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アカノクロノ  作者: ばてぃ〜
ⅩⅣ章【カミガミヘイタルクロイカイダン】
361/640

クロノの評価と共感


「じゃあ一回目の戦闘の反省点を挙げていくわよ。」


そう言いながら女児・・・いや、妖精霊族の【真祖】は得意げな表情を浮かべている

最初に会った時と異なり、どことなく表情が豊かになり話し方も流暢になっている気がする


(ファーニャ、【真祖】って・・・二重人格なの?)


(いいえ、お母さまは極度の人見知りなんです・・・。何せ友人だったり私に対しても久しぶりに逢うと若干片言になりますから。)


(えぇ・・・)


「そこコソコソしないっ!!」


コソコソと2人で話し、若干引いているとファスミーヤさんが僕を指さす

ホント、ついさっきまでの無表情な感じや片言っぽい話し方とは大違いだった


「先ずクロノ・・・貴方の身体能力は決して低くはないわ、それに実践経験を積んできたからなのか勘も悪くない。加えて打開策を瞬時に立案できるのもポイントが高いわね。」


「・・・有難う御座います。」


「続いてファーニャ・・・身体能力を補って余りある魔力を滞在させ一気に放出できる事は力になるわ。多分、私の子の中でも1番優れているのじゃないかしら。それに味方の動きを予測してサポート出来ているのも仲間としては心強い筈よ。」


「有難う御座いますっ!!」


そう言って彼女は胸を張る

歴代最強の魔力と放出力を持っていると言われれば誇りたくなる気持ちも分かる

ただ・・・先程僕たちは2人掛かりでもダメージを与える事すら叶わなかった

彼女は【真祖】だが・・・僕等を狙う龍族もまた・・・【真祖】なのだ


「以上を踏まえてだけど・・・あなた達はソテルアスに3分と掛からずに殺されるでしょうね。」


まぁそうだろうな・・・とも思う

同格の【真祖】に手も足も出ないのだから勝てる道理が無い


「先ずクロノ・・・貴方の身体能力は低くないけれど、私たちと比べれば高くもないわ。私は魔法等を得意としているけれどアイツは物理、身体能力を得意とした【真祖】よ。一瞬の内に距離を詰められて終わるわ。それに耐物耐魔能力も私たちの中で1番秀でているアイツからすれば貴方の攻撃は脅威に成り得ないわ。・・・まぁ貴方が【暴喰王ノ口】を発動させれば少しは変わるでしょうけど、発動までに時間が掛かり過ぎてる。」


そう言われて僕は頷く

確かにファスミーヤさんの防御壁に少し傷を与える程度では決して致命傷を負わせる事は出来ないだろう

【暴喰王ノ口】は時間と言う概念すら喰う・・・その事を考えれば手札とはなり得るが膨大な魔力を返還させる間に殺されるというのも納得できる見解だ


「そしてファーニャ、貴女の身体能力に関しては問題外よ・・・一気に殺されるわね。それに魔力の変換と放出は一級品でも攻撃力も低いから貴女の攻撃を無視して相手が攻撃すれば一瞬で塵芥になるわね。」


これまた辛辣な評価ではあるが納得できる評価でもある

だが彼女はその言葉がお気に召さなかったみたいで、頬を膨らませている

空気を変える為に挙手をして口を開く


「ファスミーヤさん、因みにブロウドさんは魔法タイプですか?物理タイプですか?」


「・・・アイツはどちらでもあるしどちらでもないわ。・・・アイツは天才なの。」


そう言って今度は【真祖】が頬を膨らませる

何か面白くない様な質問でもしてしまっただろうか?


「アイツはね・・・剣の修行も魔法の修行もした事が無いの。でもどちらも使えるって事は異常じゃない?」


「まぁ確かに・・・でもそういう人族も魔族も多少は居るんじゃないかと。」


「違うわ。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()|・・・そんな異常な存在なの。」


そう言われてハッとする

人族でも魔族でもそつなくこなす存在は確かに居る

だが同じ【真祖】とは言え、最高峰の存在2人を相手取り・・・勝てる程の存在、言うなれば何もした事が無い人族が【剣神】や【魔法神】に勝てる存在が居るか?と聞かれれば間違いなく居ない


ブロウドさんの桁違いの能力を彼女の言葉で朧気ながら理解出来た気がした

いつも有難う御座います!!

「面白い&期待している」という方は★&ブックマークを是非ともお願い致します!!

ご感想やレビューも心よりお待ちしております!!

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