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アカノクロノ  作者: ばてぃ〜
Ⅺ章【ケツルイガシタタルホドニ】
246/640

アカノの初戦と緒戦


「・・・人族来ないな。」


「あぁ、大方我々を警戒しているんだろうよ。」


「という事は次来る時は今回よりも大人数で来るか。」


「だろうな・・・。だがこちらは【魔王】様方と【魔神】様がいらっしゃるんだ。負ける道理はないさ。」


「間違いない。」


そんな兵士たちの声が聞こえる

成程、良い兵士たちだ

視線は動かさず、いで立ちからも練度の高さが窺い知れる

それに、自分達の主に対する絶対的な忠誠と信用

この様な兵士が門番として見張っているのならば・・・砦内に駐留している魔族も考えると脅威以外の何物でもない


「?!!何者だっ!!!!」


どうやらかなり砦に近づいたらしく、相手にも私が視認出来たみたいだ

門番兵20程度が一斉に戦闘態勢を取る


(やはり・・・脅威だな。)


動揺する事なく、すぐさま戦闘態勢に入れるという事は練度の高さに加え実戦経験もそれなりにあるという事に起因する


「貴様・・・人族か?!!」


「そう・・・私は、人族代表。」


そう言って【赤炎】を鞘から抜く

既に剣にはエンチャントを施しているが故に剣から炎が浮かび上がる


「ひ、1人?!!!」


「油断するなっ!!後ろに増援が控えているかもしれんっ!!」


「気にするな・・・『ソニックブレイドッ』!!!」




ーードガアァァァァァァァァァーーーンーー




私は剣を構えてスキルを発動させると、剣風に炎が纏わりついて彼らが後ろで守る堅牢な門に衝突し・・・門が壊れた


「い、一撃でも、門がっ?!!」


「だ、誰か【魔王】様をお呼びしろ!!敵襲の鐘を鳴らせっ!!俺は・・・こいつを殺るっ!!」


獣人だろうか?

犬とも狼とも判断できない耳を付けた兵士がこちらに襲い掛かって来た


(スピードはそこそこだな・・・。)


獣人族?だからだろうか?

かなり素早い動きでこちらに剣を携えて襲い掛かって来るが、飽くまでそこそこで有り、避けられない素早さではなかった

私は斬撃を避けて彼の胴を斬る


「が、ガアアァアァアァアァアァァーーーー!!!」


「マ。マグナッ?!!貴様っ!!」


そう言うが否や獣人が4名ほど襲い掛かって来る


「・・・サークルエンド。」


スキルを発動させ、攻撃をいなしながら反撃を繰り出そうと身構えるが・・・


「?!!」


上方部分から大量の矢がこちらに降り注ぐと同時に


「?!!」


後方から雷玉が複数こちらに襲い掛かる


「侵入者だーー!!敵は人族1人っ!!一斉に攻撃せよっ!!!」


そんな声と同時に獣人は一斉に距離を取り、その代わり大量の矢と魔法がこちらに襲い掛かってきた

その攻撃を躱し、矢や魔法を斬りながら辺りを見渡す


(今時点で魔族60はこちらにいるかな・・・)


約500の軍勢の内60をこちらに引っ張て来た

序盤だと考えれば上出来だが、遠距離攻撃を散らばって散開して行ってくるためにロザンワの魔法はまだ当てにできない


(だったら・・・)


先ずは後方にいる蝙蝠の様な羽を付けた魔法を仕掛ける種族を目標とし、攻撃を仕掛けようと反転する


(?!!!)


不意にサークルエンドが後方からの攻撃を感知し、側面に跳躍する



ーーゴオォォォーーンーー



「ほう・・・今のをよく避けたな?死角から意表を突いたつもりなのだが・・・。」


私が元居た場所には巨大な棍棒の打撃跡で地面が窪み上がっている

その前方に私の倍以上もあり、角が2本ある灰色の肌をした魔族が立っている


「では・・・これはぁ?!!!」


そう言いながら再度棍棒を振り下ろしてくる

攻撃力は恐ろしく高そうだが、素早さは獣人よりもかなり遅く余裕で避ける事が出来そうだ


(なっ?!!)


突如、身体全体が重くなり思考と身体能力に相違があらわれてきた



ーーゴオォォォーーンーー



間一髪大男の攻撃を避けると、大男の後方に半透明で足のない魔族が何か念じている様だ


(デバフか?!)


近接では大男と獣人、中距離からは蝙蝠の羽の魔族、遠距離上空からはエルフ?、後方からは半透明の足のない魔族が私を囲む


首をコキコキと鳴らし、ギアを一段上げる


「やれやれ・・・魔族とはここまで厄介なのか・・・。」


そう呟いて思わず苦笑してしまった

いつも有難う御座います!!

「面白い&期待している」という方は★&ブックマークを是非ともお願い致します!!

ご感想やレビューも心よりお待ちしております!!

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