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アカノクロノ  作者: ばてぃ〜
ⅩⅢ章【フクシュウノゴウカ】
326/640

アカノの制限と制限


(さて・・・。)


相手は【勇者】が3人

それに加え、近接アタッカー(カラミトル)近接ディフェンダー(ハートンホール)、遠距離アタッカー&バッ(ロザンワ)ファーという構成でバランスが良い

対して私は近接アタッカーだ


前提条件としてカラミトルの攻撃を回避しつつロザンワのパフを受けたハートンホールを瞬殺しなければならない

・・・しかも【剣聖】や【剣神】スキルを使用する事なく、尚且つ左腕を痛めている中で、だ

一般兵士が来るまで、若しくはカラミトルがパパやピピ、ベベを顕現するまでが制限時間の中でどこまで出来るか


「やってみないと分からない・・・か。」


そう言うと同時にハートンホールへ一気に詰め寄る


「させないよっ!!!」


だがその軌道に合わせカラミトルがカウンターの跳び蹴りを仕掛けてきた

跳び蹴りを回避し、ハートンホールへ向けて一気に斬りこんでいく


「プロテクトアップっ!!!」


「ふんっ!!!」


斬りこめる直前でロザンワの魔法がハートンホールに付与されてしまい、私の剣戟をまともに剣で受けても怯む様子はない


「いっただき~!!!」


頭上から叫び声が聞こえると同時に身を翻してハートンホールと距離を開ける




ーーズゴォォーーーーーンーー




すると私が居た場所にカラミトルが蹴り技を繰り出し、王城の屋根一部が陥没する


「ちえぇ~・・・惜しい惜しい!!」


「カラミトル!スキルを発動させる訳でも無く、掛け声を聞いたら誰だって回避するわよ?!」


ロザンワに指摘され、ハッとした表情を浮かべる彼女を見て私は回避できる可能性を少し上がったことを実感した


(彼女の跳び蹴りの威力も大した事ない。つまりロザンワもカラミトルも・・・やはり本調子ではない。)


一気にハートンホールを押し切り、そのまま一気にこの国を去れば彼女達からの追撃は無いという事だ

これを知れたのは大きい・・・

後はどうやって一気に押し切るかだが・・・


「・・・仕方ない。」


頭を切り替え、サークルエンドを発動させる

このスキルは【剣豪】以上が習得できるスキルだが・・・【勇者】3人と対複数戦で戦う今は使わざるを得ない


「・・・どうやら相手は【剣豪】か。」


「・・・分かりませんよ?【剣豪】以上だという事は確定しましたが【剣王】なのかもしれません。・・・最悪【剣聖】かも。」


やはり彼らはそこにまで頭を働かせた

【剣豪】だけであれば剣士職一千人に1人の割合で存在する

だが【剣王】になると万人に1人の割合となり一気に容疑者は絞られる

ましてや【剣聖】や【剣神】となると・・・身元がばれない事は有り得ないレベルだ


「・・・どちらにせよ厄介だ。・・・2人とも生け捕りなんて考えるな、殺すつもりで向かえ。」


「はい。」「オッケー。」


ハートンホールに対する返事を皮切りに私は再度一気に距離を詰めていく

彼は自分が狙われているのを自覚しているからか、身を固くして衝撃に備えていた


「ダンシングエッジッッ!!!」


私はそれ幸いと手数で勝負するべくスキルを発動させる


「ぬっ!!ぬぅぅぅぅぅーーーーー!!!!」


四方八方から攻撃を防御に専念し、カラミトルが私に対し一撃入れる事を期待する消極的ではあるが確実性のある戦法をしようしてきた

ハートンホール自身も私に時間が無いという事を理解した上での戦法だろう・・・それが余計に腹が立つ


「いっくよーーー!!!!!タタタタタタタタタタタタッッッ!!!!!」


カラミトル自身も自分の役割を理解しているらしく、ダンシングエッジでハートンホールを攻撃する私の隙間を縫って攻撃を繰り出してくる


彼女の攻撃を回避しながらハートンホールに攻撃を加える事が容易ではない事に苛立ちながらも、彼への攻撃を可能な限り続けて行った・・・



いつも有難う御座います!!

「面白い&期待している」という方は★&ブックマークを是非ともお願い致します!!

ご感想やレビューも心よりお待ちしております!!

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