表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アカノクロノ  作者: ばてぃ〜
ⅩⅥ章【タトエセカイガオワッテモ】
428/640

クロノの感嘆と判断


「「「・・・・・・。」」」


目の前にいる【魔王】達はものの数分で兵士たちが文字通り居なくなった事に驚愕の表情を浮かべている

ロキフェルに関しては表情が分からないが、彼に関しては見慣れた光景だろう


「さて・・・前座にも満たなかったけれど、これでもう邪魔は入らないかな?」


そう言いながら剣を構える

ダンキもそれに呼応するかの様に大剣を肩に担ぎ、獲物を見るかの様な目で相手を見渡していた


「片手間で兵たち200を失うとはな・・・ポセイラン殿、貴公の見立てが甘かったのでは?」


「・・・・・・。」


黒エルフ・・・いやダークエルフの【魔王】・・・ロゼテルが視線をこちらから外さずにポセイランに責任を追及している

それに対し、当の本人は未だに驚愕している様で表情が動いていない


「お兄・・・【魔神】は強いよ。僕等全員が向かって行っても勝てる気が正直しないな。」


「ふんっ!!それでも【真祖】の直系血族である吸血鬼族の【魔王】が此処にいるのだ。そこらの【魔神】等相手にもならんわ!!」


ポセイランの代わりにロキフェルが口を開くと、吸血鬼族の【魔王】が即座に否定する

そんなに自信があるならば真っ先に向かってくればいいのにと他人事ながら考えてしまう


「・・・どちらにせよこのまま撤退と言う訳にはいかないだろう。デスナイト族は鬼人族と因縁がある故、鬼人族は任せて貰う。」


先程にアクアラと呼ばれたデスナイト族の【魔王】はそう言ってダンキと対峙する

それを見てロゼテルは僕の方へ少し近寄る


「では【魔神】の首は遠慮なく頂こう。あれほどの魔法を放ったのだ・・・【魔神】と言えども消耗していない訳は無いだろう。」


「フハハハ!!では我も【魔神】に格の違いを教えてやろうっ!!」


吸血鬼族がこちらに近づいて来ると、それに合わせてロキフェルはダンキの方へ向かう

ポセイランはどうやら正気を取り戻したものの、何を決めあぐねているのかどちらに近づく事もしなかった


「1対2になったとは言え、こちらは200の駒を失っているのだ。文句は無いだろう?」


「我こそは【真祖】の直系血族にして吸血鬼族の【魔王】ドラクロス=ミドナイ様だっ!!我が礎に亡り果てる事を光栄に思うが良いっ!!」


そう言って戦意剥きだして戦おうとしてくる2人に対して僕も魔力を込める

例え称号が【魔王】であろうとも【魔神】が敗けないという保証等は何処にも無い


「ぬぅっ!!」


「おぉぉっ!!!」


僕の魔力に蹴落とされたのか、2人が感嘆とも恐怖とも取れる声色で声を発する


「・・・【魔神連合】代表にして【黒家クロノス】の【魔神】、クロノ=エンドロールだ。傀儡の様に哀れに踊っているであろう君たちが・・・踊り狂うのを止めてあげよう。」


「・・・ちっ!!!」


「どうやら我の真の力を開放しなければならんようだ!!」


その言葉を合図に僕らの戦いは開戦した

それと同時に【暴喰ノ口】を発動させ、2人に襲い掛からせる


「芸も無く同じ事を何度もするとは・・・【千刃乱舞】っ!!」


「クハハハハッ!!!その様な下賤な触手では我に触れる事すら叶わぬわ!!!」


2人はそう言って襲い掛かって来る無数の触手を防いでいった

ロゼテルは一気に斬り捨てていく

当然、触手は再生を試みようとするが、彼のスキルのスピードの方が素早いらしく、少しずつ触手が短くなっていく

ドラクロスという吸血鬼族は身体を霧の様に霧散させて触手に捕縛されない様にしている


「・・・へぇ。」


どうやら2人とも【魔王】というだけ有り、敵兵ほど簡単に勝利する事を許してくれないらしい

彼らはある意味で僕の成長を確認する良い判断材料になりそうだと内心ほくそ笑んでしまった

いつも有難う御座います!!

「面白い&期待している」という方は★&ブックマークを是非ともお願い致します!!

ご感想やレビューも心よりお待ちしております!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ