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アカノクロノ  作者: ばてぃ〜
ⅩⅢ章【フクシュウノゴウカ】
333/640

アカノの攻防の方法


・・・過去に私のスキルを回避した者は居た


・・・過去に私のスキルを耐えた者は居た


けれど・・・私のスキルを真っ向から破った者は居なかった


あの時、【真祖】であれば破る術を持っていたかもしれない

けれども、結果的には耐えはしたものの真っ向から破る事は無かった

だからこそ私は自分のスキルにある意味自信を持っていた


【剣豪】に真っ向から破られる事などある筈がない、と・・・

けれども目の前に居る男は事もなげに私の『飛炎斬』を真っ二つに斬り捨てた


「【剣神】・・・お前はスキルにかまけて剣の道を模索しなかった。【称号】などただのオマケである事を忘れてな。・・・それがこの結果だ。」


「・・・スキルが1つ破られただけよ。剣で敗れた訳じゃないわ。」


「・・・アカノ、これ以上俺をガッカリさせるな。お前がクロノと共に旅立ってからの数年間で失ったモノは余りにも大きい。弱者ばかりを相手にし実践の勘を失い、スキルに頼る余りに剣への模索を怠った。・・・お前が今の今まで生きながらえているのは、ただ運が良かっただけだ。」


・・・確かに私はクロノの稽古相手にはなっていたが、それ以外は国の依頼をこなす事に躍起になって自身の稽古を余り行っていなかった

その事を見透かされてしまいバツが悪くなる


「残念だが・・・今のお前に稽古を付けてやるつもりは無い。己の怠慢を呪いながら死んで逝け。それが・・・世界の敵となる事を宣言した娘であり弟子にしてやれる精一杯の情けだ。」


そう言って再度半身の構えで私が攻撃を仕掛けると迎撃する体勢をとる

恐らく斬撃を飛ばすスキルが破られた今、近接戦を仕掛けてくると考えているのだろう


(間違ってないけれど・・・だったら。)


【明鏡止水】を発動させて、男の方へ無造作に近づいて行く

如何に素早くとも攻撃を繰り出される場所が判別されれば回避して反撃するのも容易だ

そんな事を考えて近づいて行くと、互いに剣を振れば斬られる距離まで近づく


「・・・どうしました?そこから剣を振れば確実に斬れますよ?」


「それはお前も同様だ。・・・大方私の攻撃を回避して反撃に転じる腹だろう?」


「それはそちらも同じでは?」


「確かに。・・・ではお前の画策に乗ってみようか。」


そう言うと同時に鞘に納めていた剣を一気に引き抜いて来る


(速い?!でも!!)


攻撃を繰り出してくる箇所に波紋が広がりだし、そこから回避する


「ほうっ!!」


回避された男は感嘆の声をあげる

だが、抜剣した隙を私が見逃す筈も無く腹部目掛けて斬りこんでいく


「だが・・・詰めは甘いな。」


そう言って抜いた剣を硬直させる事なく私の剣戟の軌道に乗せてくる



ーーガギィンーー



私の剣と男の剣が交差し、苛烈な金属音が鳴り響く


「ちぃっ!!」


「お前の誘いに乗ったのだ。対策をして当然だろう?」


「ダンシングエッジ!!!」


近距離からの連撃であれば、如何に身体能力が優れていようと義足であると言うハンデがダイレクトに響いて来る

そう考え一気に勝負を押し切るべくスキルを発動させる

だが・・・義足を基軸に回避し、そして捌いていく


「・・・勝負手としては悪くないが、お前の魔力包括量は高くない。立て続けにスキルを使用しているが・・・何手先まで見越している?」


「何手先も不要っ!!この場でケリをつける!!」


そう叫ぶ様に言い放つと・・・憐れみを浮かべた目で私を見る


「・・・お前はいつからそこまで猪突猛進、浅慮な剣士となったのだ?三流でも2手先までは読んでいるぞ?」


それは先日に父さんに言われた事だ・・・

詰まりは目の前の男は・・・

そうは思うものの私はスキルを止める気は無い


例え父さんであろうとも、私とクロノの邪魔をさせる気は無い


(これ以上、クロノと離れるのは・・・もう沢山だっ!!)


そう心の中で叫びながら連撃を続けた


いつも有難う御座います!!

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ご感想やレビューも心よりお待ちしております!!

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