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アカノクロノ  作者: ばてぃ〜
ⅩⅣ章【カミガミヘイタルクロイカイダン】
353/640

クロノの再戦の戦線


「・・・よもや此処までとはな。」


ルナエラがそう言いながら近づいて来る

その表情は若干強張り、困惑しているのが手に取る様に分かる


「ルナエラか。」


「ルナエラかではないわ・・・。まさか【勇者】2人を歯牙にもかけず一方的に勝利を収める等と想像すらしておらなんだわ。人族兵士たちの表情を見てみろ。」


彼女に促されて人族兵士が集まっている場所へ視線を向ける

すると全員例外なく表情は強張り、反抗する意志すら見当たらない


「まぁ冒険者だったらもう少しマシだったのじゃないかな?今日は何故兵士を連れて来たの?」


「お主我が貴族なのを忘れているじゃろ?!ギルマスであり公爵令嬢でもあり、お主を話を付けて来たという事で我が本日来たのだが・・・体裁的には国を代表しているからじゃ。」


「あぁそう言えばそうだったね・・・。」


確かにそう言う事なら国に協力しているとは言え人族代表を名乗るのがギルドであれば烏滸がましいか・・・


「まぁどちらにせよ彼女達の願いは聞き入れた。これで停戦の締結を行えるね。」


「う「「待ってっ!!!」」


ルナエラの言葉を遮り、ロザンワとカラミトルが異を口にする


「・・・何?」


僕はほんの少し殺気を乗せて彼女達に端的に返答する

すると彼女達の表情は更に強張るものの、キッとした表情を浮かべ口を開く


「クロノんもう1回!!!もう1回だけ付き合って!!!」


「恥を承知で私も同じ意見です。・・・【魔神】様に同じことを要求するのは烏滸がましい事も承知しております。ですが・・・もう1度だけお付き合い頂けませんでしょうか?」


「・・・結果は覆らないよ?」


先程の2人を見た限り、彼女達がもう少し本気をだしたとしても先ず負ける事は無いだろう

まぁその過程は多少変わるかもしれないが・・・


「構いません。元より勝利できるとは思っておりませんから。ただ・・・これでは駄目だと理解出来ましたので次は出せる全てをぶつけます。」


「さっきも本気だったけど、次は本気の本気の本気でやるから!!!」


そう言って2人揃って頭を下げてくる

やれやれという表情を浮かべるが僕の気持ちは決まっている


「・・・これが最後だよ?」


そう言うと2人は少し喜んだ表情を浮かべた後に真剣な面持ちに切り替わる


「良いのか?」


「良いさ。このままだと僕の稽古にはならなかったからね。」


ルナエラの言葉に端的に回答し、2回戦に突入する事になった



1回戦と同様の距離にお互い位置し、再度対峙する

因みにルナエラはそそくさと兵士たちが集まっている方へ移動していった

意外だったのはサラエラで、再戦する旨を伝えても反対する事は無かった

理由を尋ねると「あの程度の【勇者】に我が盟主が敗北する事は有りませんから。」という事だった


先程と同様、僕からは攻撃を仕掛けずに相手の出方を窺う

僕から攻撃すれば一瞬でケリがつく事は確定した為にそれでは僕の稽古にはならない


「ベベ・・・来てっ!!!」


先程の聖獣2匹に加えて赤い龍が召喚される


『小娘・・・我を呼び出すとは・・・。ん?あれが相手か・・・』


「・・・そうだよ。ベベ、クロノんはすごく強いから、スキルを使うよ。」


『・・・だな。あれは勝つか負けるかでは無く・・・生き延びるか死ぬかの2択となろう。』


龍の承諾を得たと同時にカラミトル達の魔力が結合される


「心技一体っっ!!!!」


「・・・へぇ。」


スキルを発動させると同時に聖獣や龍は消え、彼女の姿が変化していた

足元部分には足鎧が装備され、両手には鉤爪が装着されている

そして背中には赤い翼が羽ばたいていた

カラミトルと聖獣2匹、龍で連撃を繰り出すのかと予測していたが・・・どうやらその予想は外れたみたいだ

ロザンワはロザンワで先程よりも濃厚な魔力を練り上げている


(ここからが本番かな?)


そう思い人知れず口角を上げる表情を浮かべた


いつも有難う御座います!!

「面白い&期待している」という方は★&ブックマークを是非ともお願い致します!!

ご感想やレビューも心よりお待ちしております!!

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