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アカノクロノ  作者: ばてぃ〜
Ⅺ章【ケツルイガシタタルホドニ】
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ロキフェルの圧勝と相性


「従属化させたモノとの融合化・・・。」


それはある意味では頂点に立ちうる凶悪なスキルだ

それをいとも容易く発動させる彼女に私は心底驚いた


「ん~?じゅうぞくか?じゃなくって家族の皆と一緒になれるんだよ~!!」


・・・私たちにとって幸運なのは、この凶悪なスキルを得たのが彼女だという事だろう

純粋で生物の汚い部分に気づかない彼女、若しくは気付いても拒否するであろう彼女がこのスキルを得た事は望外な幸運だ


「・・・それは貴女の固有スキルなの?」


「そうだよ~!!【勇者】の固有スキルだけどね~!他の皆は使えないみたい。」


当り前だ

こんなスキルを【勇者】全員が使う事が出来れば魔族は人族をもっと警戒しなければならない


(でも彼女が得たのならば・・・勝てるっ!!)


私は悪魔騎士を羽に戻して宙を舞う

それを見た彼女も呼応する様に宙を舞いこちらに近づいて来た


「じゃあぁ、行くよ~!!!!」


そう言うが否や猪突猛進、フェイントも何もなくこちらへ突っ込んできた

魔獣を武器化した鉤爪は脅威ではあるが、旋回能力はコチラの方が上らしく少し軌道をずらした場所に避けると私を通り過ぎ上の方まで突っ込んでいく


「えへへへ~失敗失敗。」


頬を搔きながら降りてくる

私はその苦笑した表情を見ながら空中戦ではよりこちらに分があると確信した


「カラミン、空中戦はなれてないでしょ?」


「そだよ~!!慣れていないっていうよりは初めてだけどねっ!!」


「へぇ・・・初めてにしてはセンスが良いわね?」


心の中で失笑しながらも褒めると嬉しそうな表情を浮かべる

敵に対してそんな重要な情報を漏らすなんて・・・迂闊にも程がある


「でも空中戦の誘いに乗ったのは失敗よ?」


「え~?なんで~?」


「そうね、折角だから教えてあげる。まずはっ!!!」


そう言うと同時に魔法を発動させ黒い刃を複数、彼女に目掛けて発動させる

すると彼女は目に見えて慌てふためく


「わっ!!わわっ!!」


そう言いながら必死になって避けるものの完全に回避する事は出来ずに複数の切り傷を負った


「1つ目、空中戦は速度よりも旋回力が大事よ。回避できなければ相手の攻撃の的だもの。そして!!」


再度私は魔法を発動させる

今度は上空に複数の黒い槍を発動し、真下へ落下させる


「あっ!いたぁぁぁーーーーーーーーーーー!!!!」


今度は突撃を受けた事により四肢にダメージを負う

鎗によっては骨の所までいっているだろう

スピードもかなり遅くなっている


「2つ目、空中戦は接近戦よりも遠距離攻撃が圧倒的に有利。どんなに旋回力が優れていても100%防ぐなんて普通は不可能。・・・最後っ!!!」


折角なので大技でも披露させて貰おうかしら?なんて考え、とっておきを私の右前方に発動させる

私の前に丸い球体が顕現され、球体の真ん中が横一文字に切り裂かれる


「本当はお兄様のスキルを造りたかったのだけど・・・やっぱり【大罪スキル】は簡単じゃないわね。」


そう言うと同時に黒い球体から無数の魔法弾が発射される

私は今度は左側に同じ黒い球体を設置し、こちらも同じく無数の魔法弾を彼女に向けて発射させた


「ああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーー!!!!」


「一発一発は強くなくても無数に喰らえば中々でしょ?劣化版でも同じものを魔法で目指したんだけど・・・まぁ設置型の魔法も便利だし、放出ノ口とでも名付けようかしら?」


(マリトナが傍に居ればセンスが無いと言いそうですが、ね。)


そんな事を考えていると魔法を受け続けた彼女は落下していく


「最後ですけど・・・空中戦が得意な悪魔族相手に空中戦を挑んだ事よ?」


そう言いながら落下していった彼女を見送った

おびき寄せたのは自分だが、なんとも呆気ないそう思わざるを得なかった



いつも有難う御座います!!

「面白い&期待している」という方は★&ブックマークを是非ともお願い致します!!

ご感想やレビューも心よりお待ちしております!!

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