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アカノクロノ  作者: ばてぃ〜
ⅩⅣ章【カミガミヘイタルクロイカイダン】
354/640

クロノの交戦と抗戦


「クロノん行くよ~!!」


言葉遣いこそ軽いが、僕を見つめる目線は真剣そのものだ

そんな感想を抱いた瞬間、彼女が一直線にこちらへ向かって来る


(先程と比べて素早さは段違いだな。)


スキル効果なのだろう、相変わらず一直線で迫ってくるがその素早さは明らかに速くなっている

けれども、素早さは早くなっても一直線であるが故に挙動は読みやすい

突撃してくる彼女に合わせてカウンター狙いで打撃を打ち込もうと僕も動く


「掛ったね!!」


僕の動きに反応して背中の翼をはためかせてタイミングをずらしてきた

攻撃モーションから僕の隙を見つけたのか、右わき腹を狙って突進してくる


「呑み込みは早いけれど・・・その程度じゃ僕は崩せないよ。」


彼女が突進してくるタイミングに合わせ片脚を軸に半回転し、腹部を殴打する


「ぐぅ!!!」


衝撃を殺す為か、重力に逆らわずにそのまま吹き飛んでいく

そのタイミングで・・・僕の足が少しずつ凍っていく

ロザンワの方へ視線を向けると、魔力を練り上げ過ぎたのか既に疲労が表情に浮かび上がっている


「【魔神】様・・・これでお終いです・・・。weoirgbaerio:ufhp【天地獄タル終炎】!!!」


彼女が魔法を発動させると同時に足元にマグマが現れ、空から大型の隕石が落ちて来る

魔力量や効果を考えると【禁呪】レベルだろう・・・

【勇者】とは言え、人族1人で【禁呪】を発動させた事に素直に感心してしまう


「流石にこのレベルの魔法だと・・・なにもしないと死んでしまうな。」


マグマは熱いと言えるレベルだが・・・耐えられない程ではない

けれど隕石の質量を考えると打撃でどうにか出来るとも思えないし、回避した所でこの地に甚大な被害が出る事は想像に容易い


「・・・【暴喰王ノ口】。」


時間的にも【暴喰ノ口】では間に合わないと判断し、【暴喰王ノ口】を発動し喰わせていく


「ぐっ?!!」


それと同時に側面から殺気を感じ、気付いた時にはカラミトルの打撃を受けてしまっていた


「まだまだだよ!!GYAAAAAAAAAAAAA--------------------!!!!」


吹き飛ばされる僕に対し、カラミトルは口から炎を吐き出す

触手はホンの僅かながら間に合わずに、僕は炎を受けるだろう


「ロザンワ、カラミトル・・・見事だね。」


そう一言告げると同時に炎が僕に襲い掛かってきた



「・・・やっ・・・た?」


クロノんが私の炎を直撃した様を見て思わず感嘆の声が漏れ出る

ロザンっちの【禁呪】が万が一破られた時に死角から思い切り攻撃するという策は思いの外ハマった


「ロザンっち!!!やったよ!!!」


疲労困憊の顔色を浮かべるロザンっちに対し声を掛ける

すると彼女も僅かながら微笑んだ表情を浮かべてくれる・・・が、私の方を見て愕然とした表情を浮かべる


「カラミトル後ろ!!!」


「?!!」


そう言われて思わず後ろを振り返る

すると・・・そこには若干すす汚れた格好をしたクロノんが立っていた

クロノんはすす汚れていただけで、特別傷を負った様な様子もない


「え?なん、で・・・?」


「確かに急ごしらえの策としては及第点だけどね。カラミトルさんの攻撃威力が単純に弱かっただけですよ。」


そう言って事もなげに答えてくる

え・・・?助走を付け、私の最大威力の打撃だったんだけど・・・

炎だってベベの最大火力を放った筈なのに・・・

混乱する私を尻目に、クロノんはポンポンと汚れた衣服を払う


「お2人のお陰で僕の強みと弱点も浮き彫りとなりました・・・有難う御座います。」


恐らく本心でお礼を言っているのであろう表情を浮かべながら軽く頭を下げてくる

ロザンっちは魔力が足りないのか、片膝を付いている様な状態だ

あとは私が・・・


「りゅ、『龍震』っ!!!」


反撃を繰り出そうとする私の手を受け止めて・・・後は簡単に・・・あしらわれた

いつも有難う御座います!!

「面白い&期待している」という方は★&ブックマークを是非ともお願い致します!!

ご感想やレビューも心よりお待ちしております!!

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