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アカノクロノ  作者: ばてぃ〜
Ⅺ章【ケツルイガシタタルホドニ】
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ロキフェルの憤怒の戦闘


「さてお嬢さん。さっさと龍族を顕現してくれないか?」


そう悠然と言い放つ僕に彼女は少しムッとした表情を浮かべる

なんだろ・・・待たれているのが不満なのかな?

僕のその予想が正答である様にお嬢さんは口を開く


「お嬢さんじゃないよ、カラミトルだよ。」


おっと・・・お嬢さん呼ばわりがお気に召さなかったか

これは予想外だなぁと苦笑しながら謝罪する


「これは失礼。カラミトル、僕は【魔王】ロキフェルだ。気軽にロキフェルと呼んでくれていいよ。」


「・・・ロッキンだね!!」


「・・・ん?」


「ロキフェルなんでしょ?だからロッキン!!!」


・・・ロッキン??

今から殺し合う相手に対して・・・ロッキン??

思わず頭が沸騰しかけるも頭を冷やす


(おちょくるのは僕・・・おちょくるのは僕・・・)


「成程ねぇ~じゃあカラミトルだからカラミンかな?カラミン、僕等は今から殺し合う訳だけど準備は良い?」


僕がそう言うとキョトンとした表情を浮かべる

なんなんだこの娘・・・


「私はロッキン達と殺し合いに着た訳じゃないよ?私は戦いを止めに来たんだよ。」


「・・・は?」


正直・・・ちょっと彼女が何を言っているか分からない

だが彼女の顔は他意の無い表情を浮かべている


「んっとね~、人族と魔族が今戦争してるでしょ?だから仲直りしてこの戦争を止めさせたいの。」


「・・・君は何を言っている?」


「だってこのままじゃ人族も魔族も一杯死んじゃうよ?仲直りして皆で暮らせば楽しいよ?」


皆で仲良く?

・・・人族と魔族が?


「有り得ない。」


「そんな事ないよ~。皆でな「有り得ないって言ってるんだっっ!!!!!」」


あぁ駄目だ

彼女は相手を攪乱し、小馬鹿にする性格の僕が唯一相容れない性格の持ち主だ


(・・・純粋。)


純粋であるが故に皮肉を言ってもも小馬鹿にしても何も感じない

このままだと・・・彼女の無垢な感情で僕の心が()()()()()()()


「君が何と言おうと・・・この戦争は止まらないっ!!止める気も無いっ!!お兄さんが止める訳がないっ!!」


そう言いながら僕は宙に舞い魔力を高める

それでもまだ戦闘態勢に入らない彼女に・・・苛立つ


「お兄さん?お兄さんがいるんだ?」


「君に分かって欲しいとは思わないさっ!!これ以上は勝手に攻撃させてもらうからねっ!!」


「そっか~お兄さんかぁ~。じゃあ私が勝ったらロッキンのお兄さんに会わせてね?」


「五月蠅いっっ!!!勝手にそう思っていろっっ!!!!」


そう言うと同時に僕は魔法弾を発動させ、連発で彼女に向けて打ち込んでいく


「うんっ!!じゃあ私がそう決~めた!!お出でパパ!!」


そう言うが否や、すぐ傍に魔獣が横に現れて彼女を騎乗させ僕の魔法弾を回避する

一旦距離を取ったかと思えばもう一匹の魔獣がすぐ横でこちらに臨戦態勢を取って睨みつけてくる


「へぇ・・・魔獣を使役しているのか。君は中々面白いね。」


まだ冷静になり切れないが、取り敢えず面白いという感想は否定できない

若干不貞腐れた言い方になったのはご愛敬だろう


「パパとピピは魔獣?じゃないよ。私の家族だよ。あ、でも皆は聖獣っていうかなぁ~。」


「・・・呼び方なんてどうでも良いさ。」


そう言いながらも心では舌打ちしてしまう

2匹の魔獣と龍族、そして彼女が一緒に向かって来るなら【魔王】である僕でも決して容易ではない


「・・・仕方ないなぁ。」


そうボヤキながら地上に降り立ち、翼を悪魔に変形させる

お兄さんが頑張っている間、僕もただ遊んでいた訳じゃない

色々と思考錯誤を繰り返し、固有スキルをレベルアップする事が出来、悪魔たちもより高位のモノに変形させる事が出来る


「君もさっさと龍族を呼びなよ・・・。こっちは準備できてるよ?」


「ほぉ・・・ならばもう良いな?」


「?!!」


ーーゴォォォォォォォーー


背後から声が聞こえ、振り返ると同時に強大な炎が僕に襲い掛かってきた


いつも有難う御座います!!

「面白い&期待している」という方は★&ブックマークを是非ともお願い致します!!

ご感想やレビューも心よりお待ちしております!!

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