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アカノクロノ  作者: ばてぃ〜
Ⅺ章【ケツルイガシタタルホドニ】
269/640

アカノと連撃の反撃


「其の、傲慢足る、理屈よな・・・。」


目の前の【魔神】がそんな事を言っている

けれども・・・今の私にはその言葉は少しも響かない


「そう・・・私は傲慢。そして貴方も・・・。」


そう言って【赤炎】を振るうとゴオォォォォォと残火をまき散らしていく

このまま【赤炎】の威力が高まれば、大気すらも燃やせそうだ


「貴方達魔族はね・・・クロノという唯一の弟を殺した事、その一点に尽きるわ。」


「其は、愚者か・・・。其の血分けた者が、散ったと、何故謳い囀る・・・?」


「フフフ・・・今更命乞い?駄目よ・・・駄目駄目・・・クロノと同じ目に合わさなきゃ駄目なの・・・。『飛炎斬』っ!!!」


そう言って私の持つ遠距離最強スキルを発動させる

そのスキルは赤龍と戦った時よりも更に2回りは大きくなっていた・・・・


「ははははははっ!!!【剣神】になったから?!!それとも【赤炎】が呼応したから?!!どちらしてもこれで魔族を!!!」


辺りに炎の種火を巻き散らかしながら飛んでいくスキルを眺めて悦に浸る

今の私は己の感情を抑える事が出来ないし、抑える気も無い状態だ


「其が、魔族の厄災と、なり得るなら・・・我は、厄災を覆す、厄災となろう・・・。」


【魔神】の声が聞こえ、そちらに視線を向けると黒い球体が飛炎斬を喰っている


「ちっ!!!」


どうにもあのスキル?は厄介だ・・・

こちらからのスキル、魔法は全て喰らっていく為に遠距離での攻撃は無効化されてしまう

ならば近距離と思えば触手が私の進路を邪魔して思う様に動く事が出来ない・・・


(だが・・・遠距離よりは近距離の方が分はある・・・か。)


「ああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーー!!!!」


私の進路を邪魔する触手を焼き払い、【魔神】の元へただ一直線に突き進む

多少の時間ロスにはなるが、進路誘導されていなたい為にこちらのペースとなるだろう・・・


ーーゾクーー


あとホンの僅かで届く距離まで駆けた所で、背筋に戦慄が走る

戦慄が走った足元を見ると・・・【明鏡止水】により波紋が激しい動きを表わしていた


「・・・?!!」


「【怠惰ナ脚】・・・。」


力の限り後方に跳び、何かをされる直前に避ける

何が起きたかかは分からないが、何かをしたのは分かる・・・

あの波紋の動き方からすれば、恐らく不可視の一撃必殺のスキルだろう

サークルエンドではなく、【明鏡止水】を発動していなければもしかするとあの瞬間に終わっていたかもしれない


「めんどくさいめんどくさいめんどくさいめんどくさいめんどくさい!!!!」


頭をガリガリ搔きながら思考する

遠距離はあの触手に邪魔をされ、近距離を狙えば不可視の一撃を狙われる

【赤炎】とエンチャントのお陰で魔力減少が劇的に少ないとは言え、絶対量が上がっている訳では無いだろう

私にはどちらにせよ短期決戦が望ましい事には変わりなかった


「何を、呆けている?」


「ガッ?!!」


機械的な声色が背後で聞こえるた瞬間、背中に激痛が走り前に蹴りだされる

直ぐに体勢を立て直すが・・・その瞬間に足元がまた波紋が表れてくる


「くっ!!!」


空中前方に跳躍して、再度回避する

それと同時に牽制の意味を込めて【魔神】に攻撃しようと地上を確認する


「何を、呆けている?」


「な゛っ?!!!」


空中に跳んだ私の頭上に【魔神】が現れ、回避不能な空中で蹴りを繰り出し、それをまともに受けてしまった


「あぁっ!!」


地面に叩きつけられるが、叩きつけられた場所にはまた波紋が表れる

激痛を感じる間も無く、落下した場所を回避して、また攻撃を受ける


その攻撃を10回程繰り返されただろうか・・・

やっと終わったっと感じた時には既に私の身体は尋常ではないダメージを負っていた・・・


そんな私を気にも掛けず、【魔神】は感触を楽しんでいるのか・・・自分の拳をジッと見つめていた

いつも有難う御座います!!

「面白い&期待している」という方は★&ブックマークを是非ともお願い致します!!

ご感想やレビューも心よりお待ちしております!!

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