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アカノクロノ  作者: ばてぃ〜
ⅩⅢ章【フクシュウノゴウカ】
321/640

アカノの不快と不解


「・・・今、なんて言ったの?」


「【魔神】が【ズファイオ魔帝国】を落城させました。」


「あ・・・有り得ない・・・有り得ないだろ?!!」


あからさまに動揺した様子でクロノは大声で叫ぶ

その様を見てただ事ではないという判断は出来たが・・・今一つ私は理解出来ない

改めて周囲を見当たすと、サイクスは人を喰った様な表情を浮かべずに唖然とした様子だ

イファンは目を見開き、ポロリと一滴の涙を流している


「・・・落ち着いて下さい。」


「これが落ち着「黙って下さいっ!!!!」」


ポセイランがクロノを超える大声を上げて黙らせる


「アカノさんも居るのです!彼女は何も理解できていないでしょう?!!・・・その場で感情的に吠えるのではなく説明して差し上げなければならないでしょう?」


彼の言葉でクロノはハッとした表情を浮かべる

同時にサイクスもイファンも我に返ったのか、申し訳なさそうな表情を私に向けた


「ごめん・・・。意味が分からなかったよね?」


「アカノさん、申し訳御座いません。」


「い、いや良いの!その・・・【ズファイオ魔帝国】とはクロノが一番最後に取っておくといった所でしょ?それが突然落城されたら驚くよね!!」


2人に謝罪されて居心地が悪くなり必死に否定する

だがサイクスは申し訳ない表情を浮かべるものの謝罪はなかったが・・・


「うん、それはそうなんだけどね。実は【ズファイオ魔帝国】は・・・【真祖】の国なんだ。」


「はぁ?!!!」


流石にその言葉には驚きを禁じ得ない

件の国が【真祖】のモノならば1番後回しにするという事は理解できる

何故ならこの世で1番強いといっても過言ではない相手だからだ・・・


だが・・・その国は【魔神】の手によって落城された

つまり・・・あの【魔神】は・・・


「【真祖】に勝ったというのか?!!」


遅ればせながら衝撃が走った私の言葉にポセイランは頷く

クロノの恩人であり、イファンの信仰する神である【真祖】が敗けた

つまり今、この世で1番強いのがあの【魔神】という事だ


「クロノ様、この報告には続きが御座います。」


「・・・・・・何?」


「【真祖】が【魔神】に敗れた、これは覆しようのない事実ですが・・・【真祖】は【魔神】の傘下に降っております。」


「「「「?!!!」」」」


つまり・・・あの【真祖】が【魔神】の部下となった

神が自分の子に従った・・・詰まりはそういう事だ

それは言葉が出ない程に驚愕しても致し方ないだろう


「ですので、【魔神連合】の勢力としては【魔神】、【真祖】、【魔王】が3名となる故に【魔王】程ではないにしても実力者が複数おります。対して【魔王同盟】は現在【魔王】4名・・・。」


「言いたい事は分かったよ・・・。確かにこれじゃ【魔王同盟】側が一方的に蹂躙されて終わってしまうね。」


「「「・・・・・・・」」」


クロノがそう言った後、誰も何も発せずに沈黙の時間が流れていく

特にクロノとイファンは絶望し多様な表情を浮かべ・・・サイクスは憎しみの表情を浮かべている

報告者であるポセイランは何処か冷静な表情ではあるが、こうなるのを見越していた様な顔をしていた


「・・・今日は余りにも内容が衝撃的過ぎて、頭が働かないな。・・・3日程時間を空けたいんだけどどうかな?」


「私はそれで構いません。」


「残念ながら私はそこまで時間が御座いません。・・・長い期間此処に留まるのも得策では有りません故。」


「だね・・・。じゃあポセイランは引き続き魔王領の情報収集と【魔王同盟】に口を利く作業を頼むよ。」


「畏まりました。」


「姉さん・・・アカノは悪いけど待っていて。僕は3日程頭を冷やしてくるよ。」


「なっ?!では私が護衛を「いや、1人になりたいんだ。」」


私の提案を有無も言わさない口調で否定をし・・・そうして3日間、クロノは何処かへ行った


いつも有難う御座います!!

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