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アカノクロノ  作者: ばてぃ〜
ⅩⅢ章【フクシュウノゴウカ】
319/640

アカノの対面と体面


「裏から【魔王同盟】に手引きする案は分かったわ。・・・クロノが言うのだから間違い無いと思うしね。でもどうやって【魔王同盟】に食い込むの?私たち人族が魔族に話を通しに行っても不信感しかないと思うのだけど・・・。」


極ごく当然の疑問を口にする

人族が魔族から同じことを言われても当然信用しないだろう

魔族もそこは人族と同様だと思うのだが・・・


「あぁ、姉さん大丈夫だよ。僕らの仲間には魔族も居るからね。」


「魔族も?!!」


「うん。何も世界に恨みを持つのは人族だけじゃないよ。縁があって魔族の仲間もいるから彼らを通せば比較的容易だよ。」


「・・・成程ね。」


確かに恨みを持つのが人族だけという事は無いか・・・

それに人族だけではなく、世界を滅茶苦茶にしたいクロノ達がそこに対して何も考えていない訳が無い


「まぁ近日中に仲間たちと顔合わせさせる事は出来るよ。それまでは姉さんもゆっくりしていてね。」


「・・・分かった。因みに3大戦力の【ズファイオ魔帝国】はどんな国なの?」


「・・・あの国は特別な国なんだ。あの国は最後の最後・・・すべての最後に訪れるべき国だから今は何も考えなくても良いよ。」


「ですねぇ~。我々全員、あの国には唯一恨みは有りませんからぁ一番最後に向かいましょうかぁ。」


私が何気なくそう尋ねると思いの外に断言じみた回答が戻って来る

若干の違和感を感じつつも、私よりも魔族領に詳しいクロノがいうならと納得する事にした



「じゃあ今から【狂笑道化団】の会議を始めようか。」


クロノとサイクスから説明を受けた1週間後、丸いテーブルに集い会議が始まる

と言っても、私を含め8名がメンバーとの事だったが、出席しているのは私を含めて5名だった


「先ずは初対面だと思うから僕の姉さんの事を紹介するね。この人が人族最強と言われる【剣神】であり【狂炎ノ道化】、アカノ=エンドロールだ。」


「【狂炎ノ道化】を冠したアカノ=エンドロールです。・・・新参者ですが宜しく頼みます。」


クロノにそう促され、私は立ち上がり軽く会釈をし自己紹介を始める

結局最後はこのメンバー達も屠るつもりなのだから宜しくして貰う必要性は全くないのだが・・・対外的にそう挨拶をする


「それじゃあ僕とサイクスの事は姉さんも知っているから、君たち2人から自己紹介をお願いしても良いかな?」


「畏まりました。」


そう言って片眼鏡をはめた貴族の様ないで立ちの男が立ち上がる

髪は銀色で肩くらい迄ある長髪となっており、白い手袋を付けていた

紫がかった白い肌をしており、人族とは容姿が異なる為に魔族である事が理解できる

立ち姿も凛としており、高貴な貴族の様な印象を抱いた


「私、【魔海皇国ポセイドニス】の【魔王】を務めております【ポセイラン=ヌイ=スーラ】と申します。クロノ様に冠した名は【狂謀ノ道化】です。・・・どうぞ良しなにお願い致します。」


そう言って丁寧にお辞儀をして来る

まだ礼儀正しい分、サイクスよりは好感が持てる

・・・まぁどちらにせよ死んでは貰うけれども

そう思いながらもポセイランという魔族に会釈する


「それでは次は私ですね・・・。」


そう言ってもう1人の女性が立ち上がる

ウェーブの掛かった金色の髪と薄い青色の瞳の柔らかい雰囲気を持った女性だった

一目で美女だと断言できる容姿をしており、否が応でも殺意が湧き出る


「私は【インスラント聖国】にて聖女を務めさせて頂いております、【イファン=ロードベル】と申します。クロノさんには【狂信ノ道化】の名を賜っています。」


そう言って丁寧な所作でお辞儀をしてくる


「【インスラント聖国】の聖女という事は・・・彼の国のトップなのでは?!」


「えぇ・・・お恥ずかしながら当代【聖女】の称号を頂いております。」


まさか人族の中でも一国の王とも言える者が・・・ましてや【インスラント聖国】の実質上の王とも言える人物が世界を滅茶苦茶にしたいと考えている事は想像すら出来なかった・・・


いつも有難う御座います!!

「面白い&期待している」という方は★&ブックマークを是非ともお願い致します!!

ご感想やレビューも心よりお待ちしております!!

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