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アカノクロノ  作者: ばてぃ〜
ⅩⅥ章【タトエセカイガオワッテモ】
425/640

クロノと襲撃と蹂撃


「・・・なっ?!!」


僕等を見つけた兵士らしき魔族が絶句した表情でこちらを窺う

おそらく彼らの予定だとこのまま王城へ向かい一気に侵攻するつもりだったのだろう

けれどもいざ自分達の国から人族領へ渡り、この国に入った所で一般人とは違うであろう魔族が待機しているとは思いもよらなかっただろう

・・・まぁ、僕の見かけは人族に見えなくは無いが


「きっ、貴様等は何者だ?!!」


敵兵のその一言で他の兵士達もこちらへ視線を向ける

後ろの方まで見えない為、総数は把握出来ないが・・・恐らく200前後という所だろうか?


「君達こそ一体どこの誰だい?此処は【黒家クロノス】領だよ。君たちの様な種族は見た事ないんだけれど。」


先陣を切っている魔族は黒いエルフだった

姿形こそファーニャに似通って入るものの、目は黒く周りは赤黒く濁っている

着装している装備から推測すると重戦士ではなく暗殺系を得意とする種族だろう


僕が声を掛けると一瞬怯んだ表情を浮かべるもののニヤリと笑い、複数の黒いエルフが一斉に襲い掛かって来る


(恐らく暗殺系だからか・・・それなりに素早いな)


だが幾ら複数とは言えそこら辺の雑兵に後れを取るレベルでは無い

【暴喰ノ口】を発動させるのも魔力の無駄だと考えて迎撃態勢をとる


「我が主、先方は俺に。」


そう言って向かって来る黒いエルフに大剣を構える


「すうぅぅ・・・ぬーーーんっっ!!!!!」


そう言って大剣を振りぬいた瞬間、こちらに襲い掛かってきた黒いエルフ全員が真っ二つに斬られる

ボトボトと肉塊が地面に落ちる様を見て敵兵は驚愕な表情を浮かべていた


「・・・僕等がそんなに弱そうに見えたかい?」


「・・・・・・」


そう問いかけるも未だ臨戦態勢に戻っていない事もあり実戦経験が足りていない事が窺える

おそらく彼らは見かけの通り暗殺系に特化した種族なのかもしれない


「君たちの標的は・・・僕だろう?」


「?!!」


「【魔神連合】の首魁である【魔神】の首を獲りに来たんだろう?目の前にいる僕が・・・君たちの標的だ。」


そう言った瞬間、黒いエルフの表情が緊張しているのが分かる

そして幾人かは後方をチラチラを見ている事を見ればこの部隊の隊長格は後方に居るのだろう


「・・・どうしたの?君たちの標的が目の前で、たった2人で此処に留まっているんだ。さっさと掛かって来てくれないかな?」


「やれっ!!!!」


僕がそう挑発した瞬間、後方から声が発せられると同時に一斉に斬りかかって来る


(黒いエルフが約60、魚人も居るな・・・約40という所かな?)


残りの後方部隊は動く様子はなく、たった100前後の数で僕等をどうこう出来るつもりらしい


「ダンキ・・・どうやら僕らは舐められているみたいだね。」


「ですな。たった100余りでは手傷すら負わせられません。」


「時間の無駄だし、次は僕が動くよ。」


そう言って【暴喰ノ口】を発動させる

その瞬間、黒い球体4つから一斉に数百の触手が相手に襲い掛かる


「うぁっ!!」

「な・・・なんだ?!!!」

「は、離せっ!!!」

「ぎゃ・・・」

「止めて止め止めて!!!」

「喰われるっ!!喰われ」

「あああぁあぁぁぁぁぁーーーー!!!!」


縦横無尽に敵兵を捕縛し、次々と喰われていく

【魔王】になったのは現実では1年前程度なのに・・・最早殆ど魔力の消費を感じない

それだけで自分がかなり強くなった事を実感する


「ダンキ、どうやら僕は君と戦った時よりもかなり強くなったみたいだ。」


彼に向かってそう告げるとキョトンとした表情を浮かべ、大声で笑い出す


「それはそれはっ!!ですが俺もあの頃よりも強くはなっておりますぞ?!」


「じゃあまた手合わせでもお願いしようかな?」


「俺では役不足かもしれませんが・・・トコトンお付き合い致します。」


そんな軽口を叩き合っている間にも次々と敵兵達は【暴喰ノ口】に喰われていっていた

いつも有難う御座います!!

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