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アカノクロノ  作者: ばてぃ〜
Ⅺ章【ケツルイガシタタルホドニ】
247/640

アカノと強撃と挟撃


「今のも躱すかよ。お前、ただの人族じゃなさそうだな。」


そう言って角の生えた大男は嬉しそうに笑う

そしてその直後・・・強烈な殺気をこちらに向けてきた


「だが・・・逆に言えばお前は脅威という事だ。」


「バラキッ!!ここは一斉にっ!!」


「・・・だな。」


獣人兵士の声にバラキと呼ばれた大男は頷き承諾する


「本来、鬼人族は一対一の様な戦い方を好むし俺もそうだ。・・・だが、我らが主の為に俺の拘りなんざ・・・捨てるっ!!」


そう言って再度棍棒を振りかぶって、こちらに攻撃を仕掛けてくる

それと同時に後方からは魔法攻撃、上空からは遠距離攻撃、側面からは獣人による物理攻撃を同時に行ってきた


(先程はデバフ効果により身体の感覚と頭での予測が一致していなかったが・・・)


デバフでの状態異常は効いてはいるものの、依然【赤炎】でのエンチャント値の方が圧倒的に高い

更に・・・【剣神】となった事により基礎ステータスが跳ね上がっている私からすれば微々たるレベルでのしか効果はない


まずは両サイドから攻めてくる獣人の攻撃を下に屈んで躱すと同時に回転し腹部から右肩迄一気に斬り上げる

それと同時にバラキと呼ばれた大男の棍棒を躱してから一歩前へ進み、その際に首の付け根左部分を一気に斬り落としていく

バラキの背後に回り、魔法攻撃と遠距離攻撃は彼の身体に盾となって貰い、反対側面で攻撃が空ぶった獣人族兵士を纏めて斬り去った


「っ!!!!」


約2秒で全ての工程を終了させ、7名の兵士を屠ると魔族たちは驚いた表情を浮かべる

その表情をザっと把握し次への道筋を立てる


(驚愕と共に・・・恐怖8、憤怒10、警戒40という所か。思いの外恐怖の感情を浮かべる者が少ないな・・・。)


獣人族の中で唯一恐怖の感情を浮かべた相手に向かって斬りこむ

こういう多勢が相手の場合は、身を竦ませた者から斬りかかるのがセオリーだ


「ア゛ァ゛・・・!!!」


私の動きに対して周りにいた鬼人族の兵士は襲い掛かって来るが・・・残念ながら速度が遅い

更にエンチャントを付与した【剣神】とは魔族とは言え一兵士では文字通り格が違う

私は攻撃を避け、前のめりになっている上半身を狙い首を斬った


「賊はあそこだ!!いけーーーーーー!!!!!」


「「「おぉぉぉぉぉ!!!」」」


それと同時に城内から魔族の援軍が一斉に現れてくる


(数にして約80程度か・・・)


私は襲い掛かって来る援軍を迎え撃とうと剣を構えるが・・・




ーーーチュドーーーーーーンーーー



「「「わぁぁぁぁぁぁぁぁーーーー!!!」」」


「な、なんだこれはっ?!!」


「ど、何処からの攻撃だ?!!」


魔族の援軍に対して攻撃魔法が上空から降りかかっていく

後方の木の上を見ると、ロザンワが相手に対して更に魔法を詠唱して攻撃を行おうとしている

更に・・・


「きゃぁあぁぁぁぁぁっぁぁぁ!!!!」


「あっ・・・あ・・・」


「何故龍が?!!!!」


上空からはベベが炎を吐き散らし、砦の上方にいたエルフを焼き尽くそうとしている

その騒ぎに乗じて私は近くにいる魔族を斬り捨て、ロザンワは広範囲魔法を撃ち込み、カラミトルは上空から遠距離攻撃を仕掛けてくる魔族を焼き払う


相手からすれば正面、上空、死角からの奇襲攻撃だ

自分たちが私にやろうとした事を逆に受ける形となってしまい若干ではあるものの場は混乱する

私たちはその隙に手あたり次第に魔族を攻め立てる


・・・相手は個体としても人族からすれば脅威の魔族

それが500も居るのだから一時も気は抜けない


・・・


・・・・・・


何とか200は超えただろうか

そう思った矢先に強力な殺気がこちらに目掛けて襲い掛かって来る


「!!!!」


明らかに今までの魔族とは格が違う

そう思い砦の方へ視線を向けると・・・1人の大男が大剣を肩に担ぎこちらへ近づいて来る


(もしかしなくても・・・あれが【魔王】か。)


圧倒的強者・・・正にその言葉が体現された様な風貌であると感じると同時に、背筋に冷たい汗が流れ落ちた

いつも有難う御座います!!

「面白い&期待している」という方は★&ブックマークを是非ともお願い致します!!

ご感想やレビューも心よりお待ちしております!!

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