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アカノクロノ  作者: ばてぃ〜
Ⅹ章【クロイセカイ】
219/640

ファーニャの想像と創造


「あ・・・あんた、何者よ。」


「ふふふ、お初にお目にかかります。【黒家クロノス】傘下、【妖精霊国インフォニア】の当代【魔王】、ファーニャ=S=イスフォンダルと申します。」


何処からか現れ、自分の攻撃を容易く防がれた事に動揺する四武ジュリアンに対して余裕すら感じるファーニャ、互いの表情は対照的だった


「ま、【魔王】?!【魔王】が2人も現れるなんて聞いてないんだけど?!」


「それはコチラに関係の無い事ですね。何でしたらお仲間の四武を及び頂いても結構ですが・・・あぁ、お2人とも手が塞がってますね。」


そう言われ、僕自身も四武を確認すると、男性の方はバルデインが、野性的な女性の方はルーシャが軍隊で以って攻撃を仕掛けている


(ルーシャ?!!!)


思わずルーシャの方へ救援に向かおうとするも、ファーニャに手で制される


「旦那様、彼女は彼女の信念に基づいてこの戦場に降り立っております。【魔王】ではないから、戦闘職ではないからという理由で彼女の救援に向かいますと・・・彼女の誇りの所在がなくなります。ここは私たちを信じて旦那様は旦那様の為すべき事にお向かい下さい。」


その言葉を聞き、暫し思案してしまうものの・・・それが正論である事は理解している

だけど感情がどうしても納得できないのだ・・・

そうして暫し固まっているとファーニャから再度声がかかる


「旦那様、私たちを()()()()()()()。」


分かっている・・・

これは僕の我儘だ・・・

彼女たちの決意を、信念を、忠誠を僕1人の我儘で塗り替える事は・・・出来ない


「暫し、留守とす。・・・塵芥となるでない・・・」


「えぇ、この忠誠に誓って。」


その言葉を背に受けて僕は再度、アンギスの城に向かっていった・・・



「ファーニャだっけ?・・・アンタ、本当に【魔王】なの?」


目の前の小娘が精一杯虚勢を振りかざす様に私にそう尋ねてくる


「えぇそうですよ、おチビちゃん。貴女は四武だそうですが・・・そんなに強そうには感じませんね。」


「?!!」


私がそう言うと分り易い様に顔を真っ赤にして怒りの表情を浮かべる

可愛らしい容姿をしておりますが、甘やかされて育ったのでしょうか?

単純で、傲慢な娘だなと思いながら微少みを浮かべる


「ふ、ふん!!アンタだってインフォニアの【魔王】にしては魔力が少ないわよ?!その程度の魔力量でこの私に勝てると思っているの?!!」


「私たち精霊は保有している魔力はそこまで多く無い事は事実です。単純な魔力量であれば貴女には勝てないでしょう。ですが、それでも負ける要素は1つも有りません。おチビちゃん、降服するなら今の内ですよ?」


分かり易く挑発すると、おチビちゃんの魔力が急激に跳ね上がる

それを感じながら本当に単純な娘だと思わず苦笑してしまった


「笑っていられるのも今の内よ!!!コールジャッジッッ!!!!」


私が苦笑したのがより腹立ったのだろう、光魔法で超級の魔法を繰り出してきた

瞬間、私の頭上に光が照らされ、ズギューーンと光線が襲い掛かってきた


「これが天使族が得意な光魔法よ!!!その光は何処までも追い掛けて来て避ける事なんて不可能!!しかも私が発動を止めない限り一定間隔で襲い掛かって来るわ!!!これでアンタの負けね!!!」


その言葉を聞いて(あらあら・・・せっかちな娘。)と苦笑しながら光線を防ぐ

いとも容易く防いだのがそんなに驚く様な事だろうか?防いだ様をみて目を見開いた彼女と目が合った


「・・・なっ?!!コールジャッジが・・・防がれた?!!」


「この程度の魔法でしたら何十発撃ち込まれ様がどうという事は有りませんよ?」


「・・・?!!で、出まかせよ!!」


「そう思われるのでしたら幾らでもどうぞ。」


「コールジャッジ!!!コールジャッジ!!!コールジャッジ!!!」


頭上でひっきりなしにズキューン、ズキューンと音がするが、残念ながら私の魔法を破る程の威力はやはりない様だ


「う、嘘・・・魔力量がそんなに少ないのにどうして・・・」


おチビちゃんは魔力を放出し過ぎたのか、肩で息をしながら信じられないとでもいう様な表情で立ち竦む

その疑問に私は微笑みながら答えてあげる為に口を開いた


「簡単ですよ。私たちは妖精霊・・・魔力を創造する種族ですから、ね。」


そう伝えてあげるとおチビちゃんは意味が分かっていない様な表情を浮かべていた


いつも有難う御座います!!

「面白い&期待している」という方は★&ブックマークを是非ともお願い致します!!

ご感想やレビューも心よりお待ちしております!!

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