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アカノクロノ  作者: ばてぃ〜
Ⅸ章【カジツノセイジュク】
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アカノの反動と覚悟


「それまで!!!勝者、人族の【勇者】!!!!」


赤龍がそう宣言したと同時に龍は首を項垂れて、カラミトルはスキルを解除する


「お~よよよよ~??」


カラミトルはスキルを解除すると、心体ともに限界だったのか足取りが覚束ない様だ

そんな彼女をパパが支え自分に跨らせ、そして龍の元へ連れて行く


「・・・・・・」


龍は未だ納得いっていないのか・・・視線だけは彼女を見据えるも言葉を発しなかった

だがそんな龍を無視してカラミトルは龍に対して笑顔を浮かべる


「今から君はべべだよ~。宜しくね、べべ!!」


その言葉を聞き、誇り高い龍は怒り狂うかと思ったが・・・大きく溜息をついて口を開く


「畏まった・・・約定に異議はない。我は今より貴女の従者だ。」


「違うよべべ。べべは私の従者なんかじゃなくてお友達だよ!!」


「・・・友、と?」


「そうだよ!パパもピピもお友達、だからべべもお友達ね!!」


「・・・友となる為に、我と戦ったというのか?」


その言葉に彼女はそれが当り前であるかの様に力強く頷きながら答える


「そうだよ!!私の国のパーティーの人が言ってたよ!!『殴り合ったら誰もがダチ公だ!』って。」


その言葉を聞いた龍は暫し茫然とするが


「フ・・・フフフ・・・フハハハハハ!!!そうか!!殴り合えば友か!!!」


そう言って高らかに笑い・・・カラミトルと契約を行っていた



「・・・ここは?」


カラミトルと龍の戦いが終わり、私と赤龍は薄暗く長い廊下を歩いている


「この先に【禁呪の書】が封印されとった。女子はそこで今悪戦苦闘しとる筈じゃ。」


「【禁呪】か・・・それはやはり凄い魔法なんでしょう?」


「うむ。威力は勿論桁違いなのじゃが・・・小娘、【禁呪】は何故、【禁呪】であると思う?」


赤龍にそう尋ねられて思った事をそのまま口にする


「やはり威力が強すぎるから?」


「うむ、それも正解の1つじゃな。ではどれ位に強いと思う?」


「・・・国を亡ぼせるくらい?」


「いや・・・世界に影響を与えるくらいじゃよ。」


「世界?!!けれども私は先日に【禁呪】の攻撃を受けましたよ?!」


「ほう・・・それは貴重な経験をしたのぉ。それでも小娘が無事なのは術者が手加減出来る程の器量を持っているからか、【赤龍ノ咆哮】を小娘が使用して相殺したかのどちらかじゃのぉ。」


「後者です。」


「そうか。あれも【禁呪】並みの威力を持っておるからのぉ・・・」


「そうなのですか?!!」


その言葉に驚きが隠せない

確かに威力も激しく、魔力消費もケタ違いだったが・・・【禁呪】と同等だとは思いもよらなかった


「だからこそじゃ・・・小娘。」


「・・・?」


「小娘が儂に求めておる、より深い契約・・・それは【禁呪】すらも凌駕するという事じゃ。小娘はそれを承知で驕らんか?器量があるか?・・・儂はそれを知りたい。」


「・・・・・・」


「話を戻すが、【禁呪】とは世界に影響を与える威力を有する故に【禁呪】であると言える。だが・・・もう1つ理由がある。」


「・・・それは?」


「それは見れば分かるじゃろうて。ほれ、この扉の先が【禁呪】が封印されておる部屋じゃよ。」


そう言われて到着した扉へ視線を投げる

確かに高密度の魔力が充満されているのが魔力の少ない私でも分かる


「この扉の先には、もう1人の【勇者】の女子が必死になっておるじゃろう。準備は良いか?」


「はい。」


私がそう言って頷くと、赤龍は徐に扉を開く

その扉の中へ入った先には・・・


「あああああぁあぁぁぁぁぁぁーーーーー!!!!」


ロザンワが目をつぶりながら絶叫を上げていた

だが目をつぶっているにも拘らず、身体中が傷ついており彼方此方にダメージを受けているのが窺える


「これは・・・?」


「【禁呪】が使用者を選定しておるのじゃ。【禁呪】は意思ある魔法、それ故に選ばれなければ使用する事が出来ない。そして選ばれなければ・・・」


「・・・選ばれなければ?」


「良くて物言わぬ人形の様になり、悪ければ・・・死ぬ。」


「?!!!」


赤龍の言葉に思わず私は目を見開いた


いつも有難う御座います!!

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