アカノと魔王の摩耗
な、なんと!
昨日に日間PV1500どころか1600を超えました!!
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本当に有難う御座います!!
「・・・よぉ。」
その【魔王】は戦場に降り立ったにも拘らず、ただの草原を散歩するかの如く悠然と歩いて来た
知人に出会ったかの様な素振りで気安く見下ろし、私に声を掛けてくる
私が緊張と警戒で返答をしないにも拘らず、気にする素振りも無く言葉を続ける
「しかしなんだな・・・、たった3人で俺らに所へ攻め込んでくるとはな。自信があるのか舐められてんのか・・・。」
そう言いながら辺りをザっと見渡す
その隙を見逃さず斬りこむことも出来た筈だが・・・動けない
(私は・・・恐怖しているのか?)
頭によぎるのは、あの頃の黒いフードを纏い仮面をを付けた【魔王】らしきモノ
目の前の【魔王】もそれと同じ様な雰囲気を感じ取ってしまい、身体が動かず立ち竦む
「まぁな、人族にしちゃあ大したもんだ。・・・だがな。」
ーードゴォォォーーーーーーンーー
大男がそう言うと同時に空中で爆発音が轟く
その音する方へ視線を向けるとべべが攻撃魔法の直撃を受け体勢を崩しているのが見える
「龍族と人族が共同戦線張っているなんて・・・。面白いっ!!!面白いよ君たちっ!!」
そう言って空中を蝙蝠の羽をはばたかせている無邪気な男の子の声が聞こえる
だが幼い容姿と無邪気な言動とは裏腹に、あの男の子の持つ魔力量も半端なものではない
(あれも・・・【魔王】?!!)
嬉々とした表情で絶え間なく魔法を繰り出す男の子に対し、べべもカラミトルも墜落しないのが精一杯の様だった
「・・・くっ!!!」
そうこうすると後方の木からロザンワが飛び降り、私と背中合わせの体勢となる
「ロザンワ?!!」
「大丈夫ですっ!!ですが・・・あの魔族は中々厄介です。」
そう言って彼女の正面へ視線を向けると、そこには褐色の肌に銀色の髪をたなびかせた女性が佇んでいる
魔力量や威圧に関しては鬼人族の大男や男の子には劣るものの、只者ではない気配と何よりも殺気が溢れかえっている
「そこの女・・・。我が主君を魔法で攻撃しようとしたな?・・・残念だが邪魔はさせんよ。」
「マリトナ邪魔だ。さっさとそこの魔法使いと何処かへ去ねぇ。」
「・・・五月蠅い。私に命令できるのは主君である【魔王】様と【魔王】様の主である【魔神】様のみ。【魔王】とは言え、決してお前ではない。」
マリトナと呼ばれた女性がそう答えると私たちを挟んで剣呑とした空気が場を支配する
これまでの間、何度も斬りかかろうとしたが・・・身体が動いてくれない
まるで【魔王】によって身体が蝕まれていく様な・・・呼吸をするのにも気を遣う様な状況だった
ーーードゴォォーーーーンーーー
その緊張感を壊したのはベベが落下した轟音だった
「カラミトル?!ベベ?!」
私とロザンワは落下した場所に向かって動き出す
後ろから追撃が来ないか警戒していたが、奴らは気にもしていない様だった
(・・・舐められている。)
そう気づき・・・私は歯軋りをしてしまう
確かに魔族や【魔王】からすれば人族は取るに足らない種族かもしれない
だが・・・それでも戦いの礼儀が欠けている奴等に対して憤りが止まらなかった
「カラミトル?!」
「カラミトルさん?!」
落下した場所に到着すると、カラミトルが頭をさすっている
「あ~!!アカのん、ロザンっち!!」
「無事だったのね・・・良かった。」
「でもアカのん。・・・アイツ強いよ?」
そう言って上空で宙を舞っている魔族の男の子へ視線を向ける
遠目から見ても圧倒的な魔力量は言い訳が出来ない位に強者である事を表わしている
「・・・そうね。でも地上にも強い魔族が待ち換えているわ。多分、あの男の子と大男が【魔王】よ。」
「ですね。私を襲ってきた女性魔族は【魔王】ではなさそうでした。ですが彼女も魔族の中でも強者の部類に入ると思います。」
そんな事を話していると元居た場所から、ドシン、ドシンと足音がこちらへ近づいて来た・・・
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