アカノの攻撃と口撃
「【魔造宝玉】…」
ライアが魔族になった【造られた宝玉】、もとい【魔造宝玉】で彼は魔族化している
「それは…2度と人族に戻る事が出来ない…」
『そうだ。俺は元々はB級パーティーに在籍するギルドメンバーでよ、行商人の用心棒依頼をしていたのよ。だがある依頼の日にそいつは現れたんだ…』
◇
「ふっふっふっ、これはぁ中々のドロドロとした感情をお持ちですねぇ~。」
「な、なんだお前!!魔族が何でここに?!」
俺はどこからか突然現れた魔族に驚きながら剣を向けて叫ぶ
そいつは突然空間から現れて俺たちの前に立っていた
仮面を付けていて表情は読めないが2本の角とドス黒い雰囲気が魔族だと告げていた
「いえいえ皆さまに用がある訳ではなくぅ、アナタに用があり出向きましたぁ。」
そう言いながら俺を指さす
「お、俺に?!」
「そうですぅ。アナタ、中々にドロドロとした感情をお持ちですねぇ~。人族は妬み嫉みに敏感な種族ではありますが、ここまでドロドロとした感情は珍しいですよぉ~。」
「し、知らない!!俺はそんな事知らない!!」
動揺している俺をあざ笑う魔族に対してパーティーメンバーの一人が攻撃を繰り出す
「無粋な方ですねぇ~。私はそちらの方とお話させて頂いているのですがぁ…」
「な?!」
避ける訳でもないのに攻撃がすり抜けた
他のパーティーメンバーも併せて攻撃を繰り出していくが、それを機に素振りもなく俺に近づいてくる
「で?如何ですかぁ~?アナタのその感情を現実にしてみませんかぁ?」
「げん、現実に…?がぁぁぁぁぁぁぁ!!」
俺が言葉を反芻した瞬間に右目に強烈な痛みが襲ってくる
右目にから血が滴り落ち、突然視界が狭くなった
「まぁ、アナタの意見は聞いておりませんがぁねぇ~。それにしても…そろそろ煩わしいですねぇ…」
そう言いながらパーティーメンバーの方へ視線を飛ばすと透明な半球を行商人たちと共に閉じ込めた
「さて、アナタは今右目を潰されてしまいましたぁ!視力を戻す事は出来ませんがぁ、アナタに力を授けましょうぅ!!」
「ああぁぁぁぁぁーーー!!」
「これはですねぇ、【魔造宝玉】と言いましてぇ、まぁ試作品なのですがぁ、アナタを強くする宝玉ですぅ。」
そう言いながら青い球を俺の手を払いのけて目に埋め込む
「あ、あ、あ、あ、あああああああーーーー!!」
「この【魔造宝玉】の力でぇ、アナタの願いを叶えてくださいねぇ~!!」
そう言いながら俺の目に押し付けてきた
◇
『てな訳だ。力を得た俺は手始めに元パーティーメンバーを嬲り殺し、商業人から荷物と金を奪ったって訳だ。』
「…屑め。」
こいつはローエル達と同じだ
力があるから弱者を虐げる権利があると勘違いをした屑
『まぁそう言うなよ。そっから魔族に力の説明を受けて暴れてりゃ、いつの間にか媚び諂って来る馬鹿どもが集まって来てよぉ…面倒だから放置してりゃ調子に乗るんで良い事ばかりじゃなかったんだぜ?』
そう言いながらヤレヤレというジェスチャーをするのがカンに触る
『おまけにお前が強い所為で魔族化しちまったから人族にも戻れねぇ…こうなりゃ開き直って街を壊滅して回るかなぁ。』
そう言った途端に奴の目が鋭く光る
『まぁ、まずはお前を嬲るのが先だがなぁ!!!』
「サークルエンド」
相手が襲ってくると同時にスキルを発動し攻撃を見切りながら避ける
『お前、避けるのが上手いなぁ~。だが、避けるだけでは俺には勝てないぞ?』
そう言いながら魔力を滾らせて来る
「アカノ。」
『あん?』
「お前お前と馴れ馴れしい。私はアカノ=エンドロールだ。」
『そうかよ、アカノ。お前が死ぬまでは覚えていてやるよぉ!!』
そう言いながら地中に拳をのめりこませて炎の大波でこちらに襲い掛かってくる
私は剣の炎を纏わせ横一文字に剣を振るう
「インフェルノ・イーター!!!」
瞬間、相手の炎の大波よりも熱度も高く波も大きく範囲も広い大波が相手の攻撃を呑み込む
『なっ!!んだと…』
そしてそのまま波は相手ごと呑み込んで襲い掛かった
呑み込まれていく相手を尻目に私は告げる
「私は【剣聖】アカノ=エンドロールだ。お前の名前は覚えてやる価値も無い。」
いつも有難う御座います!!
最近PV数が若干下がっておりあまり面白くないのかな…
喜んで貰っているのかな?と不安になっております
(心がウサギなものでして…)
「意外と面白いけどなぁ」という奇特な方は★を
「まぁ様子見じゃね?」という方はブックマークをお願い致します!!
またご感想を頂ければ本当に嬉しいですので宜しくお願い致します!!!




