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アカノクロノ  作者: ばてぃ〜
ⅩⅢ章【フクシュウノゴウカ】
332/640

アカノの勝負とショック


「・・・私の願いは・・・クロノと2人だけの幸せな世界を創る事。その為には・・・仮に本物の父さんだったとしても私の邪魔はさせない。」


「アカノ・・・そこまで堕ちたか。2人きりだと?夢想空想もたいがいにせんとな。」


そう言って父さん?は初めて剣の柄を握りしめる

けれど・・・本物の父さんだとしても先日の手合わせで私の方が強い事は分かっている


「・・・良いの?此処で逃げ出せばもう少しだけ生きられるわよ。」


「ふん。娘の間違いは親が躾るべきだろうが?」


そう言って半身に構えてこちらの出方を窺う姿勢で対峙してくる

まぁ・・・義足を付けている人族が戦うとなるとどうしても守り一辺倒になるのは理解できる


「私は小さい頃に扱かれた時の私じゃない。・・・今は【剣神】の称号を得た【狂炎ノ道化】アカノ=エンドロールよ。」


「・・・そうか。では俺は【剣豪】でありながらSS級まで上り詰めた【千剣ノ刃】カノン=エンドロールだ。・・・来い、小娘。お前の性根を叩きなおしてやる。」


そう言って対峙してきた()に対し、躊躇なくソニックブレイドを放つ

義足であり、こちらへ攻め込むことが出来ない敵には斬撃を飛ばすのは一番効率が良い

だが・・・



ーーーーチンッーーーー


「?!!」


剣を抜く男がしたと同時にソニックブレイドは真っ二つに斬られ、男の両脇へ被弾していく

男の構えは少しも変化が無く、微動だにしていない事が窺える


「どうした【剣神】?身体が不自由な剣士が遠距離攻撃への対策を怠っているとでも・・・まさか思っていたのではあるまいな?」


「くっ!!ならっ!!!ソニックブレイド!!ソニックブレイド!!ソニックブレイド!!」


幾ら何らかの対策を行っていたとしても波状攻撃の様に連撃で繰り出される攻撃には対処出来ないだろう・・・そう思っていた



ーーーーチンッーーーー



ーーーーチンッーーーー



ーーーーチンッーーーー



ーーーーチンッーーーー



ーーーーチンッーーーー



しかし私の連撃の全てが悉くナニカに斬られ意図せぬ方へ被弾していく


「無論連撃に対策を施していない訳が無い。名ばかりの【剣神】、お前は全てに於いて表面でしか物事を見ないか醜態を晒す事になる・・・。」


「・・・何をしたの?」


「居合抜きだ。まぁ魔力を込めた我流の技とはなっているがな。」


「居合抜き・・・?【剣神】である私でも・・・そんなスキルは知らない。」


私は思わずそう呟く

【剣神】とは文字通り剣の神とも言える称号だ

剣士職のスキルであれば全てのスキルを使用できると言っても過言ではない筈だ

にも拘らず、眼前の男は私の知らないスキルを軽々と発動させている

・・・それがより私に警戒心を抱かせた


だが男はそんな私を侮蔑するかの様な視線を向けて口を開く


「当然だ。これはスキル等では無く・・・俺が研鑽の果て行きついた技の一端だ。アカノ・・・いや【剣神】よ、まさかお前は剣の道を称号1つで全て制覇できるとでも思っていたのか?」


「?!!」


「剣とは終わり無き旅路だ。そこに目的地など無く、ただただ歩き続けるだけの旅路だ。立ち止まれば終わり、歩き続けても終わりはない。たかだか称号如きで旅路が終わる訳が無かろう。」


私は以前に父さんに言われた事が脳裏に浮かぶ

結局の所、称号とはオマケだと・・・

何処まで剣に携われるか?それが私とこの男の決定的な違いだ

だけど・・・


「う・・・五月蠅いっ!!!だったらコレも斬ってみなさい!!『飛炎斬』!!!」


私の斬撃を飛ばすスキルでは最強のスキルだ

それなりの魔力を消費するが義足では回避もままならずに焼け斬られる


「このスキルは龍族の王すら倒したスキルよ!!一介の人族に防げるものではないわ!!」


激昂し挑発する私を見て・・・男はまた軽い溜息と共に侮蔑の視線を向けて


「やれやれ・・・これが【剣神】とは・・・世も末か。」


そう言った後に容易に私の『飛炎斬』を真っ二つに断ち切った


いつも有難う御座います!!

「面白い&期待している」という方は★&ブックマークを是非ともお願い致します!!

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