王】9人分か・・・まぁ実際はそんなに力は持っていないだろうけど。)


もしロゼテル1人で【魔王】8人分の戦力を有するならばとっくの昔に魔族領を統一しているだろう

それが出来ていないという事は力が分散されていると考える方が自然だ


「悪手に悪手を重ねるか・・・。」


襲い掛かってきた内、1人の足蹴りが僕の腹部にヒットする


「ははっ!!調子に乗るからだっ!!!」


「・・・軽いな。」


「・・・は?」


試しに一撃喰らってみたものの、ダメージは限りなく0に近い

という事は分散化されていると考えても良さそうだ

襲い掛かってきた3人の拳で殴り飛ばし、ナイフを無造作に受け止める

そして魔法を詠唱している3人に目掛けて一気に距離を詰めていった


「「「なっ?!!!」」」


自分が思っている以上に素早さも上がっているらしく、彼ら?が詠唱を終わらせる前に攻撃射程内に辿り着いた


「「「くっ、喰らえぇぇ!!!」」」


十全の威力を発動するのは諦めたらしく、3人が僕に目掛けて一斉に風の刃を発動させてきた

単体威力×3という事を考えれば致命傷にはならないだろうが多少の手傷は負うだろうと考えて宙に跳躍する


「「そう来ると思っていたぞっ!!」」


先程に投擲を繰り出して来た2人が空中で僕に攻撃を仕掛けてきた

確かに空中では身動きが取りづらい為に作戦としては悪くは無い


「?!!」


悪くは無いが身動きが取れない訳では無い

直線状の攻撃であれば僕でも上半身を後方に振れば回避する事は容易だ

回避がてらに2人の肘関節を蹴り上げて折っておく


着地すると同時に再度魔法を放ってくる3人の攻撃を回避し、1人ずつ確実に拳を打ち付けて行った

最後の1人を殴り飛ばした所で複数人のロゼテルが消えていき、最後に殴った者だけが残る事となった


「あぁ・・・駄目だな。」


気絶をしているのか、ピクリとも動かないロゼテルを見つめながら思わず呟く


「こういう時の僕の勘は本当に悪い・・・。」


1人で本物に当たれば残りは消えていくのか、全員の意識を飛ばさなければ消えて行かないのか定かでは無いが・・・昔から僕はこういう時には勘が働かない


「・・・きっ、貴様っ!!我が同胞をどうした?!!」


霧化を解除したのか、ドラクロスは少し離れた場所で喚いている

先程よりは明らかに警戒しており、恐怖の色も表情に浮かび上がっている


「・・・・・・。」


彼1人であれば倒す価値もないな等と考えてしまった


いつも有難う御座います!!

「面白い&期待している」という方は★&ブックマークを是非ともお願い致します!!

ご感想やレビューも心よりお待ちしております!!

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