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アカノクロノ  作者: ばてぃ〜
ⅩⅢ章【フクシュウノゴウカ】
325/640

アカノの反撃と衝撃


(このまま膠着状態のまま居ても何も好転はしない・・・か。)


瞬時に思考を切り替えて斬撃を飛ばす

斬撃を飛ばす行為自体はスキルを使用すれば【剣豪】以上は可能だ

だが、スキルを使用せずに飛ばすにはコツと多大な修練が必要にはなるが【剣士】でも決して出来ない訳では無い

ハートンホールにはただの剣士ではないと認定されているみたいだしこれ位は大丈夫だろう・・・


「おぅ?!!!」


けれど思いの外に斬撃の威力が強かったらしく・・・ハートンホールは斬撃を弾いたにも拘らず、私に対してより警戒心を上げた様に感じる


(だったら・・・)


先程の斬撃を彼自身が弾く事が出来るのは分かった

それと同時に・・・ロザンワは弾く事が出来ず、()()()()()()()()()()()()()()()()()()

彼女はやはり完治しておらず、私の斬撃に対処出来る手段も今は持ち合わせていないという事だ


「ふっ!ふっ!!ふっ!!!ふっ!!!!」


「なっ?!お・・・おおぉぉぉーーーー!!!!!」


2人の動作を確認した私は絶え間なく斬撃を飛ばし続ける

するよ予想通り、ハートンホールは一気に襲い掛かって来る複数の斬撃をロザンワを庇いながら耐え凌ごうとする


「ハートンホールさん?!・・・プロテクトアップ!!」


そして同じく予想通り・・・一気に襲い掛かって来る斬撃には彼は耐えられないと考えたロザンワは私に反撃する訳では無く、ハートンホールに向かって防御力を上げる魔法を付与させている


「なっ?!!!!」


「・・・え?」


故に防御一辺倒のハートンホールとそのハートンホールのアシストに全力を注いでいるロザンワの意識の外からタイミングを見計らい一気に詰め寄れば・・・容易に彼らの背後に立つことが出来る


そして私の前方にはロザンワの背中が見えている

ハートンホールは焦った様な表情を浮かべてはいるものの、想定外の動きからか初動が遅い

ロザンワは背後からの殺気にあてられているのか身動きも取っていない


「・・・お嬢さん、さようなら。」


そう言って剣を振りかぶり一気に彼女を斬り捨てる




























筈だった





「ちゅどーーーーーーーーーーーーーーーん!!!!!」





呑気な声と裏腹に強力な衝撃が右側面から襲い掛かって来る


「がぁぁぁ?!!!!」


私は攻撃の動作に移行していた事も有って回避が間に合わず、左腕で防御する事が精一杯だった

衝撃をまともに受けてしまい王城の屋根の一番端っこの部分まで吹き飛ばされる・・・


「ロザンっち、ハーとん、大丈夫~??」


私を吹き飛ばした人物を視認すると・・・呑気な表情を浮かべるカラミトルが両手を腰にあてて得意げな表情を浮かべていた


「えぇ・・・カラミトル、有難う。」


「カラミトル助かったぞ・・・。正に九死に一生だった。」


「しししし!!!」


(・・・ちっ!!!)


得意げな表情を浮かべるカラミトルとホッとした表情を浮かべるロザンワとハートンホール・・・

3人を見て思わず心の中で舌打ちをしてしまう


ロザンワが此処に居るなら、彼女が此処に居てもおかしくはない

その事に頭が回らなかった自分に腹が立つ


そしてそれと同時に・・・暗殺を続行するのは不可能だと判断する

【勇者】が3人を瞬時に屠り、誰にも気づかれずに去って行くのは流石に無理がある

ましてやカラミトルにパパやピピ、ベベを呼び寄せられると猶更不可能だ・・・

クロノの願いを叶える事が出来なかった不甲斐なさと怒りで思考すらままならない



「・・・仕方がない。」


最早暗殺は不可能・・・

ならばせめて・・・クロノの願いであるハートンホールの命だけは刈り取って去って行こう

残りの2人も殺す事が出来ればいいが他の【勇者】が居ないとも限らない


私は目的を変更し、ハートンホールを狙う事に拘る事に決めて剣を握った・・・


いつも有難う御座います!!

「面白い&期待している」という方は★&ブックマークを是非ともお願い致します!!

ご感想やレビューも心よりお待ちしております!!

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