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アカノクロノ  作者: ばてぃ〜
ⅩⅣ章【カミガミヘイタルクロイカイダン】
356/640

クロノの切迫と説得


「ちょ、ちょっと待て!!!」


ルナエラは訳が分からないという様な表情を浮かべ場を制する

2人も若干何を言っているのか理解出来ないという様な表情だ


「クロノ・・・【真祖】とは、アレか?アカノに聞いた人族や魔族の【真祖】の事か?」


「ルナエラ、呼び方がクロノに戻ってるよ?そうだね、その【真祖】で合っているよ。」


姉さんとブロウドさんも逢っているという話だから間違ってはいないだろう

そう思い肯定すると更に驚愕の表情を浮かべる


「クロノ・・・いや首魁・・・あ~~どっちでも良いわっ!!クロノ、何故【真祖】の居場所を知って居る?!それに【真祖】に修行を付けて貰う事を請う等・・・不敬どころの騒ぎでは無いぞ?」


その言葉で合点がいった

【真祖】に何かを請うなんで通常じゃ有り得ない

ブロウドさんが直ぐ傍に居るからこそできる提案であって・・・僕も常識から少し逸脱仕掛けているかもしれない


「え~っと、【真祖】の居場所に関しては知っているし、修行自体も問題無い。形骸的にではあるけれど、【真祖】は今僕の客分という立場で僕の城に居るんだ。」


「「「?!!!」」」


「で、今【魔王】を含める数人が【真祖】に修行を付けて貰っている。だから僕が頼めば快く応じてくれると思うよ。」


「「「~~~?!!!」」」


3人揃ってコロコロ表情が変わるのが面白い

でもまぁこういう所をブロウドさんは変えたいのかな?と少し理解できた気がする

彼女達も詰まる所、神を信じて疑わない

思えばあの傲慢だったローエルも【真祖】と対面した時は偽物だなんだと騒がず、攻撃する事すら無かった

それは結局、潜在的になのか本能的になのか理解は出来ないが結局の所洗脳に近い形で刻み込まれているんだろう・・・


「じゃ、じゃがクロノよ!!お主の話を疑ってはおらぬが・・・停戦条約を結んだばかりなのに反故にしても良いのか?互いに不干渉ではないのか?!」


「ん?反故にはしてないよ。だって要請があれば入国できるんでしょ?」


「いやだが有事の際と?!」


「いや有事でしょ?【真祖】が今傍に居るんですっていうのはこれ以上にない有事じゃないかな?」


僕がそう返答すると押し黙る

こう言う時は神の策略を使って交渉を有利に働かせる事が出来て便利だな


「・・・・・・2人を招き、修行させたとしてお主に何のメリットがある?」


まぁルナエラの立場ならそこが気になるよね

停戦を行っているとは言え、敵を招き入れるんだから気にならない訳が無い


「僕のメリットは非常にシンプルだよ。この2人が強くなってくれれば姉さんを手に入れる可能性が数%でも上がるかもしれないじゃないか。」


「・・・じゃが敵を強くするのだ。その刃をいつかお主を刺しに来るやもしれんが?」


「あぁ大丈夫、僕を倒せるという事は【真祖】を倒せるという理屈になるからね。ちょっとの事ではやられないよ。・・・部下達も安易に倒されるという事は無いよ。」


「・・・・・・。」


多分彼女は【真祖】が僕の味方に付いているから強気に出ていると勘違いしているかもしれないが・・・そこをわざわざ訂正するつもりもない

彼女が悩んでいる隙にカラミトル達へ視線を向ける


「で、2人ともどうする?【真祖】に鍛えて貰えるから今より確実に強くはなるよ。但し・・・地獄か?と言いたい位にキツイとは思うけれど。」


僕がそう提案をすると互いに顔を見合わせて微かに頷く

その仕草を見た瞬間、彼女達の意見は一致したと確信した


「「お願いします!!」」


案の定2人はそう言って魔族領へ出向く事を承諾したのだった・・・

いつも有難う御座います!!

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