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アカノクロノ  作者: ばてぃ〜
Ⅸ章【カジツノセイジュク】
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アカノと交渉の考証


「や、やはり人族には勝ち目は有りませんか?!」


赤龍の言葉に頷く私を見てロザンワは慌てる

彼女の言葉を聞いて赤龍は視線を彼女に向けて言葉を続ける


「間違いなく敗ける。それも言葉の通り万回戦争しても一度も勝てまい。」


「で、でも人族全体ですと約1,000万人はいるんですよ?!!それが・・・魔族数カ国の集まりに万一も勝てないとは・・・」


「女子、その数には非戦闘職である人族も数字に入って居ろう?戦闘職だと多くとも200万人という所か・・・それでも勝てんだろうよ。理由は単純よ、人族は個体戦力が圧倒的に弱いからのぉ。」


「で、ですが!!魔族1に対して人族5で同一職は互角と言われております!!人族よりも数が少ない魔族が数カ国50万以上の数が居るとは思えないのですが・・・」


「それは視界が余りに狭量よ。人族と対峙する魔族なんぞ、()()()が殆どじゃ。領地に居場所が無く、追いやられて人族領の方へ逃げて行った弱者よ。魔族での強者はな、人族数万にも勝るぞ。」


確かに帝国を滅ぼした【魔王】も真実であれば1人で国そのものを滅亡させた

それを顧みれば充分に有り得る話だ・・・


「しかも相手は【魔神】名乗って居るのじゃろ?誠に【魔神】なのであれば・・・人族の戦闘職100万人居っても勝てる道理はないのぉ・・・恐らく儂でも勝てぬ。」


赤龍のその言葉には私を含めて3人ともが驚愕の表情を浮かべる


「・・・赤龍様も、ですか?」


ロザンワの震えて問いかけた声に赤龍は頷く


「飽くまで本当に【魔神】であれば・・・だ。【魔神】とは【魔王】の上位称号となる・・・どうすれば【魔神】になるかの条件迄は知らぬが本当であれば称号【龍王】の儂では勝てんだろう。」


赤龍の言葉を聞いて私は口を開く


「赤龍様、だからこそ私たちはお願いが有り、この龍族領へ赴いたのです。」


「龍族に対し味方になれという事では無いのか?先程も申したがそれは無理じゃぞ。」


「それが出来れば理想的ですが・・・他にも対策はあります。私たちが人族の戦闘職200万人以上に匹敵すれば良いのです。」


「ほう。」


「「えぇ・・・」」


そう言った私の言葉に赤龍は感心し、2人は引いた表情を浮かべる


「まぁ簡単に申しますと、私たちを強くしてほしいのです。」


「本当に簡単に言いおったな・・・具体的には何を求める?」


その言葉を聞いて2人の表情を窺うと2人とも頷く

それを確認して再度赤龍の方へ視線を戻した


「まず、私と赤龍様との契約をより深いモノにして頂きたい。」


私がそう言うとニヤリと表情を浮かべる

どうやら彼が想像していた通りの内容だったらしい事が表情で読み取れる


「まぁ、それは良いじゃろう。小娘と儂との契約で成り立っておるからのぉ。他には?」


「カラミトル、こちらの彼女なのですが・・・彼女に従属される龍をご紹介頂きたい。」


私がそう言うと、赤龍は難しそうな表情を浮かべる


「・・・先程も申したが、龍は強さと誇りを何よりも重視する。何もせずに従属する龍が儂の眷属におるとは思えぬ。トカゲ竜ではいかんのか?」


赤龍がそう言いながらカラミトルの方へ視線を向ける

彼女は暫し思考し、決意を向けた表情で赤龍に視線を返す


「だったら私は、龍と戦いますっ!!戦ってくれる龍を、しょ、紹介してくださいっ!!」


カラミトルがそう言うと、今度は赤龍が思案した後に口を開く


「紹介するのは問題ないじゃろう・・・龍は戦いにも飢えておるからな。じゃが女子、命の保証は出来んぞ?」


赤龍がそう告げるとカラミトルはブンブンと頭を縦に振る


「では眷属を紹介する件は承諾したが・・・まだ有りそうじゃな?」


「はい、最後になりますが・・・ロザンワ、こちらの彼女に龍族の秘匿魔法を教えてください。」


私がそう言うと赤龍は目をカッと開いたのだった

いつも有難う御座います!!

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