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アカノクロノ  作者: ばてぃ〜
Ⅹ章【クロイセカイ】
214/640

バルデインの攻撃と砲撃


「貴様如き雑兵が私に刃向かうだけでなく・・・条件まで付けるというのか?!!!」


バルデインの言葉を聞いたラザアルは激昂する

多分、このラザアルという天使族は人の話を聞かない傲慢な奴なのだろう

バルデインもその言葉を聞くと呆れた表情を浮かべる


「ラザアル殿、私の話を聞いてなかったのかな?私は騎士団長、そちらも四武とか言う役職持ちだ。・・・同格だとしか思えんがね?」


「騎士団長など雑兵の代表なだけだろうが?!!四武は栄えある【魔王】様直属となり4人しか選ばれない高位の役職だぞ?!!」


「それを言うならば、我が騎士団も属国の【魔王】と並ぶ役職だ・・・決して見劣りませんがね。それとも何かな?たかだか騎士団長を相手に勝てる見込みが無く怖気づいていたのかな?」


ブチッーーーという音が聞こえそうな位にラザアルがバルデインを睨みつける


「その戯言を・・・末後の言葉としてやるわぁーーーーーー!!!!」


叫ぶと同時に先程と同じくラザアルはバルデイン相手に一気に距離を詰めよる


「貴様には遊んでやらんぞ?!!レインスピアッッ!!!」


「ほう・・・だがまだまだっ!!!」


数十の突撃に少々感心した素振りを見せたと同時にラザアルの突撃を両手に携えている剣で捌き()()()


「なっ?!何故私のスキルを騎士団長レベルが?!!」


「四武か何かは知らないが・・・この程度の実力で大口を叩いたのか?」


「ば、馬鹿にするな?!!もう良い・・・死ね、『五月雨突』っ!!!!」


更にスキルを発動させたらしく、突撃の数が目に見えて増えている

しかもどうやら威力も底上げされているらしく、バルデインの身体も徐々に後退していっている

だが・・・そんな状況下にも拘らず、当の本人は意外にも冷静な表情を崩していなかった


「成程・・・鎗スキルの上位スキルを発動出来たのは予想外だったな。だが、な・・・サークルエンド!!」


「ほう・・・」


姉さんがよく使っていた防御スキルをバルデインが発動させ捌いていく様を見て思わず感嘆の声を上げてしまった

僕が感嘆しているのに比例してラザアルの表情は更に苛ついた表情を浮かべる


「何故だ?!何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ?!!私の鎗はアンギスで1番だぞ?!!」


「その答えは簡単だな。この国では1番だろうが、魔族領では良い所上位300に入る程度だという事だ。」


バルザスの言葉を聞き突撃の苛烈さが増していくが、バルザスはその攻撃の悉くを捌いて行った

その攻撃が数分経過しただろうか?バルザスが溜息をついてラザアルにうんざりとした視線を投げかける


「・・・もう大分付き合ったぞ?これ以上の攻撃が無いのであれば付き合う必要もないが。」


「ほざけ!!私の攻撃を捌くのが精一杯のくせに!!大方捌くのが厳しくなっているだけだろうが?!!」


「・・・・・・」


「な、がぁっっ!!!」


バルデインはラザアルが聞く耳を持たない様子を見て呆れた表情で、危なげなく反撃を繰り出し柄で胸部を思い切り叩きつけた

突然の反撃にバランスが崩れたのか、ラザアルはその反撃を直撃で受け尻餅をつく


「分かったか?四武とか言う強者だとしても物理に特化した獣人族に天使族は勝つ事は出来ないぞ。」


「・・・私は・・・私は。」


ラザアルは呆然とした表情で向けられた切っ先を見つめながら震えている

そんな状況下にも拘らず・・・ラザアルの魔力が急激に上がっていくのを感じたその瞬間、


「私は最強だーーーーーーーーー!!!!」


「バルデイン!!」


僕が叫ぶのとほぼ同時に、ラザアルの背中の羽から複数の魔法弾がバルデインに向けて発射された


「バルデイン?!!」


「バルデイン?!!」


魔法弾の発射を見て、僕と同時にルーシャも叫ぶ

どうやら後方に居る兵士たちも驚いている様だが、そんな僕らの驚きを無視するかの様に魔法弾は放たれ続けていた


いつも有難う御座います!!

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