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アカノクロノ  作者: ばてぃ〜
ⅩⅣ章【カミガミヘイタルクロイカイダン】
362/640

クロノと駄解の打開


「まぁそう言う訳でアイツ自体は滅茶苦茶な存在なの。まぁ、私からすればアイツに見込まれている貴方も中々滅茶苦茶な存在だけどね。」


ヤレヤレとでも言いたいかの様な素振りで僕に視線を投げてくる

だけど僕からすれば、それは心外だと思わざるを得ない

ブロウドさんみたいに何もせずに何でもできる訳では無いし、格上に対しては様々な策を凝らしても勝てない

客観視して僕が特異な部分は元人族が【魔神】になったその一点のみに限るのだ


「兎に角2人の課題は浮き彫りになったわね・・・クロノは身体能力を底上げする手段を模索しなさい。それと同時に攻撃力を上げる方法も考える必要があるわね。」


「はい。」


「言っとくけど、ただ単純の鍛えれば良い訳では無いないからね。貴方はもう一生物としての限界を超えた存在になっているから・・・そこを考えなさいな。」


「・・・はい。」


【魔王】の中で最高位である【魔神】になった僕は単純に鍛えるだけじゃ効果は発揮しないと言われると・・・真剣に何か考えなくてはならない

その間にファスミーヤさんはファーニャの方へ視線を向け口を開く


「ファーニャ、貴女も身体能力を上げる術を思案なさい。確かに妖精霊族は身体能力が低い種族ではあるけれど・・・相手は当然そこを突いて来るわ。」


「はぁい・・・。」


「貴女の魔力の変換スピードは頭打ちよ。そうなると・・・魔力の濃度を上げる術を身につけるのが1番早いわね。」


「はぁい・・・。」


ファーニャの少し拗ねた様な返答にファスミーヤさんが苛ついた表情を浮かべる


「もうっ!分かってるの?!貴女が強くなればクロノも助かるし自分自身の身も守れる様になるのよ!!そもそもお願いしてきたのは貴女からじゃないの?!」


そう言いながら見た目女児のファスミーヤさんが大人の女性であるファーニャを叱る様子は何となくシュールだ

そんな事を思っているとファーニャが僕の方へ視線を向ける


「・・・旦那様は私が強くなれば嬉しいですか?」


「・・・うん、やっぱり嬉しいかな。ファーニャが強くなればそれだけファーニャ自身の生存率が上がるって言う事だからね。」


これは忌憚のない僕の正直な気持ちだ

あわよくば他の皆も守れるなら守って欲しいけれど、まずは自分の身を守る事を第一優先として貰いたい


「やりますっ!!!私今から強くなりますっ!!!」


そう言って勢いよく立ち上がり挙手する様は・・・これまたシュールだった・・・



「現状で僕が強くなる方法は・・・。」


反省会の後は再度自分で反省と対策を思考しなさいなとファスミーヤさんに言われ、今回の訓練はお開きとなった

彼女曰く、絶対的な基礎力が足りていないが為に何度やってもタメにならないだろうという事だった

ファスミーヤさんの意見に同意し、僕は今1人で対策を模索している


「優先順位を付けるならば攻撃力や火力が第1、時点で身体能力かな・・・。そして最後に魔力の放出変換って所かな。」


今の所有効な手札が【暴喰王ノ口】一択となっている中で【真祖】と対峙するのは愚の骨頂だ

であれば火力を上げる方法として選択する手段はある程度限られてくる

最も安易な手段が武器・・・これはポセイドニスを介せばそれなりの武器は手に入るだろう

後はルナエラに通信を取り売買するかだが・・・人族からすれば脅威の対象でもある僕に業物を売ってくれる気がしない


「それよりも・・・自国領で称号で鍛冶関係の者に打って貰うのはどうだろう・・・。」


都合よく居るかは分からないが・・・だが間違いなく居るだろう

でなければこの国が先代の時、国交も開いていなかった状態で武器を支給できる筈がない

上手くいけばエンチャントを付与させる事で全ての問題を取り除かせる事が出来る可能性すらある


「・・・よしっ!!」


そう言って僕はサラエラが待機する城の外れの方へ足を延ばした


いつも有難う御座います!!

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