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アカノクロノ  作者: ばてぃ〜
Ⅰ章【チモシタタルオトメ】
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アカノの境界と後悔

戦闘シーンは文章化するのって難しいですね

もう少し勉強します!!


強化付与された彼女は一言でいうと厄介だ

しかも私の知っている以上に付与による恩恵を受けている為、どの位強化されているか見当がつかない


「ほらほら何を考えているんですか?!」

挑発しつつ私に対し氷剣を7~8個ほど飛ばしてくる


「ふっ!!」

前方から襲ってくる氷剣を真っ向から斬りつつ彼女との距離を詰めようとすると、前方地中から先程と同じ土の棘が湧き出てくる


それを避けながら彼女の背後に着地し同時に攻撃を加える!

「怖~い」と首だけ振り返り挑発しながら雷の矢を降らしてきた為に、後方に飛びながら雷の矢を避ける


「…強いな」

皮肉でも何でもなく素直にそう思う

だからこそ思わず呟いてしまった


「まだ、そんな事を言うのですね…」

彼女は私のそんな賛辞が気に障ったのか、より目を鋭くさせる


「…何がだ?強いと思ったからこそ強いと言ったのだが」

私は正直に伝える


「そうでしょう!!そうでしょうとも!!貴女はそういう人ですから!!でもだからこそ私は許せない!!」

そう言いながら炎の大剣を顕現させて両手に持ち私に襲い掛かってくる


想像していた以上の素早さで私に詰め寄って来、鈍い衝撃音と共に私の剣と彼女の大剣が交差する

本当に彼女は【魔術士】なのかと疑いたくなる程、彼女の力は想定以上に強い…


「貴女は!!他意なく!!私のプライドを傷つける!!私が強くなれたのは私である事を辞めたから!!私である事を辞めた私と何も辞めていない貴女の実力が同レベルである事が!!私を、侮辱している!!」

彼女はは鍔迫り合いの最中にも憎しみのこもった表情で私を睨みつける


私は身体の力を抜き、彼女の体勢が崩れたと同時に剣を振りぬく

「くっ!!」

私の剣によりライアの右肩に血が滲む

彼女はそんな切り傷を意にも介さず私を睨み続ける


「私は辞めた!良心ある人間である事を!家族との繋がりも!愛する人を求める事も!友人関係を築いていく事だって!私は仲間を殺し!罪人となり!人間族を裏切り!そして人間を辞めた!!」


そこまで言うと彼女の魔力が急激に膨れ上がり、背後には魔力による氷剣、雷の矢、土の棘300前後が一斉に顕現される

流石に魔力を使いすぎたのか、彼女は初めて呼吸が荒くなりだした


「止めろ!!それ以上魔力を使用すると枯渇するぞ!!」

魔力とは生命力と同一視されている

魔力が少なくなると休まないと回復しない

枯渇すると命がない可能性が高いというのが一般的だ

ライアが今使用した魔力は余りにも膨大だった


私が叫ぶと彼女は呼吸を荒くしながら

「ふふ…敵の心配ですか?敵に対して情程度も捨てられない…」

そう言って、少しだけ微笑んで呟いた

「だから貴女が嫌いです」


言葉と同時に氷剣、雷の矢、土の棘が一斉に私へと向かってくる

「ライア…」

私はなんて言えば良いかが分からなかった

確かに彼女は敵だ…でも、でも仲間でもあったのだ

私は正直に伝えようと思った


「それでも私は友達だと思っている。」

そう言ってスキルを発動させた

私は私の周囲3m以内に向かって来る物体を感知し即座に斬り捨てる


私が向かって来る魔法を斬り捨てている間、彼女は膝をつき呼吸を荒くしていた

本来ではあれば追撃してくるのであろうが最早彼女には魔力は殆ど無いようだった



……


………


全ての魔法を斬り捨てて私は彼女の元に向かう

ライアは今でも魔力が回復しないのか、膝をついたままだ


私は一定距離で立ち止まる

ライア目線だけをこちらに向けながら肩で息をしている


「…やっぱり、強いわね。」

「……」

私はその言葉に何と返せばいいのか分からない


「…悔いはあるけど、後悔はないわ。私は結局、同じ選択をしていただろうから。」

「ライア…」


その瞬間、ライアの身体を黒い炎が燃え盛る

すると彼女は納得したかの様に「成程ね」と呟く


「ライア!!」

「ごめんね…さっきも伝えたけど人間を辞めたの。私の体内には魔族と同じ存在になる造り物の宝珠が埋め込まれているの。」


私は咄嗟に手を差し出すが彼女は振り払う

「魔力が枯渇した事により、埋め込まれた宝珠が暴走し始めたのだから仕方ないわ…自業自得よ。」


そう言った後に私を真面目に見つめる

そこには先程の歪な目線や私の知らない彼女の雰囲気は無かった

「クロノさんの事…本当に御免なさい。私はたぶん嫉妬したんだと思う…貴女が国やお金や名声や…私たちを捨ててでもクロノさんを選んだから。」


私のその事を聞いてやりきれない気持ちになる

弟が何よりも大事なのは変わらないし、今でも勿論そう思う

けれど彼らと同じパーティーだったのも長く、そして情もあった

私のとった態度は彼女には見捨てられた様に映ったのか…


「でも、ね。そんな私でも貴女に勝てない無能でも、友達と言って貰えて、嬉しかったわ。」

彼女が少しずつ炎と一緒に燃え盛る


「ライ、ア…」

頬を涙が伝う


「…ローエルやヴァリアも貴女を襲いに来ると思う。出来ればで良いのだけど、彼らを救ってあげて。私みたいに無理だったら…遠慮なく殺してあげて。」

私は何も言えずに頷く

涙はどうしても止まってくれなかった


彼女は焼けながら微笑んだ後に

「ありがとう…御免なさい…」そう言った


瞬間、黒い炎がゴゥと唸りを上げて勢いを増した


……


彼女の痕跡すらなく、地面だけが焦げた場所に私は立ち尽くした

私は友達を1人、失くしてしまった…




ライアさん逝く

文章力の無さで分かりにくいかもしれませんが、彼女はアカノに憧れがあったのを造られた宝珠で捻じれてしまったんですよね。


作者!お前の血は何色だ?!という方は★を、作者!お前の頭の中はお花畑か?!という方はブックマークをお願い致します!!


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